年下の人が先に結果を出すと、なぜこんなに焦るのか|40代の副業で「自分だけ遅い」と感じた日に
何気なくSNSを開いたとき。
自分より年下の人が、副業で商品を出していたり、新しい仕事を始めていたりする投稿が目に入ることがあります。
最初は、
「すごいな」
「ちゃんと行動しているな」
と素直に思っていたはずなのに、少しすると別の考えが浮かんできます。
「それに比べて、自分は何をしているんだろう」
「自分だけ遅れている気がする」
「今から始めても、もう遅いのではないか」
40代で副業を始めようとしていると、他人と比較した瞬間に、年齢や残された時間まで気になってしまうことがあります。
この記事では、「他人と比べないようにしましょう」と精神論で終わらせません。
比較して焦ったときに、
「事実/自分の解釈/本当に気になっていること」
の3つに分けて整理し、最後に今日15〜30分でできる一つまで決める方法を紹介します。
特別な道具は必要ありません。
スマホのメモ帳だけでも試せます。
第1章 年下の成果を見た瞬間、「自分だけ遅い」と感じてしまう
SNSだけではありません。
職場でも、年下の同僚が新しい仕事を任されたり、周囲から評価されている姿を見たりすると、
「自分はこのままでいいのかな」
と考えることがあります。
特に40代になると、副業だけでなく、本業やこれからの働き方、収入、家族のことなど、いくつものことを同時に考えるようになります。
そんなときに20代や30代の人が先に進んでいるように見えると、
「自分はスタートが遅すぎたのでは」
という焦りにつながることがあります。
そして厄介なのは、
「相手が結果を出している」
という一つの出来事から、
「自分は遅れている」
「自分には強みがない」
「自分には何もない」
と、自分全体をまとめて否定するところまで考えが広がってしまうことです。
でも、「比べるのをやめよう」と思っただけで、簡単に切り替えられるものでもありません。
比較しないように意識するほど、逆に相手が気になってしまうこともあります。
だから、比較そのものをなくそうとする前に、比較した直後の頭の中を一度整理してみます。
もし今、誰かの成果を見て落ち込んでいるなら、一つだけ思い出してみてください。
その人の成果を見る直前まで、あなたは何をしようとしていましたか?
副業の記事を書こうとしていた。
何かを調べようとしていた。
仕事を終えて少し休もうとしていた。
特に何もしていなかった。
どれでも構いません。
思い出せなくても大丈夫です。
誰かの成果を見る前には、そこまで過ごしてきた自分の時間があります。
では、たった一つの成果を見ただけなのに、なぜそこから「自分には何もない」というところまで考えてしまうのでしょうか。
第2章 なぜ40代の副業では「他人と比較」が苦しくなりやすいのか
年下の人の成果を見たとき、比べているのは単純な「結果」だけではないことがあります。
例えば、相手が副業で商品を公開していたとします。
目に入った事実は「商品を出した」ということです。
でも、その瞬間に気になっているのは、それだけではないかもしれません。
「自分より若い」
「もう商品を形にしている」
「フォロワーも増えている」
「行動が早い」
「収入につながっていそう」
このように、年齢、実績、行動量、収入、評価などを一度に比べている可能性があります。
職場でも同じです。
年下の同僚が評価されたとき、本当に気になっているのは「評価された」という一点だけではないかもしれません。
「自分より将来が長い」
「新しい仕事を任されている」
「会社から期待されているように見える」
そうしたものが重なると、
「相手は順調に進んでいる。それに比べて自分は……」
と考えやすくなります。
一方で、40代の会社員は、副業だけを考えて生活しているわけではありません。
本業があります。
家庭の予定もあります。
生活費や住宅費、教育費などを考えている人もいるでしょう。
これまで積み上げてきた仕事や経験もあります。
条件が違う相手と、結果だけを切り取って比べようとしても、単純には整理できません。
それでも、
「相手が早い」
から、
「自分は遅すぎる」
へ考えが飛んでしまうことがあります。
そんなときは、焦りの理由をすぐに決めつけるのではなく、一度こう問いかけてみてください。
その人を見て、一番気になったのはどれですか?
