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しうまい先生を診察します。――「不真面目小児科医」のnoteカルテ

小さな子を育てる私にとって、小児科医は優しくて頼りになる存在だ。

どこか、聖人君子のようなイメージがある。

なのに、肩書きは「不真面目小児科医」。しかも、パチンコ。マンガ。AI。たまに創作小説。

……この「しうまい先生」、一体どんな人物なんだろう。

今回、解析するのはこちら👇


初診|まずは数字から診てみる

noteを始めて約7ヶ月

133本の記事を書き、総スキは約6,000コメントも1,000件を超えている。

固定の自己紹介記事に続いて読まれているのは、マンガ、発達障害、育児、医師の働き方。コメントが集まるのも、家族、創作、AI遊び、身体の悩みと幅広い。

小児科医だから、医療記事が読まれている。

どうやら、それだけではなさそう。

精密検査|133記事の中身を分類する

一番多かったのは「❶日常・趣味・自己語り」34本で、全体の25.6%を占めている。平均コメントもこれが最も多い。

次に家庭・育児」が26本、医療・発達支援」が25本。医師、父親、一人の生活者という3つの顔が、ほぼ同じ大きさで並んでいた。

平均スキが最も高いのは「❹発信・AI実験」

医療は信頼をつくる。でも、読者が強く反応するのは、白衣の内側にいる本人が見えたときだった。

経過観察|「小児科医」から「しうまい先生」へ

noteを始めたのは、2025年11月

パチンコ、AI、物語。「医師らしくないもの」を抱えたまま、このnoteは始まった。

大きく流れが変わったのは、2026年3月。投稿数が増え、神経発達症や発達外来についての記事が伸びた。

小児科医としての知識が、読者の不安や家庭の悩みにつながった瞬間だった。

その後、5月にはマンガ、働き方、AI、身体の話も読まれ始める。

そして6月、コメント数は過去最高を記録した。

「小児科医の記事を読む場所」から、「しうまい先生に会いに来る場所」へ。

数字には、その変化がそのまま表れている。

脳内MRI|一番多かった言葉は「自分」

無料記事100本、約25万文字。

その中で最も多く使われていた単語は、「医師」でも「病院」でも「発達」でもない。

「自分」293回

上位には、「言葉」「時間」「今日」も並んでいる。

彼は記事を書くたびに、自分は何を感じ、どう考えているのかを確かめているらしい。その思考は「病院」「診断」といった仕事の話にも、「育児」「家族」といった生活の話にもつながっていく。

