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【小倉城桜まつり2026】ピアノ仲間と2週連続で花見に行った話|北九州の春散歩

【小倉城桜まつり2026】ピアノ仲間と2週連続で花見に行った話|北九州の春散歩

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北九州市小倉で、大人・シニア向けの “訪問ピアノレッスン”を専門にしているくまちゃです。

春になると、一日の合間に季節の景色を歩く時間が増えていきます。

今年は特に、人との距離が少しだけ近づく春でした。

先週、ピアノ仲間の男の子と安部山公園に花見へ行ったばかりなのに、
気づけばまた同じ彼と、小倉城桜まつりへ向かっていました。

同じ人と2週連続で花見に行くなんて、なかなかないこと。
でも不思議と、
「彼とならあるだろうな」と思えるくらい、自然な流れでした。

安部山公園に散歩に行ったときに"坂道を見上げながら花見散歩"した動画をそっと置いておきます。


小倉城桜まつりを歩いた夜

小倉駅のど真ん中にある
ストリートピアノの様子

■ 小倉駅ストリートピアノでの待ち合わせ

18時、いつものように小倉駅のストリートピアノ前で待ち合わせ。
おしゃれなハットをかぶったシニアの男性が、
軽やかなジャズ風の曲を弾いていて、
「こういう大人の余裕、いいなあ」と思いながら耳を傾けていた。

そのあと、僕が順番に弾いたのはこの4曲。

  • 空も飛べるはず

  • JANEDOE

  • unravel

  • prelude

駅のざわめきの中で、
この4曲がゆっくりと夜の始まりを作っていった。

ピアノ仲間の彼は、いつものように少し離れた場所で待ってくれていて、
演奏が終わったあと、開口一番にこう言った。

「さっき、2mくらいのすげえ大きな人が前を通って、びっくりした」

僕らのピアノ仲間にも190cmの人がいるけれど、
それより大きいって、もはや“イベント級”の存在感。
(派手さでいうと、僕も派手なんだけどね)

「バスケの大会が小倉であるから、その関係の人かもねえ」
そんな話をしながら、駅から小倉城へ向かって歩き始めた。

ストリートピアノの余韻と、
彼のちょっとした驚きの話が混ざって、
春の夕方にしては妙にテンションの高いスタートだった。

小倉駅ストリートピアノの“あの頃”を少しまとめた話はこちら

ワルツのリズムがどこか懐かしい感傷を呼び起こしてくれるような「JANE DOE」の演奏動画をそっと置いておきます


小倉井筒屋を背景に
ハートの形をしている森鴎外生誕150周年記念樹「舞姫」の様子

■ 紫川沿いを歩いて「舞姫」の桜に会いにいく

小倉駅から紫川沿いへ歩き始めると、
夕方の風が少し生ぬるくて、
「だいぶ春めいてきたなあ」と思った。

まず最初に向かったのは、
森鴎外生誕150周年記念樹の桜。

「実は2年前、別のピアノ仲間とこの木に会いに来たんよねえ」
と話しながら、舞姫を見上げる。

彼が説明板を読んだ瞬間、
「名前、めっちゃかっけえ」と目を輝かせた。

この桜の名前は──舞姫

文学の香りがする名前に、
彼はちょっとテンションが上がっていた。

舞姫を遠くから見ると、
木全体がふわっとハートの形をしていて、
まるで“誰かを迎え入れるような姿”をしている。

「お帰り。今年も会いに来てくれてありがとう」
と優しく語りかけてくれているような気がした。

他の桜が散り始めている中で、
舞姫だけはほぼ満開で、
夕方の柔らかい光をまとって静かに咲き誇っていた。

小倉の紫川沿いにあるヘレンケラー女史の石像の様子

そのそばには「ヘレン・ケラー女史」の石像があり、
僕はその前でもしっかり手を合わせた。

「こういう歴史的な石像とか見るのも、僕好きなんだよねえ」

そんな話をしながら、
紫川沿いの道をゆっくり歩いていった。

僕らがたまに二人で寄る
小倉の魚町にある松田楽器店の様子

■ 夜桜までの寄り道、松田楽器へ向かう

「夜桜まで時間あるので、松田楽器でギターの弦を見たい」

彼がそう言うので、
紫川沿いからそのまま2人で松田楽器へ向かうことにした。

ただその途中で、
「俺のスマホ、今日はグーグルマップ使えんのやけど……この左右どっちやろ」 と急に迷子モードに入っていた。

いつもは彼がナビ担当なのに、今日はその役目が果たせないらしい。

「たぶん左やない?」 と僕が言うと、
「じゃあ左で」 と素直に曲がっていく。

こういう“ちょっとした役割の逆転”が、なんかおもしろい。
(こうすけ、いつもナビしてくれてありがとう)

