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ボーナストラック[D'ERLANGER]――『私が愛したヴィジュアル系』

〈3995文字〉

『いいぜぃ、アンコールくらい――』ってな感じで、最後の最後に、[D'ERLANGER](再結成前)の紹介をします。

1989.02.10 Al『LA VIE EN ROSE』
1990.01.21 Sg『DARLIN'』※メジャーデビューシングル
1990.03.07 Al『BASILISK』
1990.09.05 Sg『LULLABY -1990-』
1991.03.06 Al『MOON AND THE MEMORIES THE ETERNITIES
         LAST LIVE Ⅰ&Ⅱ』

アンコールなら、このバンドがふさわしいと思ったのですが、やっぱり大御所すぎて気が引けます(笑)。

大好きなkyoさんがメンバーにいらっしゃらなければ、こんな大見得きって、紹介するなんてできないでしょうね。

なにせ私は『15の子が、友達に自慢のバンドを推薦するような言い回ししかできない』人間ですので、[D'ERLANGER]ファンのみなさん、どうか温かい目・広い心で見守ってくださいね(笑)。

このバンドに関しては、完全に後追いですね。
解散後に知りました。
[DIE IN CRIES]が最初でしたから。
いえまぁ、なんというか、すべてにおいてですけど(笑)。

たぶん、ファン人口を比較したら、[D'ERLANGER]のほうが多いでしょうが(おそらく再結成前においてさえ)、でも私は[DIE IN CRIES]のほうが好きです。どれくらいの割合で好きかということなら、『がある』というくらいではないとだけ言わせてください(笑)。

今回はそう、できるだけ(笑)っていきましょう。

『LA VIE EN ROSE』――何度も買い直すことになった結果、私は、インディーズの初回盤・セカンドプレス盤・最終プレス盤とメジャーの初回と通常盤、それに1995年リマスター盤、つまりは2007年に再リリースされたもの以外の全種類を所持していました。いま持っているのは、数回目かになる'95リマスター盤です。

ほらほら、あの頃とは違い、いまや会社の重役を務められている、そこのあなた、目尻を吊り上げない(笑)。

とにかく、勢いがすごいったらないアルバムですよね。
『LA VIE EN ROSE』が始まってからは『LAZY SLEAZY』まで一気に駆け抜けます。
個人的には、精密機械のようなTETSUさんのドラムが(あの若さで)冴え渡っています。いえ、どんなアルバムでもTETSUさんのドラムは冴え渡っているのですけど。
おそらくドラマーの中で唯一、音を聴いただけで、そのドラムの打面を叩く強さと正確さとで、TETSUさんとわかる気がします。
格付け番組のように、いざテストされると困りますけど(笑)。

大好きなアー写の話に移りましょう('95リマスター盤を参考にしています)。
CIPHERさん――かっこいい……いえ、良すぎます……はぁ~。
ヒールとかちんけな役じゃなく、神がこの世に遣わしたダークヒーローがいれば、あなたのようなお姿になるのではないでしょうか。
もちろん、演出された姿においてですよ(素の瀧川さんはまた別です。もちろん存じ上げるはずもないですが(笑))。
物語後の最終的なラスボスとして、靴音高らか、あなたが登場されても、何の違和感もないでしょう。
ごめんなさい。同封されたリーフレットの個別アー写を寄せたものを見ていると、kyoさん、SEELAさん、TETSUさんのグループが、悪のボスである(嫣然と微笑む)CIPHERさんに挑むといった構図をふと思いついてしまいました(笑)。
それほど魅せ方がお上手です。ギタリスト美顔ランキング、No.1です。

またkyoさんのこの頃の、故意にまっすぐ見ない感じがたまらないですね。
背徳感を帯びたような、善玉でもハッピーエンドでは終わらなさそうな。私はもう週刊誌の頃に読んだきりで、内容も忘れてしまいましたが、ダイの大冒険のヒュンケルのような。
そうなると、SEELAさんかTETSUさんが真の勇者ですね。

『BASILISK』――このアルバムは、私にはおどろおどろしさが付きまといます。
その中でひときわ際立っている(二重表現? したくてこっちはやってます!)この二曲『MOON AND THE MEMORIES』『SO...』、どうやったらこんな曲が書けるのでしょうか? ギターを扱ったことのない、人前で唄ったことのない私には想像もつきません(『SO...』の作曲者は広瀬さとしさんですが、それでも)。

