[D≒SIRE]――『私が愛したヴィジュアル系』
〈3433文字〉
今回の紹介は、[D≒SIRE]です。
持っている音源を紹介します。
1995.08.05 Al『終末の情景 ―La Scene Du Finale―』
1998.11.11 Al『異窓からの風景 ―失われた終末の情景―』
※メジャーデビューアルバム
1998.12.16 Sg『STAY』
1998.12.21 Al『転生前夜 -Re-BIRTHDAY"EVE"-』
他のメンバーさん、ごめんなさい。
幸也さんについて語ることになると思います。
まずはじめに、なぜ抜きん出たセールスを誇り、V系ファンなら知らぬもののないこのバンドの紹介を、こんなにも遅らせたかといえば、理由はただ一つ、とにかく幸也さんに嫌われたくないからです。
あの方、怖いんだもん(笑)。
あなたが、ライブ終わり、土砂降りのなか待つこと三時間、専用通用口から出てきたところで、『今日のライブ感動しました。できたら握手してもらえませんか?』と手を差し伸べたとしましょう。
相手は『さわんな!』と言って立ち去る――、いいえ、そんなことは幸也さんは絶対に、絶対になさいませんが、それくらいしそうだというくらいの認識で、私にとっては怖い存在なのです。
あの方に対し、私がそういう受けとめ方を勝手にしているというだけですので、現実として、絶対に上記のようなことは起こりません。
安心してファンの方は出待ちなさってください(もちろん『出待ち』は前提としてアーティスト側が許した場合に限られますが)。
本当はあの方は、雪の降る日、野外で何時間も自分を待っていた、ファンであり、音楽を始めようとしていた若者を、『ローディに来ないか?』と誘ってあげたような方なのです。
とはいえ、どうして幸也さんをこんなにも、入場中ながらリングに全然向かわぬブルーザー・ブロディばりに恐れるかと言えば、大好きなため、頻繁に見ているSNSがそうさせるのでしょうね。
幸也さんのやり方に進言しようものなら、たちまち血祭りに上げられますから。
たとえば『もし幸也さんが個別のメールマガジンじゃなく、もっと公に活動報告を発表し、音源を市場に一般流通させたら、Twitterのフォロワー数なんて軽く1万5千はいくはずですよ。あなたがアドレスを知らないあなたのファンは、あなたが思っている以上に、桁違いにいるのですから』と言ってみたとしましょう。
『これがおれのやり方なんだよ。きみの知らない事情が様々あるのさ』と、冷たくあしらわれるくらいがオチな気がします。
実際怖くてそんなメール送れませんが。
いい加減、私は何を言っているのでしょう(笑)。
おそらく、コレを読むみなさんに馬鹿にされても、幸也さんは笑ってくれる気がします。
幸也さんを笑わせるためにコレを書いたのですから。
「おいおい、あの幸也さんが、わざわざこんなもの見てると思うのか!」というご指摘、承知しています。
そう、絶対見ないとは思うのですが、あの方、結構目を光らせていますから。
※YouTube上で[D≒SIRE][JILS][Kαin]関連の音源や映像を(包括的な利用許諾契約の範囲外で)幸也さんに許可も取らずにあげている人、幸也さんがやめるよう意思表示されていましたので、消されることをすすめます。入手困難な曲や貴重な映像を誰かと共有したい気持ちはわかりますが、著作者本人が禁止していることは、道義的にも法律的にもするべきではありません(むろんこれは幸也さんにかぎらず、どのアーティストにも言えることです。また、著作権者があいまいになりがちで、厳しい対処が取れないインディーズだからこそ、アーティスト側の『やめてくれ』との意思表示があった場合は、厳に慎むべきです)。そういう動画に『いいね』や『コメント』をするのも控えたほうがよいでしょう。それにしてもYouTube上ではV系の好きな(ないしV系好きを狙った)海外のヤカラが多いことよ……。
そんな[D≒SIRE]のおすすめ曲は全部、一曲目に聴いてほしいのは『追憶』です。
後日、この記事を読まれた方よりお便りが届きました。
「あなたは初期のシングル三部作『静夢』『楽園』『追憶』をお持ちでないという。それとも曲名の“存在(哀・声・徨・輪!)”は知っていても、そっちの存在を知らないのかな? とても幸也ファンとは呼べないねww」
お答えします。
フム。では、あなたは私が所持している音源を挙げ、故意に初期三部作への言及を控えたことに気づかなかったのですね。
