『能ってなんだ!?(ふれてみよう! 伝統芸能)』三浦裕子, 森永ピザ(2025・ほるぷ出版)
能を観ている間は「あの世」を感じることができる。
そのための工夫が3つ。
①夢
あの世の存在とこの世の私たちが出会う場所として「夢」が利用される。
脳が盛んに創作された中世の人々は、夢の世界を「この世」と「あの世」をつなぐものととらえ、信じていました。
②能面
能面は「あの世」の存在を示す目印。
③ミュージカル仕立て
セリフを歌い、舞う。非日常へと連れて行ってもらえる。
能には「型」があって細かいところまで動きが決まっている。だけど決まりごとがあるから逆に演者の個性が出る。
現代でパッと浮かぶのが学校。
日本の「学校」はボロクソに言われることのほうが多いイメージですが、あんなふうに標準的な基礎・土台がキッチリ組まれているからこそ、幼少期に安定したスタートが切れるって側面もあるのかも。学生時代が終了して「後はご自由に」って社会に放り出されると案外人生に悩んだりするもんね。
伝統とか文化・常識みたいなモノって「人を縛りつけるめんどくさいモノ」って側面ばかりがクローズアップされがちですが、きっとそれだけじゃないんだろーなって最近よく思う。
至れり尽くせりの自由で親切な世界ってのは、自己責任と自律がMAXの世界ってことなんだなーみたいなことを考えさせられたゾンビビル。優しくされるほどに堕ちてゆく難しさ。んでも本人が満足ならばこーいう人生もアリなのだろうか。クスリ漬けになる人のきもち、よくわからない。
これしか観たことない。
そろりそろり。