ここでいつものように脇道に逸れますが(笑)、この二枚のアルバムの'95リマスター盤で全曲を続けて聴いて顕著に感じるのは、8cmCDs『DARLIN'』と『LULLABY -1990-』の(昔のCDにありがちな)音の小ささですね。個人的には、のちに発売された『PANDORA』に、このシングル全曲(カセット版のみの音源を含む計7曲)を、微妙な出し惜しみ●●●●●●●●をすることなく収録してほしかったです。『LULLABY』のバージョン違いが三曲になりますが、それでも! なぜなら、それが最初にして最後の機会だったように思えたからです。私も『PANDORA』を持っていたことはありましたが、あまり聴く機会がないので手放した経緯があります。『Uncomplete音源』は確かに話題性はありましたが、長い目で見れば、8cmCDs全曲を収録していただけたほうがありがたかったです。もしそうだったら、手放してなどいなかったはずですから。あのときの、あのレーベルの、あの売り方であれば、話題性以外求めていなかったのは明白ですが……。それでこそ、たとえアルバム二枚だけのバンドであれ(決して悪い意味で言っているわけではありません)ベストアルバムをつくる意味があったように思うのですが。
初めて聴くことができた『Lullaby (Original Version)』は華やかさを感じる素晴らしい音源でしたが、あのBOXの仕様と選曲と曲数の少なさとで、持っているまでもないアルバムに感じたのでした。きっと原盤権を有するレーベルによるアルバムの再発を控えていたので、曲数を増やせなかったのでしょう(ないしは、13曲の制限もしくは“13”にこだわったか)。だからこそ、向こうにはないシングル曲を率先して入れるべきとも思いましたが、制作側はあくまでベストアルバムという建前に執着したかったのでしょうね。最新アルバム『LAZZARO(13曲入り)』との抱き合わせ購入を狙って。なのに統一感は皆無でしたが……。あのベストアルバム一枚だけ持っていて、それで[D'ERLANGER]に関しては満足という人はどのくらいおられるのでしょう? だって、ベストアルバムというのは、本来そういう位置づけであるはずですよね。これこそ本当の意味で“THIS IS NOT A BEST SELECTION(『Classique Ave.の飛べない鳩』の標語)”とすべきではないでしょうか。
すみません、バンドの印象をおもんぱかるべきレコード会社に向けた発言であったため、ちょっと辛辣な物言いになってしまいました。よかった、有料記事で(笑)。そうそう、ちなみに500円という価格は、この記事の主役はあくまでもバンドであるため、場を提供する身として、ライブのドリンク代を参考にさせていただきました。併せて、コンサートホールなどと違い、入場時にワンドリンクが必須なのは、ライブ会場は法律上“飲食店”扱いだからです(豆知識)。
またまた話は横道に逸れますが、[DIE IN CRIES]の全音源を持っているにもかかわらず、ベストアルバム『THANX』(低価格&収録時間目一杯)が手放せないのは、『Weeping Song ('91 Original Version)』を収録してくれたからです(私はこの曲のこのバージョンが大好きです)。そんなわけで、解散から二年過ぎてからのベストアルバムという、この時期外れのリリースを企画された方には感謝しかないです。もっと言えば、[DIE IN CRIES]の項目で、一般的なファンの意見を代弁するものとして、シングル曲でありながら唯一外された「『MY EYES~僕の瞳よ~』をなぜ選曲しなかった?」問題を提起しましたが、コアなファンを自称するものとしては「どうして『仮面の下の表情  ('91 Original Version)』も選曲してくれなかったのよ」とも叫びたいところですけど(笑)。

さて、本筋に話を戻して、『MOON AND THE MEMORIES THE ETERNITIES LAST LIVE Ⅰ&Ⅱ』に関しては、完全収録でないのが残念なところですが、これもまた、いいライブアルバムです(イヤホンで聴くと耳元でうなるSEELAさんのベースがすごい)。
未発表曲が4曲もあるのがいいですよね。当時を知る人は、オリジナルアルバムとして出されなかったことのほうが残念でしょうが。
でもちょっと、最新アルバムの一曲目が『EASY MAKE, EASY MARK』だった場合、若い女性ファンたちの反応が怖い気もします。
あの言葉は、このバンド以外の歌詞で聴いたことがありません(最初『聴き間違いか?』と思った方も結構いらっしゃったのではないでしょうか)。言い方を変えたものはありましたけど、あんな“直”な言い方は(笑)。

じゃあ……今回はこれで終わりです。

最後まで[D'ERLANGER]ファンの方々には怒られるでしょうが、
お別れの一曲は――――――――――[DIE IN CRIES]『NERVOUS』です!

