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GAS THOEBEがきた!

前回、JBL4311Aを購入した記事を書きました。

今回は4311に合うアンプ選びです。

オーディオ選びで個人的に一番大事だと思っているのは「身の丈に合った機材を選ぶこと」

上を見だすとキリがないのです。

ビンテージオーディオを趣味にするなら誰だってmarantzのmodel7やMark LevinsonのLNP-2Lが使いたい。

勿論頑張って資金を作って手に入れてもよいのですが、その力を存分に発揮させるには住環境から整えるという話になってしまいます。

私が住んでいるのは築40年以上の古いマンション。
床はヘナヘナだし防音対策などありえない時代の物件です。

あまり大きな音を出すことすらかないません。

そんな環境で苦労して高価なオーディオを揃えても虚しいだけです。

実はスピーカー選びの際にもこの環境で鳴らすことは大前提にしていたのでアルニコユニットを搭載しているモニタースピーカーにしました。

出力の低いアンプでも鳴ってくれるし音量を上げなくても良い音をだしてくれます。

本題のアンプ選びですが、最初は予算的にプリメインアンプにしようかと思っていました。

例えばmarantzのmodel1150やSANSUIのAU-9500 
見た目カッコ良くてJBLとの相性もとても良い。

しかし、ビンテージのプリメインアンプはどうしてもナロー感がでるしキレも悪い。
必ずセパレートが欲しくなるので最初からセパレートアンプを選ぶことにしました。

音作りはプリアンプで決まります。音の出口であるスピーカーを決めたら相性と自分の好みを考えて選びます。
勿論パワーアンプを変えれば音が変わりますがパワーアンプは基本的に増幅装置です。

プリアンプとの相性もあるのでプリを決めておかないと始まりません。
(気に入ったパワーアンプを使いたい場合はそれに合うプリを探すこともできますが、組み合わせによる音の変化がわかっていないとかなり大変です)

Threshold NS-10、McIntosh C-29、C-27、YAMAHA C-2a、Accuphase C-200あたりかなぁと考えながらオークションを眺めていると…

そこにひっそり、まるでガラクタのような佇まいのGAS  THOEBE(セーべ)が!!


1974年発売開始

筐体の状態が悪く、塗装があちこち剥がれてしまっていてスタート価格がかなり低く、入札数も少ない。


動作は問題ないとのこと(50年前のアンプが動作しているということは少なくとも最低限のメンテナンスは入っていることになります)

私はオーディオに関しては見た目のボロさは気になりません。ビンテージを選ぶ以上、多少のガリ(ボリュームノブやフェーダーを操作した際に発生する「ガリガリ」というノイズ)やギャングエラー(アナログ式ボリュームを小音量に設定した際に、左右の音量にバラつきが生じる現象)も覚悟しています。

出てくる音を最優先したい。
その点、GASのアンプなら4311との相性はピッタリですのでプリアンプはTHOEBEに決定!

次にパワーアンプ。
ビンテージあるあるなのですが、プリアンプに対し、同メーカー、同年代のパワーアンプがベストチョイスとはならないことがあります(好み次第ですが)

しかしGASのプリアンプを使うのならGASのパワーアンプを合わせるのが一番!

そこそこの状態の SON OF AMPZILLAが格安で出品されていました。
初代AMPZILLA(アンプジラ)をコンパクト化したモデルです。


1976年発売開始


これでプリ、パワー共アンプが決まりました。


THOEBEの上部パネルを開けて状態を確認したところ、やはりメンテナンスは最低限の手入れでした。

GASのアンプをオーバーホールできる工房は私の知る限り一箇所だけ。
通常のショップや工房でのメンテナンスだとこれが精一杯なところだと思います。


当時の取り扱い店であるBAVCOのステッカーが残っています。100v仕様。

GASのアンプは音は非常にいいのですが、不人気なので格安で手に入りました。

不人気の理由はなんといっても
「スピーカーキラー」であること。

通常のアンプにある保護回路を搭載していないのでアンプの扱いを誤ったり故障したりすると直流電流がスピーカーに流れてしまい、ボイスコイルを焼き切ってしまいます。
所謂「スピーカーを飛ばす」という現象です。

そしてGASのアンプは壊れやすい!
壊れやすいのにメンテナンスできる部分は限られている。

こんなの普通は使いたくないですよね。
オーディオ関連の仕事をしていた時も自分の担当する顧客には聞かれない限りこちらからは勧めなかったし、いい音なのは分かっていてもスピーカーに繋ぎたくなかったアンプのひとつです。 

しかし、トラブルの最大の原因は誤った使い方なのです。
仕組みやウィークポイントを理解していればスピーカーを飛ばしてしまうほどのトラブルはほぼ回避できます。

さて肝心の音ですが、
非常に硬質、芯の太いパンチ力があり、
湿度や粘度を感じさせないカラッとしたスピード感のある音です。

ドラムのスネアは気持ちよく通り抜け、シンバルは天井に向かって伸びていきます。

年代からは想像できないS/N比の良さでサックスのリードの震えやボーカルのブレスが感じ取れます。
中域の音は特に密度が高く、エッジがしっかり立っています。

ベースもモヤモヤせず密度の高い音。

全体的に荒々しさを感じさせながらとんでもない躍動感で音が踊り、抜けの良さで密度が高いながら「軽快さ」さえ感じる音です。

まさにアメリカンビンテージサウンド。
JAZZだけでなくROCK、FUSIONを気持ちよく聴くことができます。

逆に苦手なのはバイオリンのシルキーな高音のピアニッシモ、艶のある声楽、音域の広いクラッシック。これは致し方ないです。

そのへんはある程度割り切って70年代からCDが発売される80年代前半までの音楽、デジタル音源ではなくアナログのレコードで楽しみたいところです!

因みにヘッドアンプはMark LevinsonのJC-1を先にゲット。こちらも驚くほど安価で手に入りました。

いまのところは古いサブPCにRCA端子で出力できるサウンドボード、ONKYOのSE-200PCIでプリアンプに入力しています。
マザーボードが古いおかげでPCI接続が可能であったのでまたもや安価でゲットです。

あとはレコードプレーヤー!
これはかなり悩みそう。
資金も貯めなくてはならないので次回のアナログシリーズは少し先になりそうですが
アナログ好きな方はお楽しみに!





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