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大きくなったら何になる?(第3話)

*この物語は、人生の半分は終えたと思われる
 筆者の半生を小説風に振り返るものである。
 これまでを思い返し、これからを考える物語。
 登場する人物・団体等は全て仮名であり
 モデルはいますが、実在はいたしません。

(登場人物 高校受験編)

・新井   ・・・ 筆者の分身(中1~)
・江藤   ・・・ 新井が通う塾の同級生 
・田村先生 ・・・ 新井が通う塾の女先生


【第3話 高校受験編】


「新井の机の 静香命 って何それバカなの?」

こっちが聞きたいわ!
新井は心の中で毒づいた。

中学での新井の机には、結構な大きさで
「静香命」と彫り込まれていた。

静香命って・・・
まぁ、「工藤静香」の事なのだろう。
まさか、「亀井静香」ではあるまい。
相変わらずな巡りあわせの悪さに辟易していた。

まぁ、しかし「静香命」ほど極端なものは少ないが。
机の穴や壁の傷、ロッカーのヘコミ等は当たり前で。
「かつて学校が荒れていた」事は、よく伝わってきた。

よーするに、大高先生のような厳しい先生は、
その時期に求められて来たのだろう。
なのに、必要がなくなれば邪魔者扱いされる。
大人になるのは、やっぱり嫌だなと思っていた。

そんな大人に向けての、子供にとって最初の関門。
それはやはり、高校受験だろう。
初めて具体的に選択して、自分の力を試される。
新井は正直、あまり考えないようにしていた。

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