読んでいただいたことに感謝します。
『サァンキュー! ありがとうっ!!』

(了)


編集後記
この記事は2023年9月15日に、有料記事として公開したものです。
これまで記事を書くにあたり、名誉権や肖像権には配慮したつもりでいたのですが、(先日、弁護士ユーチューバーの動画を見て、今更知った)パブリシティ権の観点から、無料公開に差し替えることにいたしました。
小説購入への呼び水のつもりではあったものの、大好きなバンドのことを書いて儲けようなんて、バンド側に大変申し訳ないことをしていました。今更ながら謹んでお詫び申し上げます。
当記事内でも触れていますが、ライブのチケット代とは別の、演者を盛り立てる場としてのドリンク代のつもりでいました。
公開当初からの年月のずれや、有料公開時の“名残”のようなものが文面に残っていますが、気になさらずにお読みください(一部取り消し線をほどこしてあります)。
公開して一年八ヶ月、誰も購入しなかったことに今、心から安堵しています(笑)。

その罪滅ぼしというわけではありませんが、[D≒SIRE]の項目で触れた、短編小説『結成秘話』は、コメント欄でご要望があれば、無料で公開させていただくこととします。
※要望された方に感想を求めたりしませんから、気軽にどうぞ!


最新エッセイ(こちらも読んでいただけたらうれしいです)↓




















オマケ(その他のバンドの一口解説集)

※オマケですので、以下の文章は、冒頭の文字数に含まれておりません。とはいえ、『ここから先は』の残り字表記で、勘付かれる方も出てしまうのでしょうけど(苦笑)。ほら、CDを再生機に入れたとき、アルバムのトラック数が20とか99とか表示されたときのように『アッ、ボーナストラック(シークレットトラック)があるんだ!』と推察できるように。この際だから言わせてもらうと、そもそも文字数に関しても、このサイトはどの記事もWord換算と比べて、やたら水増しされ気味なんですけどね……ハイ……。

それでは、ボーナストラックのシークレットトラックをどうぞ。

[9GOATS BLACK OUT]
活動開始(ryoさん復活)の発表は、V系ファンに一大センセーションを巻き起こしましたね。『devils in bedside』は、即通販を予約しました(黒い紙袋入りで包装まで凝っていた気も)。
流し聴く際、いまだに『in the rain』と『Heaven』は耳を澄まさずにはいられません。

[B'z]
『ヴィジュアル系じゃない』ですって? いや、ヴィジュアル系でしょ(笑)、特に初期は。なにはともあれ、好きなんです。[DIE IN CRIES]より前は、よく聴いていました。今年、ほぼ三十年ぶりに聴き返したら、ハマっちゃった(笑)。曲を聴くごとに、ニヤニヤが止まりませんでした。
最初期の音源も買い直しましたがCDの音が小さめのため、非公式ベスト『FLASH BACK』を聴いています。『RISKY』『IN THE LIFE』あたりまではV系ファンにもおすすめアルバムです(すすめるまでもないか(苦笑))。
特に好きな曲は、シングルのカップリングでしか聴けない『Pleasure'91~人生の快楽~』ですね。
稲葉さんみたいな端厳とされた方が『本当は誰もが愛人探しに出かけたがってる』とか、元は『一晩中ギターと女の話で盛り上がってた』の歌詞を録り直された際に『一晩中ギターと女の裸で盛り上がってた』とあえて変更されて歌われると、男でも「お、おう……」となりますね(笑)。

[C4]
最新アルバム『DETNIX』までの全音源を持っていますが、『Cyclotron 4』から『Crusaded 4』を一番繰り返し聴いていますね。初期の作品だから当然か(苦笑)。
TOKIさんは、[C4]では実体験に基づく歌詞しか書かないとおっしゃられています。特に『LIGID』や『Einsatz』は、さすが今のTOKIさんならではの歌詞といえます(それにしても『懐に仕舞う●●●●●チケット』なんて言葉はTOKIさんらしすぎてクスッとなります)。
それでも個人的には、デビュー後の[Kill=slayd]の歌詞(たとえば『Active My Love』)くらい、気負うことなく愛する人のことを唄ってもいいと思うのですけどね――などと、おこちゃま舌ならぬ、おこちゃま耳な私が申しております(笑)。

