【座談会】ウエディング・福祉・介護・フューネラル。それぞれの1年目
株式会社ラック(LAC)は、九州を拠点に、ウエディング、フューネラル(典礼)、福祉、介護といった「人生の大切な瞬間」に寄り添うサービスを提供しています。
祝う、葬う、支える——いずれも、人生においてかけがえのない場面に深く関わる仕事です。そんな現場で働く、2024年に新卒入社した社員たちは日々試行錯誤しながら、挑戦を重ね、目の前のお客さまに向き合っています。
今回登場するのは、介護士の山浦菜々花・久江小夏、ドレスコーディネーターの下田彩愛、そして故人の遺体を清めて整える湯灌師(ゆかんし)の百田彩香です。
彼女たちは、この1年間をどう駆け抜け、どんなやりがいや喜びを感じてきたのか。新卒ならではのフレッシュな視点で、LACでのリアルな経験を語ってもらいました。
4人のはじまりのストーリー「私がこの仕事を選んだ理由」
── はじめに、それぞれ自己紹介をお願いします。
山浦(介護士):福祉事業部に所属し、デイサービス「レッツ俱楽部」の介護士として働いています。利用者様の送迎や体操・運動支援のほか、利用者様の健康状態や生活状況をチェックし、最適な支援を提供する「モニタリング」などを行っています。

久江(介護士):同じくデイサービスの介護士として勤務しています。私は主に利用者様の入浴介助を担当し、脳トレ体操などのレクリエーションや体調管理も行っています。

下田(ドレスコーディネーター):レイジーシンデレラで、ウェディングドレスのコーディネートを担当しています。挙式のドレス選びやフォトウェディングの撮影場所、衣装の手配など、ドレス姿の撮影に関わる一連の業務を行っています。

百田(湯灌師):私は湯灌師(ゆかんし)をしています。業務の流れとしては、故人様の洗髪や洗体を行い、その後、死装束の着付けを行います。まだ研修中ですが、死化粧もできるよう頑張っています。

── ラックに入社した経緯を教えてください。
山浦(介護士):私は短大で介護を学んだ後、4年制大学でより深く福祉を学びました。就職活動では業界は福祉系に絞っていて、デイサービスをネットで調べていたところ、ラックの『レッツ俱楽部』を見つけ応募しました。
下田(ドレスコーディネーター):ラックの3daysインターンでウェディングの仕事に惹かれました。実は内定時は典礼部門での案内でしたが、「人生の大切な節目に寄り添う」という点で、どちらも大切な仕事だと感じ、ラックで働きたい気持ちは変わりませんでした。
そのうえで、ウェディングに関わりたい想いがあったので、「いずれウェディングで働きたい」と伝えたところ、ちょうどポジションが空いたこともあり、今の配属に決まりました。
百田(湯灌師):小学1年生のとき、おばあちゃんが亡くなり、家族が湯灌を利用した際、「若返った!」と喜ぶ姿を見て、湯灌師に強く惹かれました。そこで、湯灌ができる企業を中心に就職活動をしました。
お客さまからの「ありがとう」。1年目の私たちが見つけた、仕事のやりがいと喜び

── 1年間、ラックで働いてみて、どのようなことにやりがいや楽しさを感じていますか?
山浦(介護士):利用者様が何回かデイサービスに通ううちに、少しずつ心を開いてくれる姿を見られることです。最初は無口だった方が笑顔で話しかけてくれるようになったり、こちらの名前を覚えてくださったりそんな小さな変化が嬉しいですね。
日々の小さなコミュニケーションを通して、信頼関係ができていると実感できた瞬間に、やりがいを感じますね。
久江(介護士):わかります!入浴介助は利用者様と一対一で関わるので、他のスタッフには話していない悩みをぽろっと打ち明けてくださることもあって。そうしたお話をチームで共有して、対応を工夫できたときは本当によかったなと感じます。それに、入浴後に「気持ちよかった」「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が、何よりのやりがいです。
下田(ドレスコーディーネーター):私もみなさんと同じように、やっぱり「ありがとう」と言われる瞬間ですね。何度もお会いしていくなかで、遠慮がちだったお客さまがだんだんと「本当はこういうドレスが着たかった」と想いを話してくださるようになって…。
そうして信頼関係が深まっていくなかで、最後には「下田さんが担当でよかった」と言われると、本当に嬉しく感じます。

