小屋展示場(2014)─sumikaが提案した“建てること”を表現に変える展示
仕事場の記憶 Vol.6—“建てること=表現”として見せた展示会。
このシリーズは、私が長年立ち続けてきた“現場”の記憶です。
変化の激しい時代の中で、自分がこれまでどんな現場に立ち、どんな熱狂を作ってきた人間なのか。その足跡を具体的に残すために、この「仕事場の記憶」を綴っています。
光と音の温度、人の表情、空気の重さ――言葉では残らないものを記録しています。
小屋展示場(2014年)
タマホームの子会社だったsumika(スミカ)が主催する小屋展示場。
sumikaは、インターネット上で施工主と施工者を繋ぐマッチングサービスを行う会社でした。施工のシンボルとして「小屋」にフォーカスし、住宅展示場のミニチュア版とでも言える小屋展示場を開催しました。
ベースの企画はsumikaとBAUMで行い、私はその企画を着地させ実施・運営する業務を担当しました。

会場探し
いつものように会場探しからスタート。
イベントは、時期、期間、場所、内容が決まらないと予算の算出もできません。既存のイベントスペースは当然の事、空き地や駐車場スペースなど都内の多くの会場を巡り、交渉・検討を繰り返します。
なかなか会場が決まらない中、一つの朗報がもたらされます。
再開発途中の虎ノ門のど真ん中に、コインパーキングとして使われている土地があり、その土地のオーナー会社とルートがあるとの事で、話が大きく進展しました。
30台分の収容スペースがあるコインパーキング。ここを一定期間借り上げて、実施の目処が立ちました。スペースの使用料に既存の車止めなどの駐車場設備の取り外しと再設置も含めて頂く事となり、実施に向けて大きく前進します。
事務局の設置
次に出店社の管理を行うための事務局の開設です。
出展予定は、sumikaのルートで声を掛け、規格に賛同してくれた会社を中心に14社でした。
出展にあたっての規格やルールを明文化し、14社の出店社の位置決め、搬出入・施工スケジュールの策定。使用電源の要望を調整・手配したり、会場入口やイベントステージ、共有スペースの装飾計画と、運営計画などを進めていきます。
小屋の定義
小屋とは床面積が10平方メートル以内の建築物の事。
この展示場では、各出店者にあてがわれるスペースは3m×3m。
約10平米の中に、各社が個性豊かな小屋を出展してくれました。
開催

開催してみると想像を超える来場者数に驚きました。
中には「九州から見に来た」と言う方もいて、小屋に対する関心の高さに驚いたと共に、自分の小屋に対する意識の低さに気がつきました。






来場者は周辺の住人の方、周辺にビルをお持ちの方が中心となっていて、比較的高齢層の方々にお越し頂きました。
私はこれまでに多くのイベントに携わってきました。
このイベント会場にいて、ひとつのイベントが思い起こされます。
それは、NIKEが主催して東京と福岡で実施された「NIKE BASEBALLクリニック」。米メジャーリーグで活躍するNIKEアスリート達を招聘し、彼らが小学生の野球少年達に直接指導するというイベントでした。
ダルビッシュ選手や城島選手などの言葉、一挙手一動を見のがさんとする子供達の瞳はキラキラと輝いていたのが印象に残っています。
この小屋展示場に来場された来場者の方々は、その時の子供達と同じ様に瞳が輝いていました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
光と音の交差点で生まれた、
小さな“現場の記憶”を残しています。
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下記の記事に考え方をまとめています。
→「企画や台本が固まりきらないまま、立ち止まっている方へ」
✒筆者関連シリーズ
前の記事:Vol.5|Googleで空を飛ぶ(2008年)
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