[cocklobin]
ryoさんと同郷のniguさんが、[9GOATS BLACK OUT]に続く形で発表された、このバンドの結成報告は、V系ファンに第二センセーションを巻き起こしましたね。いえ、マジに(笑)。
『DARK DESIGN CATALOG』は、即通販を予約しました(当然ながら、通販盤は通常盤より仕様がいいことを一筆しておきます。この意味、わかる人にはわかるでしょう)。
『DARK DESIGN CATALOG』の世界観が、今でも一番好きです。

[CRAZE]
藤崎賢一さん在籍時が好きです。今回はタイトルバンドのオマケ扱いなので多くは語りません。
『[D]ear [C]ool DEAD』には毎回しびれます。

[D]
『闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア』を聴いたときの衝撃が忘れられません。V系バンドもついにこの領域に達したかという感慨にいたったことを覚えています。『V系』は、ともすれば軽薄や皮相との固定観念を持たれがちですが(昔は『V系』と呼ばれることを嫌うメンバーもいました)、実はどのジャンルより、既成概念にとらわれず、音楽も見た目もかっこよさを追求するジャンルであると、第三者ながら私は自負しています。
『V系』こそ古来からある人間の根源に迫るものに真っ向勝負している王道の音楽ジャンルなのです。だってこんなに“神の存在”を問うたり、“raison d'etre”を追い求める哲学的なジャンルも他にないでしょう?(笑) それを冷笑する人間こそ、浅はかであり、あまのじゃくと言わざるを得ません。そういう行為は突き詰めて言えば、芸術や美術はもとより、映画やドラマ、舞台すら否定するのと同じことなのです。ところで私は、週刊や月刊の漫画雑誌の表紙にグラビアアイドルを使用するのは邪道という考え方です(少年誌をかたるならなおのこと)。漫画誌の表紙なら連載漫画のキャラクターで勝負すべきでしょう。また、話がいらぬ方向に逸れちゃいました(苦笑)。
最近は、ジャケット(両面)にアー写もない音源も散見されるなか、浅葱さんはV系バンドのお手本というべき魅せ方にもしっかり比重を置いてられるところが好きですね。
あと近年の楽曲では『組曲「狂王」第五番~落陽に哭く蝙蝠~』で胸を撃ち抜かれました。撃ち抜かれたと書きましたが、私の背中の壁には“銀のどんぐり弾丸”が埋め込まれていることでしょう(笑)。『組曲「狂王」第五番~落陽に哭く蝙蝠~』に関しては、歌詞の解釈は様々あると思いますが、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ――この曲は私の中でV系的応援歌(アンセム)です。

[DuelJewel]
『VISIONS』でハマり、大急ぎで『Vermilion』と『The Birth』を買った覚えがあります。その当時、『Lapidary』と『Noah』はオークション上で恐ろしい額で取引されていましたね。
表(真剣)と裏(遊戯)の使い分けが、著しいバンドだったりします(一人のメンバーがとも言えますけど(笑))。
激しめの曲が大勢を占める中で、存在が際立つバラード曲『月と戯れ』と『Shine of Air』、それに“一曲目に魅了されたアルバム”トップ5に入るほどミドルテンポの『eternal』が大好きです。

[GOTCHAROCKA]
[ヴィドール]のときに触れたので多く書くことはないですが、樹威さんの歌詞の世界観を突き詰めたものが『Marry me, 'cause I hate U』ではないかと思ったりしています。
いつも難ある人物が登場するのですが、どの相手も曲がった純粋さの持ち主なだけで、愛さず(矯正せず)にはいられないのです。
どうしようもない変人(『Erica』『I AM TEACHER, U ARE STUPID.』『Mr.Heller man』とか)も、たまにはいますけど(『S or M』もか、いやきっともっといるな(笑))。
最近でいうと、『Bring back Memories』を聴いて泣きそうになりました。
いい歳である男をあんまり泣かそうとしないでください。

[JanneDaArc]
デモテープ『Resist』の出来が素晴らしく、その後しばらく音源の音沙汰がなかったので、インディーズバンドなら告知のない音源の限定販売もありえると思い、当時の所属事務所(ライブハウス?)のほうに確認の電話をしたところ、雑誌社の人間と勘違いされました(笑)。
『Dearly』の初回盤に、小説が付いてきたときは驚きましたね(回想録だったかもしれません)。インディーズでそのようなことをしたのは、後にも先にもこのバンドだけだと思います。
『Labyrinth』の歌詞も、後にも先にもこのバンドだけでしょう(笑)。

