(短編小説)うちの菊さん➁
<小学校修学旅行中・・>
「新井は、誰が好みな訳?」
「えっと、江越さんかなぁ・・」
小学生時代、1泊2日の修学旅行。
8人グループで泊まってる旅館の部屋。
普段はゲームやプロ野球の話ばかり、
そんな小学生男子達でも、
「こんな話」はデフォである。
「好きな女の子」
新井には、まだその対象はいなかったので。
「いい子だな」そう思う子の名前をあげる。
取柄もなく、小心者で目立たない。
新井のような男子が「いい子だな」と思うのは、
大体、そーいう男子にも優しい子である。
「菊さんは、誰よ?」
「俺は断然、石谷さんかな!」
(石谷さん? えっ意外・・)
可愛いけど、ちょっと攻撃的で。
男子にも容赦ないタイプの子だ。
はっきり言って、新井が苦手な子だった。
「へー、菊さんやっぱ面食いやん」
「おい、これから何人かで女子の部屋、
特攻してこいよ!」
「そんなん無理に決まってんじゃん、、、」
「お前ら、いつまで起きとんじゃあぁぁ!」
時刻は、深夜1時過ぎ。
先生に見つかり怒られた。
「寝ないなら、外に出ろ!」
全員廊下に出されて、正座させられた。
そこまでが、この時代のデフォ。
大人になっても時々思い出す。
思い出すと、笑いが出てくる。
そんな、よくある思い出話である。。。
これまで書いてきた、自伝の登場人物について。
掘り下げて書いてみる、スピンオフ第2弾です。
今までと同じく事実ベースではありますが、
登場する人物名・団体等は一切存在いたしません。
(登場人物)
新井 ・・・ 筆者の分身(33歳・新婚)
菊池 ・・・ 新井の同級生 独身
通称「菊さん」
安部 ・・・ 同じく同級生 独身
(それから20年ほど後・・)
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