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患者さんの生活空間

自分が働いている病院ではなく、他の病院に入院したり、受診したりするとそこの病院の看護がよくわかります。

特に看護師だけを見ているわけでもないですが、どうしても感じてしまいます。

点滴や採血の処置を失敗しても、それはいいんです。血管の問題もありますし、入りにくい人もいますから。

これは母が入院した時の話です。

点滴の針を入れてもらう時に、看護師がベッドに座り、足を組んで左手で母の腕を持ち、右手で点滴の針を入れていたベテラン看護師がいました。

それを見た時、ホントに驚きました。

患者さんのベッドに座る……??

入院中の患者さんのベッドって患者さんの生活空間であり、苦痛を耐える場所、休む場所、唯一のプライベート空間です。

私は何十年も看護師をしていますが、一度も患者さんのベッドに座ったことはありません。

なぜ座ってはいけないのか? と考えたこともありません。

そして、患者さんのベッドに座っている看護師を見たこともありません。

患者さんと話す時も、視線を合わせて話したいなら椅子を持ってきて椅子に座ります。

点滴が入らなくて長時間腰を屈めるのが苦痛ならベッドを上げるか、椅子に座ります。

看護学校で、「患者さんのベッドに腰掛けてはいけません」と教わった記憶はありません。

就職してからも指導されたことはありませんが、自然とそうしてきました。

「何が悪いの?」って聞かれたら理由はいくつか挙げられます。

でも、患者さんのベッドに座っていいことって何?って考えてみました。

•点滴を刺す時に安定する
•看護師の腰の負担軽減
•患者さんが安心する?(…いや、しないよなぁ)
これくらいしか思いつきません。

全て看護師目線で患者さん主体ではないのです。

その上、足を組む必要なんてあるのでしょうか?

私が医療従事者だから思うことではありません。

私より先にその光景を見ていた夫も驚きを隠せない様子でした。

母はなんとも思っていなかったかもしれませんが、家族からすると、この看護師に母を任せてもいいのかな?と不安になりました。

ベテランだからとか新人だからとかは人間性の部分では関係ないような気がします。 

母はベテラン看護師より新人看護師の方を好んでいました。

親身になって話を聞いてくれると感じていたようです。

ベテラン看護師になると、業務も多種多様になってきて、教育、他職種連携など、複雑化していきます。

でも、その忙しさが患者さんへの対応に影響していいのでしょうか。

看護師も人間なので、メンタル面では浮き沈みがあります。

いつもニコニコ、全て完璧!の人なんて居ません。

だからといって「何をやってもいい」わけではありません。

それって看護観の違い?いや、倫理観の違いか!

そもそも看護観と倫理観とはどう違うの?

考えれば考えるほど難しい方向へ向かっていく。

調べてみると、倫理観と看護観は•••

まぁ話がレポートみたいになって面白くないので、倫理観と看護観の話はやめておきます、、、。
(興味ある方がいたらコメントください。笑)

結局のところ患者さんを1人の人として尊重できているかっていう倫理的問題が大きいのかも。

本来、看護師としての感性は、経験年数を重ねるほど研ぎ澄まされていくものだと思います。

だから、先輩はやはり尊敬すべき存在です。

たとえ仕事の細かな部分で至らない点があったとしても、看護師としての感性は自分より優れているはずだと信じています。

世間でも人生経験豊富なひとの方が人間として磨きがかかっていますよね。

でも、、、ベッドに座っていたのはベテランの看護師だったけど、、、。

人生経験も積み、看護師としての感性もあり、後輩を指導する立場にあるはずの人です。

それを見た後輩が「これが普通なんだ」と思ってしまうことが怖いです。

さすがに家族の立場では何も言えないですよね。

「こんな看護師ありえない」とか「ここの病院どうなってるの?」と文句を言いたいわけではなく、看護の基本て何だっけ?倫理って何?って考えてしまった話です。

色々と考えるきっかけとなった事例でした。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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