百田(湯灌師):納棺の際、故人様を美しく整えて、その姿を見たご家族が「よかった、ありがとう」と言ってくださる瞬間が何より嬉しいです。1時間半程度の短い時間で、故人様を最良の状態でお送りできることに大きなやりがいを感じています。
── みなさん共通して「ありがとう」と言われることが挙げられていましたね。お客さまと接する際に、意識していることを教えてください
山浦(介護士):元気そうに見えても、利用者様の体調は急に変わることがあります。だから動きをよく観察し、「どこでつまずきそうか」「次にどう動くか」を予測してフォローしています。“おせっかい”なくらい先回りして動くことが、安心につながると思っています。
久江さん(介護):私も日々、利用者様の顔色や話し方に気をつけています。毎日、施設に入るときに顔色をチェックし、少しでも「いつもと違うな」と感じたら「無理しないでおこうね」と声をかけるよう心がけています。
百田(湯灌師):湯灌では、ご家族と関わる時間が短いぶん、少しでもリラックスいただける空気づくりを心掛けています。例えば、お化粧はまだ先輩が担当していますが、「シミを隠しますか?」とそっとお声がけすることで、ご家族の思いに寄り添えることもあります。いずれ自分が任されたときにも、そうした気持ちをくみ取れる存在になりたいです。
誰かのために全力を尽くす。その積み重ねが、自信と成長につながっていく
── 仕事で特に大変なことはどんなことですか?
久江(介護士):未経験での入社で、介護の知識がゼロの状態からのスタートだったので、覚えるのが大変でしたね。とはいえ、周囲のサポートもあって、少しずつ業務に慣れることができましたし、「できることが増えてきた」と感じた瞬間はとても嬉しかったですね。
下田(ドレスコーディネーター):意外と体力勝負なところでしょうか。階段をヒールで駆け上がることも多く、最初は大変でした。
また、私もみなさん同様、未経験だったので、ウェディングの知識を一から学ぶ必要があり、覚えることが多くて大変でした。でも、研修を受けながら先輩方のサポートを受けて、少しずつ自信を持つことができました。
百田(湯灌師):湯灌はどんな状態の故人様であっても丁寧にお支度をするお仕事です。想像とのギャップに戸惑うこともありましたが、最後に「綺麗に整えていただけてよかった」とご家族に言っていただけるように向き合うことが大切です。
また、現場の件数が多い時期は体力的には大変なときもありますが、その分やりがいを感じることも多いです。

── 研修体制やサポート体制はどうでしたか?
山浦(介護士):未経験でも安心して始められるように、研修シートに沿って段階的に学びながら、個々のレベルや進度に合わせて柔軟に進められます。
また現場での経験を重ねると資格取得のための「実務者研修」を受けることで、介護福祉士の資格を取る権利が得られ、その費用は会社がサポートしてくれるんです。将来のキャリアを考えるうえでも心強い環境だと感じています。

下田(ドレスコーディーネーター):入社後、1日単位で研修スケジュールが組まれていています。不安なところがあれば、研修を追加したり、先輩が自主練に付き合ってくださる体制も整っているので安心です。
一定の研修と実践を経て、接客のテストに合格すると「接客デビュー」となり、1人でお客さま対応ができるようになります。
百田(湯灌師):研修は約2年かけて、洗髪、着付け、メイクまで一通り学んでいきます。最初は先輩にサポートしてもらいながら現場を回り、経験を積んでいきます。一人で一通りの施術ができるようになったら「デビュー」となり、そこを目標に日々学んでいます。
── ラックに入社してこの1年で、成長したなと感じている部分について教えてください。
山浦(介護士):一番の成長は、人前で自信を持って発信できるようになったことです。人前で話すのが苦手で、利用者様の前で朝礼の進行や体操を行うたびに緊張していました。でも少しずつ自信をつけ、今では利用者様も笑顔ややる気を引き出すことを全力で考えられるようになりました。我ながら、大きな成長だなと感じます。
下田(ドレスコーディネーター):私は、「まずやってみる」姿勢を持てるようになったことですね。
入社当初は、自信がないと自ら手を挙げることが苦手でしたが、配属後は「やらないと成長できない」と意識が変わり、失敗を恐れずに挑戦できるようになりました。やったことがなかったSNS運営にも積極的に関わるようになり、自分から動くことで成長が加速したと感じていますね。
入社2年目、これからラックで挑戦したいこと

── 今後、どんなことに挑戦していきたいか、目標を教えてください。
山浦(介護士):介護職員として現場を学びながら、少しずつ生活相談員(※)の業務を始めています。将来的には、介護職としての経験を生かして、施設内でより多くの役割を担えるようになりたいです。
※利用者様様やご家族の相談に応じ、必要な支援を調整し、施設内での生活全般に関する問題解決とサービス提供をサポートする職種。
久江(介護士):まずは3年以内に実務者研修に合格することを目指しています。現場での目標としては、入浴介助の質を保ちながら、より多くの利用者様に気持ちよく入浴していただけるようにしたいと考えています。
現在対応している人数よりも、もう少し多くの方に対応できるよう、日々の業務の効率化や動き方の工夫にも取り組んでいます。
下田(ドレスコーディネーター):まずは、一人前になることが目標です。まだ先輩や上司に相談しながら行うことが多いのですが、少しずつ自分で判断し、対応できる力をつけていきたいと思っています。また来年は後輩も入ってくるので、一番身近な存在としてサポートしたいですね。
百田(湯灌師):私の目標は、一通りの施術を一人で任されるようになることです。自分が施したお化粧で、ご家族が「綺麗になった」と喜んでくださる瞬間を迎えられるよう、日々の研修を大切にしながら経験を積んでいきたいです。
「ありがとう」と言っていただけることが嬉しくて、その言葉がまた次の一歩を後押ししてくれる──。
それぞれ違う現場で働く4人に共通していたのは、人との関わりのなかで自身を成長させ、もっとお客さまの役にたちたいという思いでした。
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