触れないという表現方法を用いて、あえてそこに理由があることを察していただきたかったです。
本当のファンなら、そこにいくばくかの理解を示し、黙認してくれたはずですから。
三部作の音源そのものは言うまでもなく素晴らしいです。
技術にまさる初期衝動の勢いがそこには込められていますから。
それに、サビ部分でのクリアな幸也さんの声の『人工楽園』は、今のところそこでしか聴けませんしね。
もし、今、30年近い時を越え、あの12曲を(素直に聴ける形で)リマスタリングしていただけたものが世に出たなら、この上ない幸せでしょうね。
V系ファンの多く人が『終末の情景』のリマスタリングを望まれるでしょうが、私はこちらを強く望みます。
それよりも、すでにリマスタリング済みであるデモテープ五本と『独白』のリリースを先に期待したいところですが(幸也さんの性格からして、言うほど実現不可能になるような……ファンのお叱りが聞こえます。ええ、わかっています。できるだけ触れないようにしたかったのですけどね。思い起こすと、聴きたい気持ちが湧き起ってしまいました。特に『TEAR』と『UNDER』を……)。
そういえば、[WITH SEXY]の五枚連続シングルも、真ん中の『孤独の中で愛した君』の音だけが、やけに小さ……ゴホゴホ。
またもお便りが届きましたよ。以前は男性でしたが、今回は女性の方です。色んなバンドがあるのに、なぜこうも[D≒SIRE]ばかりなんでしょう(苦笑)。
「小説家志望なら、エッセイなんて書かず、小説でバンドのことを扱えばいいのに。あと、『異窓からの風景』には『想刻』と『断章』が、やっぱり“存在”しますから、省かないでください」
スタン・ハンセンの入場曲(サンライズ)が聞こえてきそうなお便りですが、私はこの方のご指摘には満腔の謝意を表させていただきます。
※そのような女性には、私のほうから『...I say ...「Calling」』と直電を求めてしまいます。
[D≒SIRE]の項ですから、先に後段からお答えします。
私も当時は『異窓からの風景 想刻』と『異窓からの風景 断章』を発売日に買い、(いわゆる完全盤の)『異窓からの風景 ―失われた終末の情景―』を買って以降は、そちらだけを持ち続けていましたが、今回を機に、『想刻』と『断章』を買い直したところ、曲によってはちょっとした違いが
あることに気づかされました。
それまで私は、インスト曲に挿入された幸也さんの語りと『MOON』の違いだけと思っていましたが、それに加え、『想刻』では『静夢』『C.U.R.S.E』が、『断章』では表題曲でもある『断章』が、完全盤とは少し異なっていますね(むろん完全盤の追加トラック『「0」...LOVE』は別にして)。確かに、このことを知っていれば、『異窓からの風景』は大好きな音源だけに省かなかったでしょう。ご指摘に感謝いたします。
ただし、書き直すと齟齬が生じますので、このお便り箇所を残すことで、訂正代わりとさせていただきます。
あと、『小説でバンドのことを書け』とのご意見ですが、思い付いたもので書いたものならあります。
『結成秘話』というタイトルの2万8千字ほどの短編で、実在の人物や団体とはいっさい関係のないフィクションです。もしこのエッセイの有料記事が一つでも売れたら、(やはり有料になりますが)公開することを予定しています(何をしてほしいかは、おわかりですよね(笑))。※現在、エッセイはすべて無料で公開しております。
もし、この『私が愛したヴィジュアル系』を通じて、短編小説『結成秘話』を(試み程度でも)読んでみたいという方がいらっしゃれば、コメント欄で(どのバンドのコメント欄でも構いません)ご要望していただければ、無料公開をさせていただきます。
安心してください。押しつけがましく『さぁ、感想を聞かせろ』なんて決して言いませんから(笑)。
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最新エッセイ(こちらも読んでいただけたらうれしいです)↓
ビデオテープを再生したまま寝てしまった人だけが気づく、隠しトラック――。大丈夫、貞子は出てきません。
ここからは、タイトルとはまったく関係のない話です。
冒頭の文字数にも含まれませんし、一旦『ヴィジュアル系』も忘れてください。
申し訳ないですが、書くところがないので、この場をお借りします。
というより、どうか今この場で、心情を吐露させてください(笑)。