その一方で、「マンガ」、「パチンコ」、「チャッピー」もかなり元気。

真面目な医療の隣に、遊びや欲望が普通に置かれている。

でも文章を追うと、”不真面目”を誇るというより、不完全な自分を何度も見つめ直しているようにも見える。

この人は、自分が思っているより、ずっと真面目なのかもしれない。

カルテNo.01|父と、酒と、パチンコと。しうまい先生の原点

父が変わり始めた日と、私が揺れ始めた日【前編】
▶ 父を少しだけ理解できた日のこと【後編】

「パチンコ好きの不真面目な小児科医」。

最初は、医師らしくない自分を面白く見せるための設定なのだと思っていた。でも、この記事を読むと少し意味が変わる。

彼の父は酒によって変わり、家計と家族は崩れていった。許せなかった父の言動を、医学を学んだことで、性格ではなく病気や脳の変化として見られるようになった。

そして今、彼自身も父親になり、酒を飲み、パチンコをする。

彼は言う。「同じにはならない。でも、否定もしきれない。」

パチンコも酒も、父と過ごした記憶であり、今もどこかに残る父との接点なのかもしれない。

”不真面目”という軽い看板の奥に、今の彼をつくった重たい原点があった。

カルテNo.02|世界のすべてを、マンガから教わった

しうまい先生が読んだマンガは、1万冊をゆうに超える。

彼にとって、マンガは娯楽だけではない。職業について考えたのも、スポーツや格闘技のルールを知ったのも、裏社会を覗いたのもマンガだった。

友情、努力、家族、愛情、欲望、裏切り、妬み、正義と悪。

現実で経験するより先に、物語の中でいくつもの人生を見てきた。

小児科医という仕事は、知識だけでは完結しない。子どもだけでなく、親や、その人が置かれている背景まで想像する必要がある。

医療とは関係のない趣味に見えて、マンガは、人を見るための土台にもなっているのかもしれない。

現実から逃げる場所ではなく、自分の知らない世界へ入り、他人の人生を少しだけ生きてみる場所。

彼の世界がやけに広く、医療以外の話まで次々に出てくる理由が、ここにありそうだ。

カルテNo.03|「自信はない」と書ける医師

この記事を読んで、ずいぶん正直な医師だと思った。

彼は、自分の判断を正解として置かない。

親の納得を得るために、診察の手順を少し歪めることがある。それが倫理的に正しいのかと問われたら、自信はない。

そこまで書いてしまう。

迷いや限界を隠して、「立派な医師」を演じようとはしない。ただし、判断を放棄しているわけでもない。

正解に確信が持てなくても、目の前の家族が医療から離れない方法を考える。

この人は、自分の判断を簡単に正しいと思えない人なのかもしれない。

医師としての自分を過信しない。その慎重さと迷いが、この記事にはそのまま残っている。

待合室|先生のまわりに集まる人たち

最新100記事から取得できたコメントは396件。コメントした人は62人いた。
(※396件には、返信を含まない)

最も多いのは、雑談や近況報告。続いて、応援、共感、自分の経験を重ねた感想が並ぶ。

読者は彼を「先生」と呼ぶ。でも、遠くから教えを請うだけの関係ではない。

医療の話では頼り、育児の失敗には自分の話を返し、魔王になれば一緒に笑う。

専門家としての信頼と、一人の人間としての親しみやすさ。その両方が、同じコメント欄にある。

気づけばそこには、先生と読者が経験を持ち寄る、小さな待合室ができていた。

診断結果|「不真面目小児科医」の正体

ここまで読んで、ようやく「不真面目小児科医」という名前の意味が見えてきた。

パチンコ、酒、タバコに、マンガ。AIと遊びながら、医療だけに人生を捧げているわけではない。

本人は、そんな自分を何度も”不真面目”と呼ぶ。

他の医師はすごい。自分はまだ足りない。

文章の端々から、自分に向ける目の厳しさが見える。

診察で下した判断は、本当に正しかったのか。親への伝え方は、あれでよかったのか。父親として、ちゃんとできているのか。

自分を疑いながら、それでも目の前の人にできることを考える。

医師にもわからないことがあると書き、父親としての失敗も認める。パチンコも、酒も、マンガも、創作も、医師らしくないものとして切り捨てない。

それらもすべて、しうまい先生という人間をつくってきたものだから。

立派な医師だけを切り出して演じることができない。だから先に、自分で”不真面目”と名乗ったのかもしれない。

しうまい先生の正体は、自分の不完全さを抱えたまま、相手の不完全さにも居場所をつくる人。

「不真面目小児科医」。

ずいぶん軽い名前をつけたものだと思う。

その中身は、本人が思っているより、ずっと真面目で誠実だった。

だけどパチンコはやめられない先生

自分のnoteを見直してみたい人へ

現在、KOTAYAの分析メニューは3つあります。
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本日の共犯者

メンバーシップ「KOTAYAの共犯者」から、今日は新メンバーのだんだんありがと@めじゅさんを紹介します。

紹介するのは、「KOTAYA式・分析マニュアル」を使って、自分のnoteを分析してくれた記事。

ただ「すごかった」で終わらず、AIの見方と自分の見方のズレまでちゃんと拾ってくれているのが嬉しかった。

分析って、正解を出すことより、「自分は何に違和感を持つのか」が見えることの方が面白い。そんなことを改めて思わせてくれる記事でした。

メンバーの記事は、今後も不定期で紹介していく。

"KOTAYAの『共犯者』|第1班" は、残り7席👇️

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