地方移住は不便だけど幸せはたくさんある話
皆さんこんにちは。相模原市地域おこし協力隊の高濱です。
私は今、相模原市の山間部にある藤野という地域に移住して半年が経ちました。もともとは平塚に住んでいましたし、東京でバリバリ働いていた時期もあります。
そんな私が、最終的にはバスすらなくなるような「不便な場所」に引っ越したと聞いて、周りの知人からは「なんでわざわざそんなところに行くの?」「都会の方が便利で楽しいに決まってるじゃん!」なんてよく言われるんですよね。
確かに、皆さんが疑問に思うのもよく分かります。だって、電車はあるけれどバスはどんどん減るし、スーパーなんて街にたった一軒しかありません(笑)。コンビニに行くのにも車を出さないといけないような場所です。
東京なら数分歩けばコンビニがあって、指先一つでUber Eatsが温かいご飯を届けてくれますよね。でも、半年住んでみて確信したんです。便利すぎる生活って、実は私たちの「生きる実感」をじわじわと削っているんじゃないかなと。
都会の生活は一人で完結しすぎてしまうんです。誰とも話さなくても生きていける。隣に住んでいる人の名前も知らない。これって一見楽ですけど、ふとした瞬間に「自分って何のために生きてるんだろう?」という空虚感に襲われませんか?つながりが薄くなると、やりがいも消えてしまう。私はこっちに来てから、そんな孤独とは無縁になりました。不便だからこそ、誰かの力を借りたり、自分から動いたりする必要があるからです。
特に皆さんに自慢したいのが、地元の直売所での体験です。スーパーが遠い代わりに、近所には驚くほど新鮮な野菜が並ぶ直売所がたくさんあります。
大根が一本50円
小ぶりのニンジンが15本入って100円
ちょっと傷があるレタスがなんと10円!

これ、冗談抜きで日常なんです。安すぎて笑っちゃいますよね。でも、何より最高なのは値段じゃなくて、店主さんとの会話なんです。「なんでこんなに安いの?」なんて聞きながら、野菜の育て方の苦労話を聞く。都会のセルフレジでは絶対に味わえない、体温の通ったコミュニケーションがそこにはあります。
また、メンタルと体の健康についても、都会との差を痛感しています。 東京の公園って、自然を感じに行っても人が多すぎて落ち着かなくないですか?ランニングをしようと思っても子供たちがたくさんいて危ないし、どこに行っても「人、人、人」でノイズだらけ。
藤野は違います。一歩外に出れば、見渡す限りの緑と山。人がいないから自分のペースで走れるし、登山の入り口もすぐそこです。綺麗な景色を独り占めできるリフレッシュ効果は、都会のどんな高級マッサージよりも効きます。フィジカルもメンタルも、自分でも驚くほど元気になりました。
近所付き合いについても、「めんどくさそう」と思っている皆さんに伝えたいことがあります。実は、地元の人の知恵って最強のライフハックなんです。
冬が近づいたとき、近所の方から「ここは山に囲まれてるから、道路が凍るよ。対策しとかないと危ないよ」とアドバイスをいただきました。こういう「生の情報」はネットで検索しても出てきません。地域の人と挨拶をして、短い会話を重ねるだけで、生活を安全に守る有益な情報をどんどん教えてもらえるんです。非効率に見えて、実はこれ以上ないほど賢い生き方だと思いませんか?
最近は周りがとても穏やかな環境なので、自分の仕事にも驚くほど集中できています。こうしてブログを書くのもラジオを撮るのも、都会のような余計な物音が一切入ってこないので、自分のパフォーマンスを最大限に出せている実感があります。これこそが、不便さと引き換えに手に入れた究極の贅沢なんですよね。
「便利=幸せ」という固定観念を一度捨ててみると、新しい世界が見えてきます。不自由だからこそ工夫が生まれ、人と人が助け合い、自分の足で立っている感覚が持てる。
私はこの暮らしを通じて、ようやく自分の人生を取り戻せた気がしています。移住を迷っている皆さんも、まずは一度遊びに来てみてください。不便なはずなのに、帰りたくなくなる不思議な感覚を味わえるはずです。