例えば、
・年齢
・収入
・副業歴
・フォロワー数
・仕事での評価
・行動の速さ
・すでに商品を持っていること
一つに決められなくても構いません。
「年齢と行動の速さ」
「収入と将来への安心感」
というように、複数あっても大丈夫です。
大切なのは、
「自分は相手の何に反応したのか」
を確認してみることです。
ここで一度分けたいのが、実際に起きたことと、そこから自分が考えたことです。
第3章 比較した事実と「自分はダメだ」は別の話
例えば、一例ですが、
事実
「30代の人が副業の商品を販売した投稿を見た」
自分の解釈
「自分は何年も遅れている」
さらに広がった考え
「自分には売れるものが何もない」
と考えたとします。
この3つは、似ているようで同じものではありません。
「30代の人が副業の商品を販売した」
という部分は、実際に確認できる出来事です。
一方で、
「自分は何年も遅れている」
という言葉には、その出来事に対する自分なりの受け止め方が入っています。
さらに、
「自分には売れるものが何もない」
となると、副業の進み具合だけでなく、自分自身を大きく評価する言葉になっています。
だからといって、
「その考えは間違っている」
と否定する必要はありません。
年下の人が先に進んでいるように見えれば、焦ることもあります。
「もっと早く動けばよかった」
と思うこともあるでしょう。
ここでやりたいのは、その気持ちを無理に前向きな言葉へ変えることではありません。
まず、
「どこまでが実際に確認できることなのか」
を分けてみます。
「年下の人が商品を販売した」
までは確認できます。
しかし、
「だから自分は遅すぎる」
「だから自分には何もない」
までが、すべて同じ事実とは限りません。
頭の中で一つにつながっているものを、いったん別々に置いてみる。
そのために使うのが、次の3欄です。
第4章 焦った直後は「事実/解釈/本当に気になること」の3欄に分ける
スマホのメモ帳でも、紙でも構いません。
次の3つの欄を作ります。
① 事実
最初に書くのは、実際に見たこと、聞いたこと、確認できることです。
ここでは、できるだけ自分の評価を入れません。
例えば、
「年下の人が副業の商品を公開していた」
「職場で年下の人が新しい仕事を任されていた」
といった形です。
「相手は自分より順調だ」
「自分より才能がある」
といった言葉は、ひとまず別にしておきます。
まずは、
何が起きたのか
だけを書きます。
② 自分の解釈
次に、その出来事を見て自分が何を考えたのかを書きます。
例えば、
「自分は出遅れている」
「自分には商品にできるものがない」
「このままだと置いていかれる気がする」
といった内容です。
ここでは、きれいな言葉へ直す必要はありません。
「こんなことを考えるのはよくない」
と修正する必要もありません。
そのとき浮かんだことを、そのまま置いてみます。
③ 本当に気になっていること
最後に、
なぜ、その出来事がこんなに気になったのか
を考えます。
例えば、
「このまま会社員だけを続けて大丈夫なのか」
「自分にも副業で収入を作れるのか」
「これまでの経験を何かに活かせるのか」
などです。
ここでは、相手のことより、自分が何を気にしているのかを見ます。
メモするときは、次の形だけで十分です。
■事実
何が起きた?
■自分の解釈
その出来事を見て、自分は何を考えた?
■本当に気になっていること
自分は何を失うこと、遅れること、できないことを気にしている?
