人生を豊かにする中国古典の名言#71
【今回の名言】
知らずして言うは不智なり、知りて言わざるは不忠なり
(読み:シらずしてイうはフチなり、シりてイわざるはフチュウなり)
よく知りもせずに口を出すのは、自分の無知を曝け出すことである。
知っているのに言わないというのは、相手への真心に欠けることである。
という意味。
つまり、
知らないことは知らないと認めて謙虚にすること
知っていることは勿体ぶらずに相手にきちんと教えてあげること
が大切だということですね。
みなさんは、知ったかぶりをして失敗したことはありますか?
私は何度か痛い目を見たことがあります。
なんとなく、みんなが知っているのに自分だけが知らないことが恥ずかしくて、「あー、あれですね。知ってますよ」と話を合わせてしまったのです。
しかし、そういった嘘はすぐにバレるもの。
相手から、「そうなんですね!それじゃあ、〇〇ってどう思いますか〜?」と深掘りされて詰んでしまいました……。
こんなことなら最初から知りませんと言っておけば良かった、と思っても後の祭り。
とても気まずかったのを覚えています。
こんな私のように、よく分かっていないのに知ったかぶりをしてしまうと、あとで恥をかくことになりかねません。
老子も以下のように言っています。
知りて知らざるは上なり、知らずして知るは病なり
(読み:シりてシらざるはジョウなり、シらずしてシるはヘイなり)
知っていてもまだまだ知らないと謙虚に考えるのが最上であり、知らないのに知ったかぶりをするのは欠点である、という意味。
特に、仕事などで分からないことがある場合は要注意です。
知ったかぶりをすると、周囲もその前提で話を進めてしまいます。
そして、さながら病気のように症状が進行し、気づけば後戻りできなくなってしまうのです……。
知ったかぶりだけは避けるようにしましょう。
しかし、自分が知っていることや詳しいことについてであれば、話は別です。
周囲の誰かがそういった内容で困っている場合には、積極的に教えてあげたほうが良いでしょう。
相手の問題が解決すれば感謝してもらえるかもしれませんし、いつか自分が困ったときに手助けしてくれることもあるかもしれません。
自分が相手を思いやることで、多くの場合、相手も自分を尊重してくれるようになります。
心理学で「返報性の法則」と呼ばれるもので、人は誰かから親切にされると「こちらも何かお返しをしなければならない」と感じてしまう生き物だからです。
人間関係においては、相手から何かをしてもらうのを待つよりも、自分から相手に何かしてあげたほうが、早く仲良くなれるかもしれません。
ただ、中にはこちらのことを食い物にして、日々のストレスを発散するような特殊な人もいます。
そういった方に思いやりの心を持って接しても、こちらのメンタルがゴリゴリと削られるだけです。
思いやりの心は大事にしつつも、そういった方にはできるだけ関わらないようにしていきましょう。
【今回ご紹介した名言】
知らずして言うは不智なり、知りて言わざるは不忠なり
(読み:シらずしてイうはフチなり、シりてイわざるはフチュウなり)
こちらの言葉は、以下の回でも取り上げています。
ご紹介したのは一つの解釈に過ぎませんが、皆さんの気づきや学びになれれば幸いです。
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