半角2x4 全角4x4ドットの自作フォント v0.2.0を記念して振り返りました
本文 約4,000字
コワモテ @kwmtkoo こと私が考えた、2x4ドットの自作フォント(半角)が、4x4ドット(全角)に進化していく過程を振り返ります
v0.1.9からv0.2.0に上げたのですが
マイクラやAppleみたいにv26.0.0にすれば良かったかも、と少し後悔しています
スクロールは長いですが、画像が多いので流し見してみてもらえると嬉しいです
まだ納得してない文字もあるのですが、しばらく変更なく安定してきたので、v0.2.0としてバージョンを上げて一区切りさせることにしました

Dimension Lumber 4x4 Full
v0.2.0 (キャプション入り)
ドットフォントを作るきっかけから、半角文字、全角文字と増えていく過程を、当時に考えていたことを思い出しながら振り返ります
2x4ピクセルの半角文字について、ドットパターンの傾向を分析してみたので、オマケとしてお楽しみください
始まりは1〜4
マイクラの仕分け装置の配置図を描いていたときに、アイテムが流れる順番を表現したくて、1〜4の数字をできるだけコンパクトに書いてみたのが始まりでした

数字のみ
「4」の形がカッコイイなと思ったのをきっかけに、そこから残りの数字も判別できるのか、興味が湧いてきました
いま見返すと「贅沢にドットを使ってるな〜」と感じます

2x4で8ピクセルなので、それを2進数の8ビットに当てはめたらちょうど1バイト分になる、という思いつきから描いてみたのがこちらです

1:f4 2:db 3:f9 4:b6 5:bd 6:bf 7:cb 8:ff 9:fd
アルファベット
16進数にしたことでアルファベットが出てきましたが、aとeは使いませんでした
また興味が湧いてきて、残りのアルファベットを描いてみました(余白があったので、よく使いそうな記号も少し入れました)

1とqの形が同じになってしまうのを避けるために、pとqは下を削っていましたが、判別しにくいと感じたので、1の形を変えました

形の検討 k m n u v w x
mとwをどう表現するかに悩んでいました
nを2つ、vを2つ並べた形にしてた時期ですね
wとkの形が同じになるのを避けるために、kの形も変えてます

uの形が納得いってなかったんでしょうね
yの上の部分がuと同じなのでは?ということで、yの背を低くした形に変更してます

半角文字(大文字/小文字/数字記号)
無理だと思っていた、アルファベットの大文字・小文字の区別に挑戦しました
ASCIIコードに沿って記号も増やしたのですが、$と&は特徴を残すことが難しく、悩み続けることになります
0を元8の形に変えたことで、8が迷走してます
kも悩みの種でしたが、このバージョンで思いついたKとkの形はけっこう気に入っています
他にもたくさんの小文字の形を変えました
今でも残っているのはa、e、g、j、yです
この時点では7とPが同じ形になっていることに気付いていません

6、9、H、M、W、m、n、v、w
悩み続けていたMとWを大胆にデフォルメしました
文字の左半分を特徴として残したイメージです
m、nとv、wもこのバージョンで決まったようです
6と9の形が変わってます
kの形が変わったことで6が簡略化できるようになったんでしょうね
8の形を変えたことで、同じ形になるHを左右反転してます(後に戻すことになります)

書体名「ディメンション ランバー」の由来
ASCIIコードに沿って主要な半角文字が揃ったので、フォント名を考えてみることにしました
1文字が横2×縦4のドットで表現されていることから、木材の規格である「2x4(ツーバイフォー)」を連想しました
英語で規格材を「Dimension Lumber」と言うことから、書体名は「Dimension Lumber 2x4」にしました
全角文字(ひらがな/カタカナ)
4x4ドットに拡張して全角文字を追加する挑戦をしました
取りかかる前は無理だろうと感じていましたが、片仮名がかなり楽しかったので、その勢いで平仮名も一気に描きました
このときのカタカナの形は、イワタの「東亜重工製フォント」の影響をかなり受けています
漫画家 弐瓶勉氏の多くの作品に登場する文字をイワタが新たに同氏原案・監修のもと開発・製造・製品化

ち、ぢ、っ、つ、づ、て、で、ら、れ、を、ん
キ、ギ、ク、グ、コ、ゴ、ス、ズ、セ、ゼ、タ、ダ、チ、ヂ、ネ、ビ、フ、ブ、プ
違いを見つける方が難しいかと思いますが、意外と変わってました

形の検討 2 5 S Z $ & 7 P
$、&、2、5、P、S、Z
い、こ、ご
ゾ、ゾ、ョ、ラ、レ、ン、−
2と5に丸みを持たせたことで、ZとSが判別しやすくなりました
7とPの形が同じことに気付いて焦りましたが、Pを少し変えるだけで済んで、むしろPらしくなった気がします
悩み続けていた$と&がついに決まりました

