④『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』落合陽一(2019・SBクリエイティブ)/ アフリカ
ケニアの電子マネーMペサ
アフリカでは先進国とは違う形で独創的なイノベーション(リバースイノベーション)が起こるのだそうです。
Mペサはケニア全世帯の65%以上で利用され、1日の取引額は1臆6200万ドル。ご当地大当たりの電子マネーなのですが、これ、普及の仕方が面白い。
開発途上国では固定電話よりも先に携帯電話が普及する傾向が高いんですって。プリペイド方式のSIMカードは近所の露店で簡単に入手できるので、ノキアやサムスン等途上国向け携帯電話を家族で共有し、それに自分のSIMカードをセット、チャージしておいた通信時間分だけ通話や通信を行うというのがケニア流。
で、ここに通信時間の残高をやりとりできるサービスが登場した。するとケニアの人たちは通信時間を現金の代用品として個人間の商品売買や借金の返済等に使い始め、これに目をつけた通信会社が通信時間を換金できる仕組みを考え出し、Mペサは現金と完全に互換性のある電子マネーとして爆発的に普及した。・・・・のだそうです。
アフリカでは身近に銀行がなく口座の保有率も低いため、金融システムを通さずに遠隔地に送金するサービスのニーズがあったことや、元々物々交換が盛んな土地柄のために利用者同士で通話時間を融通し合うことに抵抗がなかったこと等の背景がMペサの成長を促したのだそうです。おおっ。
未発達な環境であるがゆえに近代的な制度が成功したパターン。
ド田舎だったり銀行がなかったりすれば、電子マネーってたしかに便利です。だけどさ、アフリカは使う人が若いからいーんだよねえええ。
日本の地方ド田舎には年寄りばっかが取り残されてます。うちのじいさんが住んでる限界集落もそう。
どんなに便利なものがあってもじーさまたちには扱えません。ド田舎では仮想サービスでは補えない「現実の手助け」への需要が過多なのだ。ちゃりんこでコケた、スマホがわからん、ボタン式南京錠が開かなくなった(4コのつもりがボタン5コ押しちゃってたとかネ)等々。
こういうところにもイノベーションって起きるんですか、先生っ。
じいベーション、いつか起こるか。