松田楽器に着くと、 彼はゆっくりギターの弦を物色し始める。
僕もよくわからないなりに、ギターの弦をなんとなく眺めていた。

「最近アコギは弾いてないけど、弦買おうか迷ってる」

いや、弾いてないのに弦を買う理論は僕には理解できなかったけど、
きっとまた弾きたくなる瞬間が来るんだろう。

「アコギ弾くよりも、ピアノ弾きたい欲が勝ってる」
と彼が言ったとき、
「ああ、彼らしいなあ」
と思った。

そういえば、
彼とは以前も松田楽器でギターのピックを見に来たことがあった。

これからも、
きっと何度もこうやって松田楽器に寄り道するんだろうなあ。
そんな未来が自然に想像できる時間だった。

松田楽器店の近くにある"シアトルズベストコーヒー小倉魚町店"で、着物のおばあちゃん生徒さんと優雅にランチを楽しんだ話はこちら

我が街のシンボルである
小倉城とリバーウォークが並んでいる様子

■ リバーウォークから小倉城へ、祭りの空気に包まれて歩く

ようやく空も暗くなってきたので、
リバーウォークの方から小倉城へ向かって歩いていく。

小倉城周辺はすっかりお祭りモードで、
屋台の灯りと人のざわめきが混ざり合っていた。

「この雰囲気すげえイイ。なんか、お祭りって感じ。やっぱ祭りはいいな」

彼はやたらハイテンションで喜んでいた。
どうやら“買うかどうか”ではなく、
祭りの空気そのものが好きなタイプらしい。
(去年も、夏の盆踊り祭りで一緒に屋台を練り歩いたなあ)

気温はちょうど心地よくて、
歩いている人たちはみんな、
土日の軽やかさに浮足立っているように見えた。

まあ、僕らも他人から見たら、
楽しそうな二人組に見えていたと思う。

僕はというと、
小倉城のライトアップを背景に彼と写真を撮ったり、
道すがらのライトアップされた桜を撮ったりして、
撮影時間をしっかり満喫していた。

夜の光に照らされた桜は、
昼とはまったく違う表情をしていて、
その中を歩く僕らの影も、
どこか春らしく柔らかかった。

毎年桜の時期にだけ会う友達と、いつもの桜の木に会いに行ってきた話はこちら

小倉城の幻想的なライトアップの下で
シャボン玉パフォーマンスをする着物姿の二人組の様子

■ 小倉城の広場で始まった、幻想的なシャボン玉パフォーマンス

小倉城の広場の前まで来ると、
人だかりができていた。

「なんかイベント始まりそうやね」

そう話しながら2人で待っていると、
和装の男女2人組によるシャボン玉パフォーマンスが始まった。

どうやら、小倉城桜まつりに合わせて、
特別に来てくれているらしい。

大きな細い木の棒にネットをつけたもの、
特注の木の扇に穴をあけたもの、
布団たたきを改良したような木の棒──

シャボン玉パフォーマンスに特化した道具を次々と使い分けながら、
20〜30分ほどの幻想的なショーを見せてくれた。

僕はというと、
こういうのを撮影するのが大好きなので、
ここぞとばかりに動画を撮りまくる。

「この曲、生き物がかりの曲だよね。いいなあ」
「おっ、これAdoの千本桜じゃね」

そんなことをつぶやきながら、
光とシャボン玉が混ざり合う世界に見入っていた。

僕が撮影するタイミングと、
彼が撮影するタイミングが絶妙にかぶっていたけど、
あれはきっと偶然だと思う。
もしかしたら彼が僕とシンクロしてくれてるのかもね

大量のシャボン玉が、
これでもかってくらい僕らの方に飛んできて、
彼の頭の上でふわっと弾けた瞬間、
「やべえ、めっちゃシャボン玉でぬれた」
て言ってたので、彼の髪の毛に触れたら、確かになんかシャボン液で湿っていた。

その瞬間、2人でなんだかおかしくなって笑い出した。
きっとその場にいた人たちも、
同じようにシャボン玉に翻弄されながらも、
笑顔だったんだろう。
(僕は撮影とシャボン玉に夢中だったので周りは見えていなかった)

「おひねりは特にいらないみたいなんで、
きっと北九州市からの依頼で来てくれてるんだろうね」

そんな話を彼にしながら、
2人で夜空に舞うシャボン玉の余韻に浸っていた。

素敵なパフォーマンスだったなあ。

幻想的にライトアップされた春の小倉城の様子

■ 小倉城の端で、ただ並んで座る静かな時間

シャボン玉パフォーマンスを見終えて、
小倉城の端のほうにある、
ベンチのようになっている石に2人で腰を下ろした。

特に何をするわけでもなく、
ただ並んで空を見上げながら、ぼーっと過ごす。

そのとき、
3歳くらいの男の子と、7歳くらいのお姉ちゃんが、
僕らのすぐそばで虫を一生懸命に捕まえようとしていた。

春の夜に、子どもたちの笑い声が混ざると、
なんだか世界が少しだけ優しくなる。

そんな光景を眺めながら、
彼は急にこう言い出した。

「だるま屋食いてえ」

しかも一度じゃなく、何度も言っていたので、
これはよっぽど帰りにだるま屋のラーメンを食べたいんだろうなあと思った。

彼とは、
特に何をするでもなく、
ただ座っている時間を共有することが多い気がする。

話していなくても、
スマホを触っていなくても、
沈黙が気まずくならない。

こういう時間って、
実は一番大事なんだよね。

「春は桜、君は美し。らしい」
と彼がポツリと言う。

どうやらさっき僕が
「いきものがかりの曲だよね、いいよねえ」
と言った曲名を調べてくれていたらしい。
(いつも、代わりに調べてくれてありがとう)

