犬も多様性の時代です
ドッグラン、好きじゃないんスよねー。
そう語ったのは、大人気ビーグル・モンちゃんのお父さんである。
モンちゃんといえば、2021年に彗星のごとく登場したビーグル界の新星。小柄ながら黄金比を思わせる完璧なプロポーションと天性のキュートさでみんなを笑顔にさせる、今ノリにノッてる女の子。
そんなモンちゃんだがドッグランが苦手だという。
どういうことだろう。
今日は、ドッグランでの様子をお父さんに語ってもらう。
—— 初めてドッグランに行ったのはいつですか?
あれは2022年のゴールデンウィークだったかな。ちょうどその頃、無料で利用できるドッグランが新しくできたので行ってみたんです。
モンちゃんはもちろん、私たち夫婦も初めてだったので少し緊張しつつもワクワクしていました。

リードをつけずに外で自由に遊んだことなんてなかったので、
てっきり喜んでくれるだろうと、そのときは思っていました。
—— 「そのときは」ということは違ったんでしょうか?どんな様子だったのか詳しく教えてください。
はい、わかりました。
ドッグランの入口に着くまでは、モンちゃんも興奮しっぱなしでした。リードを外したら今にも全力疾走しそうな勢い。その勢いのままドキドキしながら中へ入っていきました。
そして……「さぁ、行ってこい!」
リードを外したその瞬間!
ぜんぜん走んないんです。
もう、びっくりするぐらい走んない。
え?
あ、あれ?
さっきの勢いは?
急にケガしたか??
ってな感じで。
で、走らずに何をしていたかというと、
念入りなクン活です。
フェンス沿いをクンクンしながら、ひたすらウロウロ。
「話しかけないでオーラ」全開でクン活してました。

—— ほかの子とは遊ばなかったのでしょうか。
遊ぶというより、遊ばれたって感じですかね。
モンちゃんから遊びにいくということはほぼなくて、向こうからくるだけです。
ドッグランに何度か行って分かったんですけど、モンちゃんっていきなりグイグイくる系の子は苦手なんです。でもドッグランでグイグイこない子のほうが珍しいじゃない?
だからモンちゃんはみんなに囲まれてフリーズするか、みんなのいない遠くまで逃げるかでした。

そして結果こうなる。

もしくは帰りたすぎてこう。

「お父さんもう帰ろう〜よぉ」と言わんばかりにすり寄ってくるモンちゃん。だけど、キュートすぎてまた別の子たちが吸い寄せられてきちゃう。
だから思ったんだよね。
可愛すぎるのも罪だな
って。モテる女は大変だよね。
—— じゃあ、結局モンちゃんは走らなかった?
そんなことないですよ。
犬とはダメだったけど、私たちとは遊びましたから。そこは人間の子供といっしょです。
親が率先して遊んでやれば子供も喜んで遊びます。


まぁ、この姿が見れただけでも来てよかったなと思いました。なんでも一度は経験させてあげたいからね。
しかも無料でできるんだからやるしかないでしょ。
—— これからもドッグランを利用したいと思いますか?
いや、それはないですね。プライベートドッグランとかなら別だけど。
行ってもモンちゃんがあんまり楽しくないなら、無理して行かなくてもいいかなっていうのが私たち夫婦のスタンスです。
完全にモンちゃんファーストなんで。
まぁ、ほかの飼い主さんと仲良くするのも正直ちょっと気を遣うしね。マナーの悪い人もいるから。ちゃんと自分の犬ぐらい見とけよ!みたいな、ね。
だから、苦手なら無理しなくてもいいじゃん?て感じです。
—— 犬だからってドッグランが苦手な子もいる。犬も多様性の時代ですね。
あ〜確かにそうかもね。
「みんなちがって、みんないい」だよね。
あんた良いこというなぁー。
—— ど、どうも。
人間よりもむしろ犬の方が見た目もバラバラで多様化しているよね。それでも人間より仲良くやっているんだから犬の方が進んでるのかも。
人間こそ犬を見習った方がいいね。
んじゃ〜、今日はこのへんで。
写真提供:モンちゃんお父さん
文:Bグル男(月刊「わんワンわーん」編集長)
あとがき
インタビューを終えてドッグランを後にする三人。
その幸せそうな後ろ姿を見れば、大人気のモンちゃんを一番好きなのはやっぱりお父さんとお母さんなんだとわかる。ふたりにとってモンちゃんは犬ではなく子供、もっといえば赤ちゃんなのだろう。
三人の後ろ姿。
それはまさに「家族」のかたちであった。
そしてドッグランでは元気のなかったモンちゃんが、ドッグランを出た途端、意気揚々と歩きだすのが見えた。
2025年6月14日
追記
モンちゃんは他の子が嫌いなわけではありません。ただ、グイグイ来られるのが苦手なだけです。
なので、もしモンちゃんを見かけたらゆっくりあいさつしてあげてね!
よろしく!