短編小説『結成秘話』を、ほんの少しでも求めがないかぎり公開しないのは、現状、誰一人として無料公開中の小説を読んでくれないのと(苦笑)、たとえ食わず嫌いであれ、食べたくないものを『ほら、これならどう? 小さく切ったよ。いいから食ってみなって、マジにうまいから』と親切心がてらにすすめられるほど、私自身、むかっ腹が立つことはないからです。
こういう人間はえてして、『どう? どう?』『う~ん、やっぱそうでもない……』『あっそう。アー、おまえら今、おれの話題してただろ!(実際まったくしていない)』などと(当人にはバンジージャンプまがいのことをやらせておいて)話をそれっきりにする人間ですから。
相手はなにやら心の門戸を開かせようとしたつもりでも、本人は一層心の扉を狭めてしまうというね。
だから私は『おいしいよ』とは言いません。
こっそりメニューに載せておきますので、注文があれば、武骨な店主が苦み走った顔で配膳します。
『こういうの食べ慣れなくて、おれ、初めて食べるんすけど、これ、うまいっすか?』との質問には『……自分、自信はあるんですけどね』と言って静かに立ち去ります。
ちなみに、厨房に引き下がったあとは、使用した調理器具の洗浄に取りかかることもなく、目を閉じ腕を組んで、客席とを仕切る壁に背中を預け、その客の箸の動く音にのみ聴覚を研ぎ澄ませていますよ(笑)。
そんな小料理屋は、本屋に劣らず(CDショップしかり)潰れていってるんでしょうね……。
活字離れが進み、タイムパフォーマンスばかり求める現在の潮流――、小説なんていう時代遅れのものに興味はないですか?
私は小説に救われた身ですから、決してそうは思いませんが、本屋(ないし古本屋)で占める小説の割合を鑑みれば、小説が読まれなくなっているのは確かなようです……。
きっとこの場にいるみなさんでしたら『好きなアーティストは?』との質問には、パッと複数答えられるでしょうね。
好きな漫画(漫画家)やアニメなども悩まず即答できるでしょう。
でも、『好きな小説家は?』との質問には、(受け売りでなく、これぞと思う人を)誰か一人でも答えられますか?
えらそうに聞こえたらすみません。
そもそもいくら新人賞に応募しようと業界にまったく認めてもらえない小説家志望の私が、小説界を代表して言うことでもないのですけどね。
仮に、私が小説家から『出版業界が今、大変なことになってるんだぞ』と言われても、『知るか!』と答えてやりますからね。
『てめぇ(ら)の責任であって、おれの責任じゃねぇ』と。
『てめぇらが奇をてらっただけの中身のないものや邪道に走ったものばかりを推奨して、小説への興味を失わせやがったんじゃねぇか』と。
もっと言えば『おれを世に放て。そしたら変えてやるさ。おれが今一度世間様の目に、正々堂々と、小説の面白さってやつを見せつけてやるよ』と(笑)。
実際、それくらいの(業界を驚天動地させる)意気込みと自信のないやつは、芸術家を志すべきではないと個人的には思っています。
力量がともなっているかは別にして(笑)。
※この段落は、みなさんに向けた言葉ではなかったため、読み返すと、血気にはやってすごいことを言っていますね(若くもないのに、苦笑)。さぁ、隣の席から再び真正面に戻って、あらためてみなさんに向けてお話ししましょう。
私の期待を込めた妄想を言わせていただければ、このようなエッセイを見に来てくれている方たちであれば、概して売れていようが売れていまいが(当項目の[D≒SIRE]はインディーズ界では売れっ子中の売れっ子でしたけどね)、自分の率直な好みでアーティストを選べる人たちであろうということです。
だから、その慈悲深い心根にあやかって、応援するアーティスト同様に小説家も、デビュー前の作家志望でも、なんなら手売りですら売られているものがなくとも、小説投稿サイトでまったく人気がなくとも、そもそもどちらかといえば素人に毛が生えただけのようなやつでも、ジャンルが違うエッセイを読んでみて、ちょっとでも気になってみたら、そいつの書いたものを読んでみる気になりませんか?(なるでしょう?)ってことです、はい……。
言いあらためましょう!
『読んでくれたらうれしいな』っていう、皆様に向けての、平身低頭による心からのお願いです(笑)。
『結成秘話』が、私のエッセイと小説をつなぐ架け橋となってくれるのを願って、公開要望のコメントが届くのを心待ちにしております。
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