[Janus]
90年代半ばの熊本のバンドです。シングルCD一枚残しただけのバンドでしたが、私は大好きでした。
ミニアルバム(確か『virgin』)も発売予定だったのですが、私の記憶が確かなら、レコーディングを終えた完成間近の段階で、仕上がりに納得がいかず発売中止になるという、当時でも類例を見ない出来事があり、それ以降音源が出ることはありませんでした。
バンド経歴が長いvo.KUMAさんですが、音源数は少なく、完璧主義者だったのかもしれません。
シングルCDの出来がよかっただけに、ミニアルバムが世に出なかったことが残念でなりません。

[JILS]
何を書いても幸也さんに怒られそうな気がするので書けません……(苦笑)。
以前『LAST【SAD】SONGS』のDVDの収録曲が『Innocent Cry(Live ver.)』1曲だけなのが寂しい、もっとほかの曲も観たかった、といったようなメッセージに対して、『なにもわかってねぇ!』と憤慨されておられましたから (アルバム同梱のDVDでライブ映像1曲入りは、確かに珍しくもありますが、この1曲は決してオマケ的なものではなく、アンコールに近い存在でもあり、JILSの集大成感が伝わるライブ映像になっているようにも感じられます。いえもちろん、私も『なにもわかってねぇ!』のかもしれませんが(笑))。
それでもあえてバンドへの言及を試みるとするなら、個人的に『TRUE SONGS -DX EDITION-』と『YOUR SONGS -DX EDITION-』は、JILSの音源の中で4種のベストアルバムを含めても、抜きん出た傑作だと思います(いえ、お世辞抜きに)。
最後にもう一言だけ、幸也さんほどバラードに強みをもつV系アーティストもほかにいないと思います。幸也さんのバンド歴の中でも、それが顕著に感じられるのが、このJILSです。
「どうせお世辞だろ」ですって? じゃあ、もうお世辞でいいです(笑)。

[L'Arc-en-Ciel]
ふと目を覚ますと、異国をさすらうはめになりながら、時として忘れていた過去の記憶に逢着する――そんな幻想的な世界観を持った『DUNE』『Tierra』の頃が特に好きです。このバンドも[DIE IN CRIES]と同様にスペースシャワーTVでMVを見て(『風の行方』だったと思います)発売直後だった『Tierra』を先に買いました。
今や一瞬で情報交換ができ、サンプルも聴け、ネット上では向こうからおすすめが表示される若人わこうどたちには、誰にも教わらず『これぞ!』というものを自分で見つける大変さ(と喜び)を実感してもらいたいものです。
小説家に関してもね(笑)。

[LAREINE]
『Blue Romance』の通販限定盤を買いましたね。こちらも[ゾウディアック]同様、その前のデモテープ『月夜の歌劇』でガツンとやられていましたから(笑)。
初期の音源から好きでしたが(『季節風』の曲終わりなんて今でもたまりません)、特に後期の、オールシングル曲といっていい音源の出来には驚嘆を禁じ得ません。
少し気になる点があるとすれば売り方でしょうか。リーダーのKAMIJOさんが、レーベルの代表であられたため、色々と趣向を凝らした売り方をなさりたかったのかもしれませんが、シングルやアルバムの曲が重なってしまうことが多かった気がします。
これまた大好きなメジャー時(『冬東京』!『風の誘惑』!)のような売り方だと嬉しかったですね。

[lynch.]
ラウド系はほとんど聴かないのですけど、このバンドは違いました。
狙って90年代のV系バンドの香りをプンプンと醸し出してくれますから。
葉月さんの雄たけびと艶のある歌声のギャップがたまらない。
特に『MIRRORS』は好きすぎて、MVを何回観たかわからないほどです。
個人的には、シングルよりもアルバムを最初におすすめしたいバンドです。インディーズではシングル曲を録り直してくれていますし、どのアルバムにもシングル曲に引けを取らないリードチューンを入れてくれていますから。

[D'espairsRay]
ここで、アルファベット順ではうっかりスルーしてしまいましたが、もう一つ好きなラウド系として、このバンドの紹介を。
聴くたびに上手さに聴き惚れるHIZUMIさんの歌声はもちろんのこと、このバンドは楽曲がすごい、否、凄い(漢字表記が向くほど)。だがしかし、私は楽曲について何も語れないッ。悲しいかな『かっこいい』としか表現できません……。
色彩豊かでありながら、どれもハイセンス・ハイクオリティなのです。
なにより好きなのは、彼らの楽曲が、不思議と私には[DIE IN CRIES]の楽曲を想起させてくれる点です。似たフレーズがあるわけではなく、ジャンルも違うのに驚きです。

