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一枚読書 #8|どうしても自分を責めてしまうアナタへ|不合理に向き合う術


▌SUMMARY:まとめ


お皿は、”食べていい”という「社会的規範」を表す。
その上には、「価値がありそうな」
ケーキやクッキーがたくさん載っている。

すでに食べている人が何人かいるから大丈夫そう…
という、「社会的協調性」も刺激される。

手前には「あなた用」と言わんばかりの、
新品のスプーンやフォークが用意されている。

…あなたなら、どうする?

▌BOOK:読んだ本

『予想どおりに不合理』
著者:ダン・アリエリー


▌NOTE:気付き

▶ 判断ミスは、自分のせいなのか?

日々の生活の中で、

「なんでこれ買ったんだろう」
「本当は買うつもりなかったのに」
「あっちの方が良かったなぁ…」

そんな経験は、きっと誰にでもあると思う。
私にもよくある。
そしてこれまで私は、そんなとき

「判断ミスだったな」
「自分の考えが甘かった」
「次はちゃんとしよう」

などとと考えていた。
つまり、その原因は
“自分の内側” にあると思っていたのだ。

自分が欲しくないものを買ったのだから、
悪いのは自分。
そう考えると、振り返りはシンプルだ。
でも同時に、対策も曖昧になる。

・もっとよく考えよう。
・焦らないようにしよう。
・少し時間をおいてみよう

そんなぼんやりした対策になる。
そして気づく。

同じことを、また繰り返している。


▶ 行動は「外側」でデザインされている

この本は、そんな状況に対して
ひとつの視点を与えてくれる。

「実は、原因は外側にあるのでは?」

という視点だ。

行動経済学者のダン・アリエリーさんは、
一見すると不合理に見える人間の行動を、
さまざまな実験や事例を紹介しながら
なんとも痛快に説明していく。

本書を読み進めていくと、
人の行動を左右する要因として、
例えば次のようなものがあることがわかる。

<比較>
わざと劣る選択肢を並べることで、
本命の商品を魅力的に見せることができる。

この影響を弱めるには、
比較対象を二択ではなく、もっと広げること。

<社会的協調性>
「みんなもやっている」
「誰かのためになる」

こうした感覚は、
合理性よりも協調を優先させることがある。

<先入観>
無料体験や期間限定の割引などによって、
すでに自分のものになった感覚を作り出す。

そうすると、人はそれを手放すことを嫌がる。


…どれも読んでいて、
「あー、あるある」
と思うことばかりだ。


▶ 不合理とどう向き合うか

ここで私は、数々の不合理に対する
人の“耐性”にはレベルがあるのではないか
とも考えた。例えばこんなイメージだ。

レベル0
何も気づかず、不合理な選択を繰り返している

レベル1
原因は自分の判断ミスだと考え、
自身の内面だけを反省する

レベル2
外部の影響があると気づいたが、
まだ具体的に行動できない

レベル3
不合理を誘発する仕組みや手法を理解し、
言語化し、対策的行動が取れる


レベルが上がるほど、
不合理な選択への耐性が高くなる。

これはよく言われる

「知っている」
「理解している」
「人に説明できる」

という理解の段階にも似ている気がする。

もちろん、
それでも人は不合理な選択をする。
でも、この本を読んで思った。

原因を、
「自分の弱さ」だけに求めるのか、
「環境や仕組み」にも目を向けるのか。

この違いは、
行動の期待値と納得感
大きく変えるものだと思う。


▌Q&A:本書への問いかけ

WHY:なぜ比較や正しさや良さを感じさせることが大切?

  • 選択肢を広げることで、相対性を誘因できるから

  • 市場規範よりも社会規範のもとで、人は正しくあろうとするから

  • 人は思い込みたい方向に無意識に思い込んでしまうから

WHAT:人をその気にさせるキーポイントは何か?

  • 相対性の輪を広げること

  • お金の概念を持ち込まないこと

  • 先入観による期待値の上昇

HOW:行動はどのように変わるか?

  • 自分にとっての有利な軸で比較してしまう

  • この人・物のためなら、と思って贔屓してしまう

  • 所有意識があるだけで価値が上昇したと思い込む


【問いかけの整理】

  • 判断ミスの原因は自分だけでなく、環境や仕組みにもある

  • 人の行動は、比較・先入観・社会的影響などに無意識に左右される

  • 不合理を理解することで、納得感のある選択ができるようになる



自責思考でも、他責思考でもいい。
ただ、不合理な選択と、
それを生む仕組みの解像度を上げること。

それができれば、自分の行動を
もう少し落ち着いて、もう少し納得して、
受け止められるようになる気がした。


ここまでお読みいただき、
本当にありがとうございました。
またいつでも見に来てくださいね。


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