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子供のけんか、すぐ止めますか? 『仲直り力』を信じて見守るという選択

「こら、けんかはやめなさい!」

子供たちが何やら言い争いを始めると、つい口を出したくなるのが親心かもしれません。最近の幼稚園や保育園では、子供同士がぶつかりそうになると、大きなトラブルになる前に先生が間に入る場面も多いように感じます。安全への配慮はもちろん大切ですし、先生方の努力には頭が下がるばかりです。

でも、私は少し違う考えを持っています。子供同士のけんか、あえてすぐには止めなくてもいいんじゃないかな、と。

もちろん、相手を傷つけるような暴力や、一方的ないじめにつながるような場合は別です。すぐに大人が介入すべきでしょう。でも、おもちゃの取り合いや、意見のぶつかり合いのような、日常の中で起こりがちな小さな「けんか」については、少しだけ見守る時間があっても良いのではないかと考えています。

なぜなら、けんかの先にある「仲直り」を学んでほしいから。

私自身、子供の頃を振り返ると、仲の良かった友達と何度もけんかをした記憶があります。ささいなことで言い合いになったり、時には取っ組み合いのようになったり。

でも、不思議なもので、しばらくすると自然と「ごめんね」と言い合ったり、場合によっては「ごめんね」をしなくても、また一緒に遊び始めていました。

あの頃、けんかして、気まずくなって、それでもまた一緒に遊びたい気持ちが勝って、自然と仲直りできていたように思います。その「けんかをしても、仲直りができた」という経験が、実はとても貴重な学びだったのではないかと、大人になった今、強く感じるのです。

社会に出れば、理不尽なことで怒られたり、意見が合わずに気まずい思いをしたり、人間関係で悩んだりすることは、誰にでもあります。そんな時、心が折れずに、状況を乗り越えていく力が必要になります。

子供の頃に、けんかという小さな「失敗」や「気まずさ」を経験し、そこから自分の力で、あるいは友達と協力して「仲直り」という「成功」にたどり着いた体験は、「大丈夫、なんとかなる」「関係は修復できる」という自信につながるのではないでしょうか。

それが、大人になって困難に直面した時の「生きる力」の土台になるように思うのです。

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お子さんと一緒に読みながら、「けんかしちゃった時、こんな気持ちになるかな?」と話し合うことで、感情の理解や表現力を育む手助けになります。仲直りの大切さを自然に学べる一冊です。

逆に言えば、子供時代に『ぶつかっても、また関係を修復できる』という実体験が乏しいと、大人になってからの対人トラブルで『この人とはもう二度と笑顔で話せない』と極端に思い込み、関係修復の可能性を自ら閉ざしてしまうかもしれません。

さらに言えば、そうした柔軟性の欠如が、行き場のない怒りや憎しみを増幅させ、場合によっては取り返しのつかない深刻な事態へとつながってしまうのではないか…そんな心配すら感じてしまうのです。


子供時代の経験は、大人になって困難に直面した時の「生きる力」や、しなやかな人間関係を築く力の土台になるように思うのです。

もちろん、心配な点もあります。特に子供の場合、力の加減が分からずに相手にけがをさせてしまう可能性はゼロではありません。

だからこそ、この考え方は、けんかをある程度許容している親同士の子供たちの間で、大人がすぐ近くで見守れる環境でしか成り立たないのかもしれません。万が一、けがにつながってしまった場合、預かっている園や施設が責任を問われる可能性も十分にあります。

ですから、これはあくまで私個人の考えであり、全てのご家庭や園の方針に当てはまるものではありません。様々な考え方があって当然ですし、それぞれの子供の個性や状況に合わせた対応が何より大切です。

ただ、子供たちがこれから生きていく社会は、楽しいことばかりではありません。意見の衝突も、気まずい思いも、きっとたくさん経験するでしょう。

そんな時に、「ぶつかっても、また笑い合える」ということを、肌感覚で知っているかどうか。それは、子供たちの未来にとって、とても大きな意味を持つのではないでしょうか。

けんかは、決して推奨されるものではありません。でも、そのプロセスを通して子供たちが得られる「仲直りの力」は、計り知れないほど大きい。そう信じて、今日も私は、子供たちの小さなぶつかり合いを、ハラハラしながらも、少しだけ遠くから見守っています。

皆さんは、お子さんのけんかに、どう向き合っていますか?

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子どものけんかや小さな衝突を、成長の大切な学びに変える56の実践メソッドを収録。親や保育士が、ただ介入するのではなく、子どもたち自身が考え、仲直りする力を育むヒントを得られる一冊です。子どもの自立と柔軟な対人力を支える手引きとして役立つと思います。

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