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友がみなわれよりえらく見ゆる日よ――SNS疲れのきみへ

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ

石川啄木 詩集『一握の砂』より

友人の1人が

サグラダ・ファミリアを訪れる様子を

SNSにアップしていた。


永遠に終わらないかに思われた建築工事も

もう、あと数年で終わるのだとか。


僕が大学の卒業旅行で

たったひとりでスペインを訪れ


サグラダ・ファミリアを仰ぎ見て以来、

もう25年以上経つことになる。


かれは高名な学者で、

バルセロナでの発表を無事に終え

1日休みを取って観光を楽しんだようだ。


友人たちはみんな華やかだ――

「いいね!」を押して、ページを閉じた。


SNSなんて、みんな

人生のハイライトを切り取るのだから。


誰しも

さえない、映えない食事があり

人のSNSをみては

羨望のため息をつく夜がある。


そんなとき

自分に贈られた小さな幸せを

そっと抱きしめよう。


たとえば

連れ添ってくれるパートナーに

花束を買って。


ありがとう。

きれいだね。

君もね。

やだあ。

そんなことを笑いあって、

焚き火を囲むように

過ごしていこうよ。


僕には

そんな啄木の声が聞こえるようだった。


さあ、娘を送り出して

今日の1日のドアを開けよう


行ってきます。

行ってらっしゃい。

【はじめましての方へ】


孝輔の記事に目を留めてくださって、ありがとうございました。
皆さまの「スキ」や「ちょっとした感想」に、でかい身体で小躍りして喜んでしまいます。
ぜひ、ひと言いただけると嬉しいです😊


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