才能より継続力 - グリット理論が証明した「石の上にも三年」の正しさ -
「石の上にも三年」
どんなに辛い状況でも、辛抱強く続ければ、いつか報われるという日本人にとって、なじみ深いことわざです。
「続ける」というこの単純な行為に、これほどの価値が置かれているのはなぜでしょうか。
この問いに、科学的な裏付けを与えたのが、心理学者アンジェラ・ダックワースが提唱した「グリット」という概念です。
今回は、前回の記事と同じテーマを違う切り口でまとめてみた記事です。
それほど、継続というのは大切だと思っています。
才能ある人が、なぜ途中で辞めていくのか
ダックワースは、ペンシルベニア大学の心理学教授です。
彼女が長年向き合ってきたのは、シンプルな問いでした。
「ここで成功しているのは誰か。そして、それはなぜか」
この問いを検証するため、ダックワースはさまざまな厳しい環境に身を置く人々を調査しました。
米国陸軍士官学校(ウェストポイント)の新入生、
全米スペリング・ビー(英単語のつづりを競う大会)の出場者、
離職率の高い学校で働く新人教師たち
などなど。
分野はまったく異なりますが、共通して見えてきたことがあります。
成功を予測する最大の要因は、知能でも、才能でも、体力でもなかったのです。
彼女はこの要因を「グリット」と名付けました。
情熱と粘り強さを、長期的な目標に向けて持続させる力のことです。
才能より強く成功を予測できたもの
ダックワースの研究の中で、最も広く知られているのが、ウェストポイントでの調査です。
毎年、1万人を超える志願者の中から、およそ4千人が入学を許可されます。
しかし、入学初日から始まる「ビースト・バラックス」と呼ばれる過酷な夏季訓練で、かなりの数の新入生が脱落していきます。
軍はこれまで、学業成績、身体能力、リーダーシップの評価を組み合わせた独自の指標で、脱落しそうな学生をあらかじめ予測しようとしてきました。
そんな中、ダックワースが1200人を超える新入生に「グリット・スケール」という質問紙に答えてもらいました。
すると、グリットのスコアはこうした既存の指標よりも、脱落するかどうかを正確に予測していたのです。
この「グリット」は、「グリット・スケール」と呼ばれる自己申告式の質問紙で測られます。
「私は困難を乗り越えて、重要な挑戦を成し遂げたことがある」
「挫折しても、私は落ち込まない」
といった項目に、どれくらい自分に当てはまるかを5段階で答えていく形式です。
この質問紙は、大きく2つの要素で構成されています。
「興味の一貫性」
つまり同じ目標に長く関心を持ち続けられるかという側面と、
「努力の粘り強さ」
つまり困難があっても頑張り続けられるかという側面です。
この2つを合わせたものが、グリットのスコアになります。
この2つの要素こそが、もっとも強い予測因子だったということです。
勝ち残る子は、賢いのではなく、練習量が多い
全米スペリング・ビーの調査でも、似た結果が出ています。
全米スペリング・ビーとは、アメリカで毎年開催されている、英単語のつづりを正しく言えるかを競う大会です。
司会者が読み上げた単語を、出場者が一文字ずつ声に出してつづっていき、間違えた時点で失格になります。
全国規模の大会で、テレビ中継されるほどの人気を誇ります。
決勝まで勝ち残った子どもたちは、頭が良かったのでしょうか?
実は、グリットのスコアが高い子どもほど、決勝まで勝ち残る傾向があったのです。
その背景を分析すると、グリットの高い子どもは単純に練習時間が長いという事実がありました。
才能の差ではなく、継続した練習の量の差
……これが、最終的な結果を分けていたということになります。
グリットは、鍛えることができる
グリットは、生まれつき決まっている性質ではありません。
ダックワース自身、環境によって育まれていく力だと述べています。
人が持つ性格特性は、どんなものであっても、少なからず環境の影響を受けて変化することがわかっているためです。
グリットを、「情熱」と「粘り強さ」という2つの要素に分けて考えると、育て方も見えてきます。
情熱は、いきなり「運命の興味」を見つけようとしなくて大丈夫です。
まず色々なことに触れてみて、心が動いたものを少しずつ深めていく……それだけで育っていきます。
粘り強さの鍵は、「能力は努力で伸びる」と信じられるかどうかです。
心理学者キャロル・ドゥエックはこれを「成長マインドセット」と呼びました。
「自分には向いていない」ではなく「まだ伸びしろがある」と捉え直すだけで、困難への向き合い方は変わってきます。
どちらも、日々の小さな選択の積み重ねによって、少しずつ強くしていくことができるとされています。
まとめ
今回の要点をまとめると、こんな感じです。
グリットのスコアは知能や体力、リーダーシップの評価よりも脱落を正確に予測した
才能ではなく練習量の多さが理由で成績上位だったとする研究がある
グリットは「情熱」と「粘り強さ」の組み合わせであり、環境によって育てることができる
才能があるかどうかより、続けられるかどうか
です。
それを支える2つの要素は、情熱と粘り強さでした。
今日一日、続けるというその小さな積み重ねが、才能という言葉では説明できない結果を生み出すかもしれません。
※この記事は、生成AI(Claude)と共同で執筆しています。
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今後も記事内容に興味を持った方だけでなく、生成AIを使って文章を書きたい方にも、参考になるような記事を目指して書いていきます!
