③『モフモフはなぜ可愛いのか 動物行動学でヒトを解き明かす』小林朋道(2024・新潮新書)
Q.「血のつながり」の正体とは? そして「自爆テロ」との関係は?
A.小林先生によれば「血のつながり」と「自爆テロ」を繋ぐのは利己的遺伝子説。
人間は遺伝子の乗り物で、人間の行動や心理を決めるているのも遺伝子なのだ!という説。
今回出てくる生き物は、身を挺して巣を守るミツバチたちでした。
彼らの巣に外敵スズメバチが侵入してきたらどーするか。彼らはスズメバチをやっつけるため、こやつを取り囲んで体を発熱させるのだそうです。するとミツバチよりも少しだけ熱に弱いスズメバチは熱によって死んでしまう。
この時、弱いミツバチ側には大量の殉教者が出るらしいのですが、それでも彼らは命をかけて巣を守るわけです、感動!
・・・・ってふうに見えるんだけど、これ実は「遺伝子のプログラムがそーなってる」ってだけのことで、仲間を思う心に突き動かされるミツバチの心は遺伝子によって操られている。
これって感動物語なの?どーなの?
自分じゃ傀儡の自覚がないのでとっても不思議な感じがします。
利他的メンツの多い集団のほうが維持されやすい(生き残りやすい)。結果的に、遺伝子様のお役にたつ個体が「増えて」ゆく・・・・みたいなことのようです。
母は子を守り、ミツバチは巣を守る。
特攻隊が国を守って死んでいったのもこういうことなのだ、と。
ナルホド納得。
ただね、イスラムのお話だけは感覚的にあんまよくわかんなかったです。
イスラム教は、キリスト教やユダヤ教などの、他の宗教とは異なり、婚姻に関して一夫多妻を認めている。一夫多妻が認められているということは、男性同士の競争が激しくなり、しばしば、若い、人脈などの力のない男性が、繁殖の機会をもてない場合が多いということだ。
さらにこれに加え、殉教者は、天国で72人の処女妻に迎えられると教えられる。
これら二つの状況が合体すると、遺伝子が設計して作った乗り物の一装置(脳)は、「自爆テロをすれば、72人の女性と繁殖機会を得ることができる」という科学的には全く間違った判断をする場合が多くなる。
実際、自爆テロに走るのは、若い男性が多く、ほぼ例外なく独身である。
これホント!?
72人の処女妻云々の妄想を本気で信じる男がいるとは思えないんですけどーーーもしかして私が女だからわからないだけ? 男ならばわりとあっさり天国の処女妻に命を差し出せるのだろーか。謎。
・・・・いやいや。
洗脳適性のある若い子がいいように騙されてるとしか思えない。
・・・・ん? ということは洗脳適性って集団維持に結構お役立ちな素質ってことなんじゃ・・・・。
協調性に欠けるやつらばかりじゃ集団の維持なんてできないもんね。協調・共感・洗脳適性の高い人間がヒトとしてのベーシックなのかも。