あ、と、ど、ぱ、べ、ほ、ぼ、ぽ
ベ(カタカナ)
迷走してますが、濁点と半濁点をなんとかして判読しやすくしたい、という意気込みが感じられます

ぁ、あ、え、か、が、き、ぎ、け、せ、ぜ、ち、ぢ、て、で、と、ど、な、に、の、ひ、び、ぴ、ふ、ぶ、ぷ、む、も、や、ゎ、か(小書き)、け(小書き)
ァ、ウ、ォ、サ、ザ、セ、ゾ、ダ、ビ、ピ、フ、ブ、プ、ホ、ボ、ポ、ヴ、ヷ、ヺ
私的には整ってきたと感じますが、人によっては変える前の方が好きだった、なんてこともありそうです

6、9
と、ね、も、る、れ、ろ、ゎ、わ
ウ、ク、ゴ、ス、ズ、タ、ト、ド、ミ
6と9に丸みがついて現在の形になりました

あ、き、ぎ、ぬ、ま、め、よ、ら
ア、ギ、ド、ネ、ュ
ついに「あ」が決まりました「ネ」もジグソーパズルのピースみたいで気に入ってます

形の検討 は ば ぱ ほ ぼ ぽ
"、%、3、8、H、J、[、]、^、{、}
ぜ、ど、ば、ぱ、ぶ、ぼ、ぽ
ズ、ソ、ゾ、バ、パ、ヵ、ヶ、ヷ
3と8はまだ決まりません
%の割り切り方が好きです
そして、おかえり「H」

形の検討 3 8
全角文字(ひらがな/カタカナ/英数記号)
苦しかった2x4ドットのアルファベットと記号ですが、4x4なら楽になれるのでしょうか?
,、3、8、^、i、~
せ、ぜ、そ、ぞ
ついに3と8が決まりました
4x4で数字を描いてみたことで納得できた、という面もあって、とても楽しかったです

さだまさしさんの「シラミ騒動」の、歌詞が決まるとメロディーも勝手に決まるから2番は存在しない、という逸話に感銘を受けて、「文字の形が決まると色も自動的に決まる」ように彩色のルールを考えました

背景が暗い場合も可読性を確保するため、中間のトーンになるよう工夫しました(画像の右下にあるマッピングテーブルで両端の値を除外)

か、が、ぎ、ぐ、げ、ご、ざ、じ、ず、せ、ぜ、そ、ぞ、だ、ぢ、づ、て、で、ど、ば、ぱ、び、ぴ、ぶ、ぷ、べ、ぺ、ぼ、ぽ、も、ゔ
ガ、ギ、グ、ゲ、ゴ、ザ、シ、ジ、ズ、ゼ、ゾ、ダ、ヂ、ツ、ヅ、デ、ド、パ、パ、パ、ピ、プ、ヒ、ビ、プ、ペ、ポ、ポ、ポ、ヲ、ン、ヴ、ヷ、ヺ
1、Q、V、a、r
濁点、半濁点を4x4ドットの枠上に移動して最新バージョンとなりました

オマケ
数字で振り返るバージョンアップ

赤🟥が変わった文字で、左端はバージョン番号、右端はその頃の変更にちなんだ文字達です
v0.0.1 アルファベット追加
v0.0.3 mwはnvの字形を2つ繋げてた
v0.0.5 大文字、小文字、記号も揃ってASCIIにv0.0.6 MWの字形を思い切ってデフォルメ
v0.1.3 4x4の全角文字を追加
v0.1.6 可読性を向上
v0.1.8 全角英数記号を追加
v0.1.9 形から自動的に彩色
ドットパターンの傾向
半角文字で使用しているドットパターンは約100種類ですので、まだ150種類ほどは割り当てられていないことになります
2x4ドットで表現できる、256種類の形をすべて並べてみたら、使われていないパターンに傾向が見つかるんじゃないかと思ったので、やってみました

赤🟥の右のパターンは使用済み
青🟦の右のパターンは未使用
黄🟨の右のパターンは未使用だけど使用済みと似ていて判別しにくいもの
字の形の似ているものが近くにプロットされるように、縦軸は上2ドットと下2ドットの組み合わせ16種類(左端に注目)、横軸は中央の4ドットの組み合わせ16種類(最上段に注目)としました
左上にあるほどドット数が少なく、右下にあるほどドット数が多くなるように並べてあります
こうして眺めてみると、次のような傾向がありそうですね
青🟦は右上(ドットが上下に分断されている)と左下(ドットが中央に固まっている)に多い
書体をデザインする際に、2x4の全体を使うようにしている影響だと思われます
赤🟥は右下に多い
青の傾向の理由の裏返しで、文字の特徴を表現するためには、できるだけ情報量が多くなるようにドットを置いていくためだと思われます
黄🟨は左上に多い
ドットが少ないほど判別しにくいということでしょう
紹介:最小ドットの自作フォント
Dimension Lumber 4x4 Full
2x4ピクセルの半角文字に、4x4ピクセルの全角文字(ひらがな、カタカナ、英数記号)を加えたフォントファイルをダウンロードできますので、ぜひ遊んでみてください

Dimension Lumber 4x4 Full v0.2.0
AIにインタビューしてもらったら
書体名の由来も分かりますよ
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