このメモで大切なのは、正しい答えを出すことではありません。
「これが本当の原因だ」
と結論を出す必要もありません。
目的は、頭の中で一つになっていたものを、いったん分けて置いてみることです。
スマホのメモなら、それぞれ1〜2行でも構いません。
第5章 例えば、年下の副業成果を見たときはこう整理する
ここからは、3欄の記入例を見てみます。
すべて一例です。
同じ場面でも、何を感じるかは人によって違います。
例1 SNSで年下の人の副業成果を見た場合
例えば、SNSで自分より年下の人が副業の商品を公開していたとします。
■事実
年下の人が、副業の商品を公開した投稿を見た。
■自分の解釈
自分はまだ何も商品にできていない。
自分は遅れている。
■本当に気になっていること
このまま会社員だけを続けて、将来大丈夫なのか。
自分にも本業以外の収入源を作れるのかが気になる。
この場合、最初に目に入ったのは「年下の人が商品を出した」という出来事です。
でも、自分が本当に気にしているのは、その人の商品ではなく、
「自分にも収入源を作れるのか」
ということかもしれません。
例2 職場で年下の人が評価された場合
次は職場の一例です。
■事実
年下の同僚が、新しい仕事を任された。
■自分の解釈
自分はもう必要とされなくなるのではないか。
■本当に気になっていること
これからも今の仕事を続けられるのか。
自分がこれまで積み上げてきた経験を、どう活かせばいいのか。
事実は、
「年下の同僚が新しい仕事を任された」
というところまでです。
そこから、
「自分は必要とされなくなる」
という考えが加わっています。
その奥には、
「これから自分の経験をどう使っていけばいいのか」
という心配があるのかもしれません。
例3 同世代の人が転職や独立をした場合
一例ですが、同世代の人が転職や独立をしたことを知った場合です。
■事実
同世代の人が、新しい仕事へ進んだことを知った。
■自分の解釈
同じ年代なのに、自分だけ何も変えられていない。
自分は動くのが遅すぎた。
■本当に気になっていること
自分は今の働き方を続けたいのか。
これから先、どんな働き方を選びたいのか。
大切なのは、この例と同じ答えを書くことではありません。
同じ投稿を見ても、
「収入」が気になる人もいれば、
「年齢」が気になる人もいます。
「自分も何かを形にしたい」
という気持ちに気づく人もいるでしょう。
まずは、
「自分はいったい何に反応したんだろう」
と確認してみてください。
第6章 3欄にうまく書けないときは、正解を出そうとしなくていい
実際にやってみると、
「事実と解釈の違いがよく分からない」
「本当に気になっていることが出てこない」
という場合もあります。
そのときに、
「こんな簡単なこともできない」
と、自分を評価する必要はありません。
このメモは、3つの欄をきれいに埋めるためのものではないからです。
最初は、事実だけでも構いません。
例えば、
「年下の人が商品を公開していた」
と一行書くだけでもいいでしょう。
「本当に気になっていること」が分からないなら、
「分からない」
と書いても構いません。
無理に、
「きっと収入が不安なんだ」
「年齢が原因なんだ」
と一つに決めなくても大丈夫です。
少し考えられそうなら、
今、確実に言えることは何?
と書いたあと、
もしかすると何が気になった?
という候補を2〜3個並べます。
例えば、
・自分がまだ商品を作れていないこと
・年齢のこと
・このまま副業が進まないこと
という形です。
翌日に見返して、
「やっぱり収入より、行動できていないことが気になっていたのかもしれない」
と変わっても問題ありません。
空欄でもいい。
複数候補でもいい。
あとから書き直してもいい。
これは答え合わせではなく、頭の中で混ざっているものを一度外に出して見るためのメモです。
第7章 焦った日に、無理にやらなくてもいい3つのこと
比較した直後は、
「何かしなければ」
「このままでは遅れる」
と、急いで動きたくなることがあります。
そんなときは、次の3つを無理にしなくても構いません。
① 無理に前向きな言葉へ変換する
「自分なら絶対できる」
「まだ間に合う」
と、無理に思い込む必要はありません。
まずは、
「今、自分は焦っている」
「遅れている気がしている」
と確認するだけでもいいでしょう。
すぐ気持ちを変えようとするより、
「何に反応したのか」
を見るほうを優先しても構いません。
② 比較した相手の実績をさらに調べ続ける
気になる相手を見つけると、
プロフィールを開く。
過去投稿を見る。
いつから始めたのかを調べる。
さらに成果報告まで探す。
そんな流れになることがあります。
情報収集そのものが悪いわけではありません。
ただ、焦っている直後に相手の情報を増やし続ければ、比較する材料まで増えることがあります。