春の夜風がゆっくり流れて、
桜の花びらが少しだけ舞って、
僕らの影が石の上に静かに伸びていた。

小倉城夜桜散歩で、金魚のプロジェクションマッピングを見た時の動画をそっと置いておきます。


小倉の街にあるだるま屋の"野菜マシマシ"に盛られた
こぶたラーメンの様子

■ 帰り道は、やっぱりだるま屋へ向かう流れになる

「そろそろ行こうか」

そう言って立ち上がり、帰り道は自然とだるま屋の方へ向かう流れになった。

だるま屋に着くと、ちょうど食べ終わりそうなお客さんが多かったので、 「ちょっと歩いてこようかね」
と話しながら、近くのパチンコ屋のトイレへ寄る。
(僕はトイレのためだけにパチンコ屋を使うことがある)

再びだるま屋へ戻り、
「こぶたラーメン」を頼んでカウンターに腰を下ろす。

「僕、左利きなんで左に座らせてね」
と言うと、
「俺も左利きなんだけど」
と返ってきた。

「あ、そういえば僕ら二人とも左利きだったっけ」
と、今さらのように思い出す。

席に座ったあとは、特に何を話すわけでもなく、
ひたすらマシマシに盛られたラーメンをすすっていく。

「そうそう、このマシマシの盛りがいいんよねえ」
と独り言をつぶやきながら、黙々と麺を口に運ぶ。

隣の彼はというと、僕よりも早めに食べ終わったみたいで、
お店の中が暑いにもかかわらず、
黙って僕が食べ終わるのを待ってくれていた。
(ほんとに暑くてやばい時は、外で涼んで待っとってくれていいよ)

食べ終わって、無言で手を合わせる。
彼もそれにならって、無言で手を合わせていた。

相変わらず、シンクロするのがうまいな、彼。

モリモリのラーメンを黙々と食べるのが好きな僕の隣で、
黙って待っていてくれるのは、本当にありがたい。

今週だるま屋に来るのは2回目で、
これはきっと── だるま屋が僕を呼んでたんじゃないかなあ
と思っている。

ピアノ仲間と歩いた“22kmの一日旅”の話はこちら

ピアノ仲間の男の子と22㎞歩いた後
いつもの駅でリラックスして写真を撮るくまちゃの様子

■ いつもの帰り道を、いつものように二人で歩く

だるま屋を出て、
いつもの駅までの帰り道を、いつものように二人で歩く。

土曜の小倉の夜は、
楽しそうな酔っぱらいの人たちであふれていた。

酔ってはいないけれど、
まあ僕らも他の人から見たら、
“楽しそうな二人組”に見えていたんだろう。

春の夜風が少しだけ暖かくて、
街のざわめきが遠くでゆらゆら揺れている。

そんな帰り道で、なぜか僕は彼に向かって、
まっすぐ歩く歩き方講座とか、
ものを拾うときに美しい姿勢で拾う講座とか、
謎のレッスンを始めてしまった。

彼がどうやら、つま先の広がった歩き方を修正しようと思ってるらしくて
帰り道の間ずっと、つま先を前に向けたまま歩く練習をしていた。

「なんかだんだん慣れてきたかも」
と言っていたので、どうやらわりとスムーズにいきそうだ。
こういうのも含めて、いつも通りの僕らの帰り道だった。

こうすけ、いつもありがとう。
おかげで、同じ人と2週連続で花見に行くって経験ができたよ。

もしかしたら、
来年も、そんな春になるのかもしれない。

春からピアノを始めたい方へ。
準備ゼロで大丈夫。初回訪問レッスンの流れをやさしく紹介した記事はこちら

小倉城と隣接していて
小倉の街の中心にある八坂神社の大きな門の様子

まとめ

今回の夜桜散歩は、

  • 小倉駅のストリートピアノで待ち合わせて

  • 紫川沿いの「舞姫」に会いに行き

  • 夜桜までの寄り道で松田楽器に立ち寄り

  • リバーウォークの祭りの空気を歩き

  • 小倉城の広場でシャボン玉パフォーマンスを見て

  • 小倉城の端で静かに並んで座り

  • 帰り道はだるま屋でラーメンを食べ

  • そして、いつもの帰り道をいつものように歩いた

気づけば、ひとつの物語になっていた。

特別なことをしたわけじゃないのに、
どの場面もちゃんと春の色をしていて、
どの時間も自然に心に残った。

同じ人と、2週連続で花見に行くなんて、
これまでの僕にはなかった経験で、
なんだかそれだけで春が豊かになった気がする。

着物のおばあちゃん生徒さんと、春の定番曲「赤いスイートピー」を歌った日のレッスン風景動画を置いておきます。

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