住民税に絶望した話。個人事業主1年目、現実を知った日のこと
令和8年度の住民税の書類が届きました。
封筒を開けて、金額を見て、しばらく固まりました。
詳細は伏せますが、新卒の初任給くらいの金額です。「あ、これが個人事業主の現実か」と思いました。正直に言います。くじけそうになりました。
会社員のときは「見えていなかった」税金
恥ずかしながら、会社員だったころ、住民税のことをほとんど考えていませんでした。
毎月の給与から天引きされるから、「なんとなく払っている」感覚でした。給与明細を見れば税額は書いてありましたが、手元に入ってくる額しか意識していなかった。税金は、自動的に処理される「見えないもの」でした。
ただ、、、個人事業主になると、それが一気に「見えるもの」に変わります。
自分で確定申告をして、自分で納付書を受け取り、自分の口座から支払う。同じ金額を払っていても、「引き落とされる」のと「自分で払う」のでは、心理的な重さがまるで違います。今回の住民税の書類を手にして、初めてその違いを体で感じました。
個人事業主が覚悟しなければいけないこと
地域おこし協力隊の任期中から、いずれ個人事業主として働いていくことは想定していました。そのために、税金の勉強もしてきたつもりでした(「両学長」の本をたくさん読みました笑)。
「個人事業主になると住民税や国民健康保険が高くなる」「前年度の収入をもとに計算される」「まとまった額を一括または分割で納付する」
ぶっちゃけ、頭の知識としては持っていました。
でも、実際に書類が届いて金額を見るのは別の話です。
知っていることと、実感することは違う。「覚悟していた」つもりでも、実際の金額を目にしたときのダメージは想定より大きかったです。これが「個人事業主の洗礼」というやつか、と苦笑いしつつ、思いました。
それでも、前向きに考えてみる
くじけそうになりながらも、少し立ち止まって考えてみました。
まず、この税金は「昨年の自分が稼いだ証拠」でもあります。住民税は前年の収入をもとに計算されます。つまり、この金額が来るということは、それだけの収入があったということ。稼いだから税金が来る。税金が来るということは、仕事ができていたということです。……と、無理やりポジティブに自分に言い聞かせています(笑)。
そして、税金を納めることで地域のインフラが維持されます。道路が整備され、学校が運営され、ゴミが収集され、福祉サービスが動く。私が今住んでいる藤野の自然や安全も、こういった税収によって支えられている部分があります。そう思いたい……というのが正直なところですが、それでもゼロよりはましな納得感です。
お金の勉強が、本当の意味で始まった
今回の住民税の件で、改めて思ったことがあります。
個人事業主になることは、お金の管理を自分ごとにするということです。
会社員のときは、給与計算も税金の処理も、会社がやってくれていました。自分はただ働いて、振り込まれた金額を使うだけ。お金の流れを深く考える必要がなかった。
個人事業主になると、収入も支出も税金も、すべて自分で把握しなければなりません。何月にいくら入ってきて、何月にいくら出ていくか。住民税はいつ、いくら来るか。国民健康保険はどう計算されるか。節税できる経費は何か。
これらを理解していないと、書類が届くたびに今日の私のように固まることになります。
今回の「絶望」は、自分のお金リテラシーをもっと上げなければいけないという、強烈なモチベーションになりました。税金の仕組み、節税の方法、キャッシュフローの管理——これらを会社員時代よりずっと深く勉強する機会を、住民税が与えてくれたと思うことにしています。
まとめ:個人事業主を目指す方へ
地方移住を機に個人事業主になる方、またはフリーランスとして働くことを考えている方に、今日の体験を伝えておきます。
住民税は、前年度の収入をもとに計算されます。会社員を辞めた翌年も、在職中の収入に対する住民税が来ます。個人事業主として収入が上がれば、その翌年の住民税も上がります。これは避けられない現実です。
事前に「いくら来るか」を概算しておく、納付のためのお金を月々積み立てておく——こういった準備が、精神的なダメージを和らげます。
知識は、現実のダメージを減らします。私のように書類を開けて固まらないためにも、早めにお金の勉強をしておくことを強くおすすめします。
それでは、私はこれから納付の準備をします。がんばります。