[MALICE MIZER]
最初に買ったCDは『麗しき仮面の招待状』でした。当時、新メンバーだったGacktさんの声の響きと歌の上手さに圧倒されましたね。表題曲もですが、カップリングの『APRES MIDI ~あるパリの午後で~』の歌詞とその表現力とで、この新ボーカルがただものではないことを確信しましたから(笑)。今でも私はこの曲推しです。
三代目ボーカリストKlahaさんしかり、[Moi dix Mois]の初代ボーカリストJukaさんしかり、V系界のレジェンドManaさんは新顔の逸材を発掘する慧眼の士でもあられます(Klahaさんは前バンドでもボーカルとして活動されていましたが、ブランクがありますし、再登場されたあとはルックスや歌い方を含め別人のような印象でした)。
今も聴いていてよく思うのは、Klahaさん正式加入後のアルバムを聴いてみたかったことですね。あの三枚のシングルの出来の素晴らしさといったらもう。なかんずく『Beast of Blood』は聴いていて、今でも感嘆の溜息がこぼれるほどです(またMVがとんでもなくかっこいい……ハァ~)。

[Megaromania]
[ヴィドール]卒業後のUNDER CODEレーベルで、KISAKIさんバンド以外でよく聴いていたバンドです。
メンバー二人が在籍した前バンド[Metis Gretel]から人気でした。
そのお二人vo.SUI(翠)さんとgt.美沙麗さんは、のちにKISAKIさんバンド[凛]に加入されます。短命ながら、この第二期[凛]はもっとずっと続けてほしかったですね。『Chaotic Resistance』の冒頭のSUIさんの掛け声には今も聴き惚れています。
楽曲や歌声はもちろんですが、SUIさんはなんといっても魅せ方が水際立っています(現在の[David]を含め)。
さらに、[凛]解散後、SUIさんはどのレーベルにも属さず自主独立で活動されているところにも尊敬の念を抱きます(小説家を志すものとしても)。
あれ、全然[Megaromania]のことを語ってないな(苦笑)。
私にとって、この[Megaromania]は、古き良きヴィジュアル系の系譜を継ぐ希少な存在です。

[MIRAGE]
[La:Sadie's]解散後にKISAKIさんが結成したバンドです。当時、V系界に旋風を巻き起こしていましたね。私も結成当初から追いかけていました。楽曲もですが、なによりTOMOさんの歌声に惹かれました。
アップテンポからバラードまで、どれをとっても本当に素晴らしい。
時代を越えて、いまだに色褪せないのです。『流星』『Wind Whisper』『CROSS』『Rain』――ハァ~、TOMOさん脱退寸前まで本当に名曲ぞろいでした(もしあのまま続いていたら……)。
個人的には、KISAKIさんがこれまで組んでこられたバンドの中で、もっとも相性の良かったボーカリストではないかと思えたほどです。
去年から今年にかけて、一時的にせよ、再結成されたときはうれしかったですね。アルバムでTOMOさんの歌声が聴けたことも(ほかにもKISAKIさんバンド活動30周年企画で聴きたかった……)。
言わずもがな、第二期・第三期ボーカリストAKIRAさんの歌声も大好きですよ(っていうかV系好きであの方の声が苦手なんていう人いないでしょ!)。

[Missing Tear]
福岡のバンドですが、ひいきに思うより前に、もうこのバンドが好きでした。
かすれながらもコブシを利かせたような渋みのあるTSUYOSHIさんの歌声が好みでしたね。歌詞も秀逸です。
結局、歌詞が響かないバンドは、どんな美声でも好みの楽曲でも聴き返そうという気にはなりませんね。
YouTubeで『TO LOVE』と『SHININ' HEAVEN』をアコースティックで歌い上げる映像があるのですが、息を呑むほどの素晴らしさです。

[xTRiPx]
[Missing Tear]といえば[everset]、[everset]といえばミクスチャー・ロック。
そんなわけで、今度はアルファベット順を飛ばして、先にこのバンドの紹介を。
名前こそカタカナ表記のころから知っていましたが、聴き始めたのは解散されたあとであり、きっかけはスリーピース時のMVをYouTubeで観たことでした。こちらも地元は福岡のバンドです。
今までラップやヒップホップは(それを愛聴する人たちを含め)避けてきた人生だったのですが(苦笑)、このバンドの楽曲は抵抗なく受け入れられ、素直にかっこよいと思える自分がいました。
おそらく、音楽要素こそ多岐にわたりながらも、根幹はしっかりとヴィジュアル系でいてくれるからでしょう。どの楽曲も凝っていて、vo.Yo-shiTさんの歌詞も、切なさ満載で前向きなものが多く好きですね。特にフルアルバム『Any verse』は、ベストアルバムといってよいほどの素晴らしい出来です。
バンド紹介や作品のレビューがあまりなされていないのが不思議なほどであり、それが知名度を高めるのにつながっていない現実が惜しいくらいにいいバンドだと思います。

