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空想科学日記:我々が出動する!でも勝てない。残業マウント社畜と特撮世界の無力な軍事組織

なぜ“誰より働いた人”が報われないのか

職場にはいる。「昨日も終電だった」「この仕事、全部俺がやった」と、まるで戦場帰りのように語る人たち。
だが彼らの疲労と貢献は、組織にとって“数値化されない労力”として処理される。
その姿は、特撮の中で**出動するたびに敗北する“防衛チーム”**と重なって見える。


特撮世界における“役に立たない軍隊”

ウルトラマンやゴジラの世界には、必ず“防衛チーム”や“治安組織”が存在する。
怪獣が現れると真っ先に出動し、「我々が倒す!」と意気込む。
だが結果は毎回同じ。9割9分、怪獣に蹴散らされ、街を破壊され、最後にヒーローが登場して解決する。
彼らの行動には“成果”がない。だが、出動しないと叱責される。まさにやらないと怒られ、やっても報われない構造だ。


社畜の“出動”は、何と戦っているのか

長時間残業、休日出勤、クレーム対応。
どれも組織の“トラブル対処”としては必要だが、根本的な解決にはならない。
にもかかわらず、それを“俺がやった”と誇る者たちがいる。
その姿は、怪獣に通用しない火器を撃ち続け、「よし、次は俺が行く!」と繰り返す特撮世界の兵士たちと重なる。
彼らは戦っているのではない。戦っている“感じ”を演出しているだけなのだ。


リソースの自己同一化という地獄

企業も、軍事組織も、結局は上位の存在(社長やウルトラマン)に“最終解決”を依存している。
その中で末端にいる者たちは、「自分がいなければ崩壊していた」という自負を支えに、リソースとしての消耗を受け入れてしまう。
残業マウントとは、“消耗してきた自分に意味を与えたい”という悲痛な自己肯定の形式でもある。
だが、そこに評価はない。報酬もない。あっても「次もよろしく」と笑われるだけだ。


イズミ隊員の観察記録

彼らは“戦っているふり”をしているだけかもしれない。
だが、その“ふり”がなければ、世界はもっと早く終わっていた──そう思いたいだけなのかもしれない。
防衛チームも、社畜も、自らの無力を知っている。
それでも出動するのは、“意味のなさ”に耐えるための唯一の儀式なのかもしれない。
――戦わされているのではない。意味を探すために、戦っているフリをしているのだ。


※記録者:イズミ隊員
地上での観察はXでも継続中。
怪獣とソフビの動向、国家のエラー、社会という構造物のひび割れをポストで記録しています。
イズミ隊員 Xアカウント


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