もしもあのとき別の結末が選べたら
過去記事から、中学生の時の黒歴史が出てきた。
中学の時、英語のスピーチコンテストに参加しました。
英語の先生の個人レッスンを受けて、英語は上達しました。
教科書何ページか暗記しました。
コンテスト当日、その英語の先生が、ほかの学校の生徒も集まるみんなの目の前で挨拶でこう言ったんです。
「教科書をお守りにして、頑張ってください。開かず、お守りで持ってくるのはいいですので。」
そしたら、私は自分のスピーチの時に教科書を持って行って、無意識に演台で開いていたのです。暗記がお約束なのに。
途中で気づいて、そっ閉じ。何事もなかったようにスピーチを終えました。
帰りの車で、その先生に何も言えず無言で帰ってきたのを覚えています。
なぜ教科書を開いてしまったのか
恥ずかしい
間違えた
努力を水の泡にした
という思いが、誰にも吐き出せず屈折しましたよね。(黒歴史終わり)
この、たびたび出てくる記憶を成仏させるために、この度、結末を自分でいろいろと考えてみた。
そうしたら、自分の目指す生き方が見えてきたので記念に残しておこうと思う。

A 先生が「教科書をお守りに」とか言わず、普通に手ぶらで発表してコンテストで優勝する未来。
普通にうれしい。
……でも、なんの心の成長もないし記憶にも残らんかもしれんな。つまらん、と正直思った。
B 教科書は開いてしまった。でも、先生が帰りの車でフォローしてくれた未来。
「先生が、教科書をお守りになんて言ってしまったもんだから、持ってったんだよな。ごめんな。」
そんな優しい言葉をかけられて泣いてしまった。
でも、間違えてしまって悔しい気持ちは変わらない。コンテストに向けてすごく頑張ってきた。先生に時間を割いてもらった。それなのにその時間を無駄にしてしまった。先生にも恥をかかせてしまったかもしれない。自分の失敗は際立つ。
……フォローしてもらったとて、自己否定と申し訳ない気持ちには変わりなさそう。
C 教科書開いたけど、自分で仕切り直した。そして優秀賞取れた未来。
ハッと気づいた時点で、優等生で機転の利く私(設定です)は、
「すいません!間違えて本を開いて読んでしまいました。もう一度最初からやり直させてもらえますか?」
と、きりっと発言し、教科書を自分の椅子に置きに行く。名前を呼んでもらうところからやり直しをお願いする。
で、スピーチはうますぎて(設定です)、コンテストで優勝。
でも、最初に教科書見てたのだめじゃない?失格じゃない?とうわさが立ち、物議を醸す。
……自分で声を出せたこと、仕切りなおせたことは快挙だ。
でも、これは、後から変な噂が立つことで、微妙な気持ちになっていたに違いない。私は賞が欲しかったわけじゃない。どんな手段を使っても賞が欲しかった、という気持ちは自分にはないのだなぁ。
Ⅾ ハプニングに素直にリアクションしたら笑いが取れた上に先生にも冗談で言い返す未来
「わ!!!」
教科書開いてしまってることに気づいて、自然と素直に声が出る。
その瞬間、やってもうた自分に脱力して、にやけてしまって時は止まる。
その間抜けなリアクションに、先生たちと会場の生徒から笑い声が漏れる。
「すいません、間違えました~。教科書開いてしまいました。」
と、とりあえず状況説明して、にやけたままフリーズしていると、
先生が、教科書取りにきてくれた。
「では、気を取り直してどうぞ。」
そうやって先生が仕切り直してくれた。
なんか、いい感じに空気があったまって、リラックスしてスピーチできた。
無事終了。
結果は賞には選ばれなかった。
でも、ま、なんか間違えちゃったけど、助けてもらったし、笑い取れたし、ここに立てただけで大満足、みたいな充実感が不思議とあった。
帰りの車の中。
「あのさ、お前まさか教科書開くと思わんかったわ。やーほんといいスピーチだった。教科書開かんかったら優勝行けてたよね。」
とか先生に言われる。
「いや、まじで自分にびっくりしました。でも、教科書をお守りにって言われなかったら絶対もっていかなかったんで~、ほんと先生の余計な一言さえ無ければよかったのに笑」
最悪です~ お前もな~
あははと笑って、先生とは変な絆ができた気がした。
ピンチを切り抜けた充実感でいっぱいだった。
なんなら吊り橋効果か、先生のことがちょっと好きになっていた。
……ま、恋が始まるっていうのは、短絡的だし妄想が過ぎるが、この明るさが一番しっくりくる。
まとめ
自分の過去の出来事の結末をあれこれ妄想してみて、見えたことがある。
私は、すーっとうまくいった人生にはわくわくしないらしい。
失敗しないように緊張して生きてきたはずなのに、心の底では失敗しない人生に魅力を感じてなかったなんて驚いた。
私は、ピンチの中でも自己主張して、笑いに変えて、軽口叩いて、それも人生って言えるような軽さを求めているようだった。
ここで一つ、占い師さんにもらった言葉を思い出したので記しておきたい。
実生活ですっごく悩んだときに、占い師さんに、悲壮感あふれる感じで、「大変だし、悲しいし傷ついてます」と相談したところ
「あなたの魂は、状況が困難になるほど燃えて楽しんでます」
と言われた。
これを最初聞いたときは、
「いやいや、こんなに悲しいのに、そんなの嘘だ」
と思ったけど、今はしっかり腑に落ちている。
簡単にうまくいく人生には面白みを感じてないのだ。
うまくいかないことなんていっぱいある。
しかもそれは誰のせいでもない。
失敗をフォローしてもらったとしても、自分が素直な胸の内を明かして、自分の素直な自己表現ができていて、納得できる動きをできてなければ、何も癒されてない上に罪悪感まで感じてしまう性質があるらしい。
だから、あの時あの人がこうやって動いてくれたらよかったのに、と考えることは、私にとっては無駄だったんだなぁ。
人生でつらいことがたくさんあった、と感じてきた。
でも、すべてはこんな風に考え直すためのネタだったんじゃないか、とすら思えてくる。
これからは悲しみが沸いてきたら、望む未来に書き換えてみよう。
今回の元ネタ記事はこちら。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援よろしくお願いします!いただいたチップは、よりよい創作のための冒険費として大切に使わせていただきます。