②『モフモフはなぜ可愛いのか 動物行動学でヒトを解き明かす』小林朋道(2024・新潮新書)
Q.ヒトはなぜ「怖いもの」を見たがるのか?
先生はまず「怖いもの」を3つに分類。
①現実に存在する恐いもの
事故・災害、崖等の危険な場所、危険な動物(ヒトも含む)とか
②自らが試みる恐いもの
ジェットコースター、バンジージャンプ、ホラー映画
③架空の恐いもの
祟り、呪い、幽霊
先生がおっしゃるに、これら3つの共通点は全て「自分の生死にかかわること」「だから恐いのだ」と。
A.①への回答
【シベリアシマリスにおけるヘビに対する防衛行動】

こういう環境下でリスはどう動くのか!?という実験。
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なんと、逃げないんですって。「緊張した様子で近づいたり遠ざかったりしながら離れない」。これをモビングというのだそうです(=ヘビに近づき距離を取ってまとわりつく行為)。
もちろん相手は捕食者なので怖いだろうが、それでも周辺まで近づくのは、その行動が自分の生存・繁殖に有利だからだ。
ヒトもシマリスも「相手の存在をしっかり確認し、相手がどんな種類で、どんな大きさで、どんな状態かを知」ろうとしているのだ。
ーーーおおっっ。
毒親ネタばかりで恐縮ですが、
「まさに!!!」と思った。
だってさ、私が読書を始めたのは何のためだったか。
目の前のクソジジイ(害悪)をかわすだけでよかったんなら、成人して独立が叶った瞬間にこの件を終了させてもよかったんよ。なのに私は終われなかった。「読書を通じて世界を探求する旅に繰り出したいッッ!!」という思いを抱いたのはなぜっっ。
おそらく「次」を恐れたからです。次またこーゆう害悪に出くわした時に、自分はどーゆう構えでもってそれと対峙してゆくべきか。その時までに己のイズム・スタンスを万全に築き上げておきたい!!そのための読書!!・・・・というのが私の半生。いや、ほとんど丸々の人生です。
ーーーそうか。これも「己の生存を有利にするため」・・・・。とすれば、世の中に存在する知識・技術・学問のほとんど全てが人類の生存を有利にするためのモノであると考えて差し支えないのでは?って。
動物行動学って面白い。
A.②への回答
「スリル」と「快」。キーワードは「遊び」。
子狐たちに与えられる半殺しのネズミの例があげられてます。子狐たちは遊びながら狩りを覚えてくわけですが・・・・
そういった「遊び」は、生存・繁殖に有利に働くものであり、「脳内には、生存・繁殖に有利に働くことに対して、快を感じる神経配線があり」、「遊び」が楽しいのもその配線のせいである。
一方で脳は「遊び」の中で、その個体が、能力の限界を押し上げることができるような仕掛けも用意している。その方法が、自分ができるかできないかわからないくらいの難しい行為に挑戦させるのだ。
ジェットコースター、バンジー
ーーー読書の快って、ええ具合に①と②が合体してんなと思う。①が動機で②の快が原動力。人間ってうまいことできてる。
A.③への回答
恐いものへの興味はやっぱり①分類みたいですネ。
ちなみに私は幽霊の類はいっさい信じないことにしている(暗闇は怖いけど)。
今回はシマリスの実験が面白かったです。
