『やさ理』は1問15分で捨てろ。200問を「2ヶ月」で完全制覇する京大生の演習ルール
お疲れ様です。 京大工学部の K です。
前回の記事(有料)では、難問を解くための**「脳内検索(思考の核心)」**についてお話ししました。 多くの方に読んでいただき、本当にありがとうございます。
今回は、その思考法を使って、実際にどうやって**『やさしい理系数学(以下、やさ理)』というモンスター級の問題集を攻略するか。 私が受験生時代に実践していた「具体的な数字(ノルマ)」と「ノート術」**を全て公開します。
結論から言います。 『やさ理』は、ただ漫然と解いても挫折します。 しかし、**正しい「数字」と「損切りルール」**で管理すれば、2〜3ヶ月で京大数学と戦える状態まで仕上がります。
1. 「200問」の壁を数字で崩す
まず、敵の規模を知りましょう。 『やさ理』の収録問題数は、例題50問 + 演習問題150問 = 合計約200問 です。
「うわ、多い…」と思いましたか? いえ、計画的に崩せば余裕です。私は以下のノルマを自分に課していました。
1日最低「5問」
これだけです。 計算してみてください。 200問 ÷ 5問/日 = 40日
つまり、たった1ヶ月ちょっとで1周できます。 復習を含めても、2ヶ月〜3ヶ月あれば完璧に仕上げることができるのです。 「いつ終わるかわからない」から辛いのです。「40日で終わる」と知っていれば、毎日の5問は確実にこなせます。
2. まずは「例題50問」だけでいい
もし時間がなくて焦っているなら、最初の1周目は**「例題50問」**だけに集中してください。
実は、『やさ理』のエッセンスはこの例題50問に凝縮されています。 ここを完璧にするだけで、その後の演習問題150問は「あ、これ例題でやったパターンの応用だ」と、嘘のように楽に解けるようになります。
まずは欲張らず、**「例題50問を10日で一周(1日5問)」**を目指してください。これだけで世界が変わります。
3. 1問「15分」で強制終了せよ(損切りの練習)
毎日の5問をどうこなすか。 ここが一番重要です。ダラダラ悩むのは時間の無駄です。
私はキッチンタイマーをセットし、1問15分で強制終了していました。 ルールは以下の通り、残酷なほどシンプルです。
最初の5分:【脳内検索タイム】
ペンを持たず、方針だけを考える。
※この5分で方針が出なければ、即「飛ばす(損切り)」。
本番で5分考えて無理な問題は、30分かけても無理です。潔く負けを認めて解説へ行きます。
次の10分:【計算実行タイム】
方針が立った場合のみ、手を動かして完答を目指す。
トータル15分。悩む時間はゼロ。 この「見切り」の速さが、京大入試本番での**「捨て問の判断力」**を養います。
4. 答え合わせは「別解」こそが命
損切りした後、あるいは解いた後の復習が本番です。 『やさ理』の真価は、問題の質ではなく、**「別解の多さ」**にあります。
多くの人は「ふーん、いろんな解き方があるんだ」で流しますが、それは宝の持ち腐れです。 別解とは、単なる「別の計算ルート」ではありません。 「異なるアプローチ(思考の型)」のショーケースなのです。
私は答え合わせの時、解答冊子に以下のような**「書き込み」**をしていました。
【最強の書き込み術】
解答のエッセンスに線を引く
「なぜその式変形をしたのか?」「どこがポイントか?」という核心部分にマーカーを引く。
「自分の言葉」で翻訳して書き込む
その横に、『実力強化問題集』で手に入れた知識を使って、**「要するにこれは〇〇の定石だ」**と自分の言葉でメモする。
『掌握』の鉄則を貼り付ける
別解のアプローチが違う場合、それは『掌握』で言う「全称命題への読み替え」なのか「通過領域」なのか。
**「これは掌握で言う『鉄則その3』のパターン」**と書き込んで、脳内の検索インデックスと紐付ける。
なぜ書き込むのか?(難問の正体)
この書き込み作業を続けていると、ある日突然、不思議な感覚に襲われます。
「あれ? この難問、すごい複雑に見えるけど、分解してみたら『鉄則A』と『エッセンスB』を組み合わせただけじゃん」
そう、書き込んでいくことで、**「難しそうに見える問題も、実は基礎的な鉄則やエッセンスが組み合わされているだけ」**だと気づくのです。
この感覚(パズルの構造が見える感覚)を身につければ、もう無敵です。 問題文を見た瞬間に、**「あ、作成者はここで『鉄則C』を使わせたいんだな」**と、出題者の意図が透けて見えるようになります。
ここまで来れば、京大数学はただの「作業」に変わります。
⚠️ 注意:「検索エンジン」を持っていますか?
ここで重要なことに気づいたはずです。 私のノート術(書き込み)は、**「書くための言語(エッセンス)」**をすでに持っていることが前提になっています。
「エッセンスを自分の言葉で表す」
「掌握の鉄則と紐付ける」
これらは、あなたの脳内に**「正しい検索エンジン(思考のOS)」**がインストールされていないと不可能です。 OSがない状態で書き込もうとしても、「何を書いていいかわからない」となってしまいます。
その**「京大合格者の脳内OS(掌握×実力強化)」の作り方については、昨日の有料記事で「全て」**公開しました。
『やさ理』をただの「難しい問題集」で終わらせるか、 「出題者の意図を見抜くためのレンズ」に変えるか。 その違いは、この**「OSが入っているかどうか」**だけで決まります。
本気で2ヶ月で仕上げたい方は、まずはこちらをインストールしてから演習に入ってください。
▼ 【京大数学】「誘導なし」でも手が止まらない。難問と基礎を繋ぐ「脳内検索」の全技術
▼ このメソッドを実践するための「3種の神器」 まだ手元にない方は、武器を揃えてから戦場(演習)に向かってください。
1. 演習のメインフィールド
2. 思考のOS(司令官&実行部隊
※当記事はAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。
■ まとめ
ノルマ: 全200問。1日5問なら40日で一周できる。
優先順位: まずは「例題50問」を完璧にせよ。
時間制限: 1問15分(5分考えて無理なら即損切り)。
復習: 別解にエッセンスを書き込み、問題を「基礎の組み合わせ」へ分解せよ。
このルールで2ヶ月間、泥臭く手を動かしてください。 春には、問題作成者の意図が手に取るようにわかるようになっているはずです。
応援しています!
