枕崎を自転車で走る。
滞在中の2日間、駅前の観光案内所でレンタサイクルをしました。枕崎は意外と坂が多い町。車があればそれに越したことはないですが、見どころが点在しているので、小回りが利く自転車は必須の相棒です。うれしいことにレンタサイクルは電動アシスト付き。急な坂道も、それなりに軽快に走り抜けることができますよ。

かっこいい灯台が目印です。
自転車に乗ってまずやって来たのは、地元の海の幸が集まる「枕崎お魚センター」です。


枕崎といえば、やっぱり「ぶえん鰹」。実は今回の旅でここへ来たのには、本場でそのぶえん鰹をどうしても食べたかった、というお目当てがあったからなんです。ぶえん鰹の旬は春と秋の2回。今回はその春の旬を狙って訪れました。

ぶえん鰹とたたき丼にしました。
ぶえん鰹は、今まで食べたことのないもっちり、ねっとりとした食感で、臭みもゼロ。「鰹ってこんなんやったっけ?」と驚くほど、まったくの新食感です。いくらでも食べられちゃうあっさりとした味わいです。本場のタタキも「やっぱり違う!」と頷きたくなるみずみずしさ。まさに新鮮そのものをいただいている贅沢な感覚です。

そして、もう一品。「腹皮の竜田揚げ」もいただきました。お酒は飲まない私ですが、こういう旨味がギュッと詰まったおつまみ系の味、好きなんです(笑)。サクッとした衣から控えめでジューシーな脂がじゅわっ。最高です。

写真左上のマスを持って入れに行きます。
そして、この鰹節がまた美味しいこと!丼についてくるお吸い物にこの鰹節をサッと入れると、香り高い「追い鰹」になってめちゃくちゃ美味しいんです。元々のお吸い物もしっかり鰹の風味があって出汁のこだわりを感じますが、鰹節を加えることで旨味がさらに爆発します。鰹節がこんなに風味豊かで美味しいなんて、まさにここでしか味わえない特別な体験です。
美味しい鰹を満喫し、いよいよサイクリングスタートです。

色んな場所で鰹のデザインに出会う枕崎の町。その様子は、まるで熊本のくまモンのよう。そんな町を流れる川にかかる橋を渡るとき、ふと名前を見ると『けどばし』とありました。漢字だと『花渡』と書くようです。とってもおしゃれで風情のある名前ですよね。

列車からも見えていた立神岩へ。



ご挨拶。







キャンプはなんと利用料が無料。この美しい景色と恵まれた環境を、これからもみんなでマナーを守って大切に守っていきたいですね。




火の神公園は東シナ海に突き出た岬。大海原にそびえ立つ高さ42mの神秘的な「立神岩(たてがみいわ)」や、美しい開聞岳を一望できます。ここは古事記の「海幸彦・山幸彦」の神話において、山幸彦(火之神)が最初にたどり着いたとされる伝説の地でもあるのです。
枕崎駅前をはじめ、火の神公園、お魚センターなど、どこに向かっても町は穏やかで車も少なめ。自転車で巡るには最高の環境です。

火の神公園の帰り道、趣のある佇まいの「明治蔵」を見つけました。明治時代から続く芋焼酎造りの伝統を今に伝える、現役の蔵です。

鹿児島にいることを改めて実感。

自転車を走らせ再び花渡橋に戻ってきました。



ただいま鰹一本釣り中!
駅に戻る前に、ちょっと回り道。


夕暮れの港へ向かうと、ゆっくりと暮れていく空が、枕崎のゆったりとした旅とやけにマッチして胸の奥までじんわりと温かく満たされるようでした。


ずいぶんと長くなり、
静かに一日の終わりを
告げてくれているようです。
自転車を返却したあと、自然と足が向かった先は、、、やっぱり枕崎駅。のんびりとした町と、美しい景色に癒やされたサイクリング旅の最後にこの駅に戻ってくると、なんだかホッとするような安心感に包まれます。




今日という一日の足跡を記念に1枚。
しばらくすると、ぽつりとあかりが灯りはじめ、メルヘンチックな表情へ。まるで絵本の世界に迷い込んだかのような愛らしい駅舎へと変化していきます。

そこへここが終着駅であることを教えるようなディーゼル音をそっと響かせながら、列車がゆっくりとやって来ました。


また指宿方面へ出発して行きます。

優しい青の光が灯っていました。
そんな中、空がゆっくりとマジックアワーに染まるのも一緒に見送って枕崎の一日がおわっていきます。
明日はどこ行こう。
撮影 : FUJIFILM X-T5
レンズ SIGMA 16–300mm F3.5–6.7 DC OS
kuroshio。

枕崎駅で一夜を明かします。
始発までおやすみ。
2日目の枕崎はこちら。