[NEED]
せっかく優れたバンドなのに音源化された曲数が少ないというのは、えてしてありがちなのですが、このバンドは収録時間も短すぎるという、ヴィジュアル系の中でも異色であり異例な存在です。
音源は全曲、たたみかけて、駆け抜けてゆくような、見た目どおりにクールでスタイリッシュなバンドでした。
シングル『BARK』なんて3曲入りで6分に満たないのですからね。今、CDを読み込ませるのは大抵パソコンなのでしょうが、一昔前はラジカセかミニコンポでした。その際、CDを入れれば最初に合計時間が表示されるのですが、『BARK』を入れたときは『マジか!』と思いましたからね(笑)。
逆に、時間どおりに終わることに感嘆したものでした(当たり前ですけど)。
文学でいうところのハードボイルドを地でゆくようなバンドでしたね。
ひそかながら今でも再結成をこいねがうバンドの一つです(読み仮名が四文字以上ある漢字って、ちょっとハードボイルドっぽく見えません?(笑))。

[PIERROT]
本編内では、よそよそしくも敬称の“さん”付けをさせてもらいましたが、[PIERROT]の音源も所持していますし、よく聴いています。ハマった音源であるメンバーが固定されて以後のインディーズ三作品は、特に。
なにより、Wikipediaのエピソード欄に載っている、とあるロックフェスティバルでのキリトさんの発言(MC)が、V系ファンの一人としてかっこよすぎてしびれます。
わだかまる想いを抱えてなお、大観衆の面前で、あれだけのことを即興で(しかも文字起こしできるほど冷静に)言える方は滅多におられませんから。
聞く耳を持とうとしない相手に、あえて正論ないし意見を説くのは優しさとも言えることですし、自分たちの楽曲にジャンルを超えた(向こうの色眼鏡を叩き割る)自信がないと言えない発言でもありますから。

[Ravecraft]
ラストは、ライブ参加経験もあり(もちろん独りですが何か?)、思い入れがある、こちらのバンドの紹介を。
個人的に、大阪と名古屋に好みのバンドが集中していますね。
オサレな感じが苦手――といったら、逆に怒られちゃうかな(苦笑)。
[Ravecraft]は、正式な意味でのオシャレで格好よくもある大阪のバンドです。
デビューしていても何らおかしくない、実力派のバンドでした。
再結成もされていますが、五人編成のときが一番好きでしたね。
こんなにも華やいだ歌声を持つボーカリスト(Shameさん)は、ほかに知りません。
『illution』『Delution』『Magic』『Screaming Vision』――どれをとっても掛け値なしに素晴らしい音源です。どのアルバムも1曲目と終曲が特におすすめですね。
ご存じなかった方は、機会があったら、ぜひ聴いてみてください。

