(短編小説)人の上には立てますか?④
筆者の日々の会社員生活について。
事実ベースで創作を加えて、書いております。
過去の自伝小説の延長線上のお話ではありますが、
登場する人物名・団体等は一切存在いたしません。
(登場人物)
・新井 ・・・ 筆者の分身 総務部長(40代)
「逆転サヨナラ3ランホームラーン!!
これで、○○は8連敗となりましたー」
また、負けたか。
日曜の午後、テレビでのプロ野球観戦。
新井が子供の頃から応援してるチームは、
最近は低迷していて、はっきり言って弱い。
昔はこのチームの勝敗に、激しく一喜一憂し。
FA等で出ていく選手には、
激しく非難したりしたものだったが、、、
「○○監督、悔しそうです!
これで今月は、なんと3勝15敗。
あー観客席からは、
かなり野次も飛んでるようですねぇ。」
最近の新井に、その頃の熱はない。
チームの勝敗や、好きな選手の移籍等。
昔は許せなかったアレコレが、
最近は「仕方がない」と思える。
今テレビの画面の中で、
うなだれている○○監督。
彼が現役時代、FAで他球団に移籍した時。
新井は、彼の事を大嫌いになった。
球場に行けば激しい野次も飛ばしたし、
ネット上でも随分文句を言ったもんである。
が、彼は晩年チームに戻ってきた。
そして優勝に貢献する大活躍をした。
ファンは手のひらを返して彼を賞賛したが、
新井もその1人だった。
その時、思ったのだ。
今後、彼が監督業等で仮に失敗しようとも。
もう一切、文句は言うまいと。
思えば、あのFA移籍の時も。
人に言えない裏事情も、あったかもしれない。
他人の本当のとこは分からないのだから。
信じたいものは、他人がどう言おうと、
信じてればよい。
仮に嫌になって移籍したんだとしても。
彼の人生である。
それを責める理由が、他人にあるだろうか?
いくらか年を重ね、色んな人を見てるうち。
そう思うように、なってきたのである、、、
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