今すぐ全部を知る必要はありません。
一度画面を閉じ、自分の3欄メモへ戻るという選択肢もあります。
③ 一気に遅れを取り戻す計画を立てる
焦ると、
「今日から毎日3時間やろう」
「今月中に商品を完成させよう」
「毎日SNSを更新しよう」
と、大きな計画を立てたくなることがあります。
でも、その計画が本当に今の自分に必要なのかは、まだ分かりません。
まず確認したいのは、
「どうすれば相手に追いつけるか」ではなく、「自分は何を気にしていたのか」
です。
相手ではなく、自分の状況に戻ってから次の行動を考えます。
第8章 最後に決めるのは「追いつく方法」ではなく、今日の一つ
3欄を整理したら、
「相手に追いつくには何をすればいい?」
ではなく、
「自分が気になっていることに対して、今日何を一つする?」
と考えてみます。
目安は、15〜30分くらいで終えられることです。
そして、成果ではなく行動で決めます。
例えば、一例ですが、
本当に気になっていること
「自分には売れるものがない気がする」
だった場合。
いきなり、
「商品を一つ完成させる」
では大きすぎるかもしれません。
そこで、
今日の一つ
「過去に人から質問されたことを3つ書く」
くらいまで小さくします。
別の例では、
本当に気になっていること
「副業を始めるのが遅い気がする」
なら、
今日の一つ
「興味がある副業を1つだけメモする」
でも構いません。
また、
本当に気になっていること
「発信しても誰にも読まれない気がする」
なら、
今日の一つ
「次に投稿するタイトルを3案作る」
という形も考えられます。
ここで大切なのは、
「どれだけ相手との差を縮めたか」
ではありません。
比較した相手のスピードではなく、自分が今日動ける大きさに戻します。
迷ったら、次の質問を使ってみてください。
今の不安に対して、今日15〜30分で終えられることは何ですか?
「調べる」
「書く」
「一つ決める」
くらいの小ささから考えてみます。
今日やることは一つで構いません。
第9章 行動したあとに確認したい3つのこと
「今日の一つ」をやったあとも、
「結果が出たか」
だけで判断しなくて構いません。
例えば、タイトルを3案考えても、その日に読者が増えるとは限りません。
副業候補を一つメモしても、すぐ収入につながるわけではありません。
そこで、行動したあとは次の3つだけ確認します。
① 最初に見た「事実」は何だった?
最初に何を見て、焦ったのでしょうか。
「年下の人が商品を公開していた」
「同僚が新しい仕事を任されていた」
など、最初の出来事へ戻ります。
② 自分が本当に気にしていたのは何だった?
相手そのものではなく、
「将来の収入が気になっていた」
「自分の経験を活かせるか気になっていた」
など、自分側のことを確認します。
③ 次に一つだけ続けるなら何をする?
ここでも、大きな計画は必要ありません。
今日の続きとして、
「3つ書いた中から1つ選ぶ」
「タイトル案から1つ残す」
程度でも構いません。
振り返りは、この3行だけでもできます。
・事実:
・気になっていたこと:
・次の一つ:
第10章 「自分には何もない」と結論を出す前に
ここまでの流れをまとめます。
他人の成果を見る。
そこから、
「自分は遅い」
と考える。
さらに、
「自分には何もない」
と、自分全体の評価まで広がっていく。
そんなときは、すぐに自分について大きな結論を出す前に、
①事実
②自分の解釈
③本当に気になっていること
の3つへ分けます。
そのうえで、
「今日15〜30分でできる一つ」
を決めます。
スマホのメモに、
・事実
・自分の解釈
・本当に気になっていること
・今日の一つ
と書くだけでも試せます。
無料記事として紹介した方法は、ここまでです。
まずは誰かの成果を見て焦った日に、一度だけ使ってみてください。
すべてをきれいに整理する必要はありません。
「相手が進んでいる」
という出来事から、
「だから自分には何もない」
まで一気に進まず、
その間に何を考えていたのかを一つずつ分けてみる。
そこから、自分の今日へ戻ります。
もし、
「比較した瞬間、どこから整理すればいいか毎回分からなくなる」
「副業だけではなく、転職や独立への不安も一緒に整理したい」
「最後に何を一つするかまで、順番に書き込める形がほしい」
という場合は、
『40代で「自分には何もない」と感じた日に|副業・転職・独立の比較不安を整理する7つのワーク』
という有料noteに、比較の引き金から今日の一歩までを7つのワークとしてまとめています。
「何と比べたのか」
「何を気にしていたのか」
「自分には何があるのか」
「今日、何を一つするのか」
を順番に書き込める形です。
ここまでの方法だけでも試せます。
もう少し順番に整理できる形がほしいと感じたときは、必要な人だけ続きを使ってください。