[UP-BEAT]
いけない、いけない、深く知ったのは、上記のバンドたちよりあとになりますが、愛着という意味では、もはや同じ域まで到達したバンドを紹介しないわけにはいきませんね。
私がこの[UP-BEAT]の楽曲を知ったのは、アルバム名『UP-BEAT TRIBUTE』が先でした(バンド名[up-beat tribute band]のほうではありません)。
このトリビュートCDはAmazonのレビューでは、辛口の批評がなされてしまっていますが、原曲を知らず、ただ参加ボーカリストが好きだった私は、わりに好きな音源として聴き続けていました。
ところで、人というのは、その道を究めたと(独りよがりであれ)自覚した場合、過去にさかのぼるのがセオリーだと思われます。
私は音楽以前、文学に関してそうでした。現代小説(大衆小説)に飽きが来たとき、古典文学に手を伸ばし、そこで感銘を受け、自分も小説家になりたいと思い、書くようになったのです。
そうしてこのV系界隈に関しても、愛しい現役バンドを探す手を一旦止め、過去を振り返ることにして、楽曲に聴きなじみがあったことで選び、雷に打たれるほどの衝撃を受けたのが、この[UP-BEAT]でした。
記憶の片隅にはあった気もしましたが、このバンドが北九州出身と知ったときにはやはりニヤリとしてしまいましたね(笑)。地元バンドには格別な思いを抱きますから。
とはいえ、私はソフトバンクホークスを応援することはしていませんけどね。いいえ、野球は好きですよ、少しはやってましたし。でも、地元で“生まれ育った”球団じゃありませんから。それをなぜ、地元の新聞社もマスコミ(NHKまで)もこぞって、特別扱いするのかが私には理解できません。今や福岡に多大な恩恵をもたらしている?――それは私にとって本末転倒であると言わざるをえません。恥知らずであるとさえ思います。ホークスは、どちらかというと好きでも嫌いでもなかったのに、嫌いにさせられた球団でもあります。
話が大きくずれちゃいましたね(苦笑)。どうせ誰も読んでいないのだからよいでしょう。
さて、このバンドの特徴はといいますと――、岩永さん、嶋田さん、東川さん、水江さん、ごめんなさい、やはり楽曲のことを語れない私には、広石武彦というボーカリストに尽きると思ってしまいます。
ぜひ、ミュージッククリップを見てください。どれも最高の演出をなされています(個人的な好みは、なかなか見つけづらい『Nervous Breakdown』のMVですね。『REAL BEAT SCENE 4』というMV集に途中までの映像が収録されているのですが、完全版はあるのかな? でも、間奏に入ってフェイドアウトするのじゃなく、サビで断絶して次曲に移るところも好きな仕様ではありますけど(苦笑)。所属レコード会社もこのMVをアップされていませんので、もしかすると、広石さん一人が出演された映像は、正式なMV扱いにはなっていないのかもしれません)。
とにかく、この方は、眉目秀麗なキラキラとした眼差しの容姿でありながら、曲に込めた喜怒哀楽の表現力がすさまじい(その想いがどれほどすさまじいかは、[GLAY]『SPEED POP』のブックレットの解説文(ないしその項のWikipedia)をお読みください)。
YouTubeにはコンサート会場やテレビ局でのスタジオ収録など様々なライブ映像があがっていますが、概してそういう動画サイトで聴きたい曲というのは、冒頭からサビまでを聞いて間奏に入る段階までには、その意欲が満たされがちかもしれません。
でも、このバンドの演奏(なかんずく広石さんのパフォーマンス)は、曲が続くほど集中して聴き入って(観入って)しまうほどです。しかも、そのまま、もう数曲は聞きたくなってしまいますから。
アルバム曲も、あの方がライブで歌えば、シングル曲になってしまうほどです(昔はアルバム曲をテレビスタジオで演奏していたこともちょっとした驚きでしたね)。
私にとって広石武彦さんは、素晴らしい作詞・作曲家であり、稀代のボーカリストであり、V系界の開拓者であり、最高の表現者といえる存在です。
 〈追記〉
隠さず言うと、私は洋楽に関してはポピュラーといえるものでさえ、無学であり、無知です。きっと海外には感銘を受ける名声嘖嘖さくさくのバンドや尊敬に値する立志伝中のアーティストが数多くいることでしょう。
でも、私は嘆きません。少なくともこの[UP-BEAT]というバンドが、私に日本人であることの誇りを与えてくれますから(福岡県民としてだけでなくね)。
第一人者的存在を前にこうべを垂れてうなだれず、日本人だって全然負けてない!って思えますから。
たとえばよくわからない音楽勝負で(笑)、英国や米国のロックの泰斗が先鋒で現れても、私なら臆するどころか進んでこの[UP-BEAT]をぶつけますね。今やそれくらい好きですから。
あいにく向こうの人には、この[UP-BEAT]はまったくの無名でしょうしね(かわいそうにネ)。
「じゃあ、こっちは[UP-BEAT]で」
「オイ、リストニナイゾ。ホワイ、ジャパニーズピープル」
無知より恐ろしいものはなくて、その分野を知悉ちしつする[UP-BEAT]メンバーのほうが冷汗三斗状態で足を震わせているのかもしれませんが(笑)。
でも、広石さんなら――全盛期の[UP-BEAT]なら、それを武者震いに変えて、相手を驚嘆させるものをやってくれるとの期待を抱かせてくれます。
本当は日本国内においてさえ、もっともっと知られてしかるべきバンドなのです。
このバンドの価値は、間違いなく『Never Die』ですから!
(これは、曲タイトルと英字であることの両方の意味をかぶせて言っています)


ほかにもたくさんよく聴くバンドはいますけど、メジャーバンドやインディーズでも、もはや私が言葉を尽くす必要もない有名バンドたちですので、割愛させていただきます(なんで[B'z]書いたんだろ?(苦笑))。

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