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最新のiPhone、必要ですか?

盛大にiPhoneを落として壊れた。とても嫌な音がした。買い換えるなら最新機種か…でも最新機種ってそんなに必要か?とも思えてきた。


iPhoneがアスファルトに叩きつけられた瞬間に、嫌な音がした。どれだけ嫌な音かというと、「壊れたね」というのが音でわかるくらいに、嫌な音。
地面と並行なまま真っ直ぐに落ちていく様は、まるでCMのスロー映像のようだった。

CMなら壊れる映像なんて使われないが、現実だとちゃんと壊れるんだね。もう背面がバキバキさ。

こういうアクシデントがあると、すぐにポジティブに発想転換できる人がいる。
「ちょうど買い換えどきってことよ!」
確かにそう言われるとそうだ。僕のiPhoneは長く使ってきたiPhone12で、壊れてなくてもそろそろ買い換えどきではあった。


ショップに行くと最新機種がこれみよがしに並んでいる。見本を見るだけで、僕のiPhone12とは明らかに画面の綺麗さに違いがある。
中の性能も段違いなのだろう。カメラなんて最新のは特にすごいらしい。

思い返すとスマホを買い換えるたびにその時の最新機種を追ってきた。
販売初日にショップに並ぶほどではないけれど、せっかく買うならその時の最新機種を選んでしまう。
それは店員さんも同じで、こちらが言わない限りは一世代前の機種なんて持ってこない。
もしかするとそもそもにすでに在庫もないのかもしれないけれど。
理由はともかく、「今ならこれでしょ?」と言わんばかりに最新機種を持ってくる。
「当然こちらですよね?」「ギガはどうします?」とすでに中身の話に入っていく。

せっかく買うならと最新機種を選んできたけれど、そんなに最新機種を選ぶ必要があるのかな?と以前から思っていた。


僕は長らくiPhone12を使ってきたけれど、性能としては不満はなかった。
強いていうならそろそろバッテリーの寿命が見えてきたくらいだろうか。

スマホの物理的な性能は、そろそろ頭打ちにきている気がする。
多くの人にとって、日常で使いたい機能としてはすでに十分なところに到達していないだろうか。

バッテリーの持ちだけで言っても、スマホが普及しだしたころは新型でも減りが早かった。でも今は日中の外出で切れることはない。
カメラも十分なほどに綺麗に撮影できる。SNSやYouTubeを見るのだって画質は決して荒くない。

カメラの画質の綺麗さも取り沙汰されるけれど、プロでもないならそんなに綺麗な写真を求めてどうするのだ。
どうせ後からそんなに見返しもしないのに。プリントして引き伸ばして額に入れて部屋に飾るわけでもないのに。映画の撮影をするわけでもないのに。
それは一部のそういう人が追い求めればいい。

でも新型iPhoneが発売されるたびに、発売初日から買い換える人もいる。
僕は、その人たちが手に入れた最新機種を家に持ち帰って、その次に何をしているのだろうと以前からずっと気になっている。


僕はiPhoneはずっと昔の旧SEが好きだった。
あの片手に収まって片手でも画面の端まで指が届くサイズ感が好きだった。
まだスティーブ・ジョブズが作ってたころの設計思想。使う人の使いやすさがあれには詰まっていた気がする。個人の感想です。

あれからスマホはiPhoneに限らずどんどんサイズが大きくなって、カメラの画素数や容量のギガ数やバッテリーの駆動時間などの目に見える“数字”ばかりが注目されていくようになった。
それも技術の進歩なのだけれど、どこからか“持て余す”ことを増やしている気もしているのだ。

ごめんなさいね、ズバッと言ってしまって。

人にとって本当に必要なものとしての進化よりも、ただ性能を強化させるだけの進化しかしていない気がしている。
とりあえず次の休みにショップに行ってみる予定だが、僕はそこで何を選ぶのだろう。

ただ背面がバキバキなだけでまだiPhone12は動いてくれているから、これでもいいかって思い始めている。


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コリ|メガネ屋エッセイスト 路上にチップもらう用のシルクハットを置いてパントマイムするの、実はやってみたかったんです

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