#34,人生迷子のアラフォーインド旅、完🔥答え、あったわ
※この日記は、42歳アラフォー女が「で、私の人生、これでよかったんだっけ?」と首をかしげて、とりあえずインドへ飛び出した旅の記録。今回は#33の続きです↓
◇インド人最高!
最終日の夕飯は、初日に訪れたベジレストランに再来。
厨房のインドのおっかさん、私の顔を覚えてくれてたようで「また来てくれて嬉しい!」と満面の笑み。

セモリナ粉のデザートを、大盛サービスしてくれた。

ココナッツの甘さが絶妙で、心も血糖値も、ぐんぐん上昇!
──インド人最高!!
◇依存度が高いガンジス川
食後、そのまま宿に戻ろうかと思ったけど…
やっぱり気になるガンジス川。
「川なんて、もう十分みたやろ?」と脳が言っても、足は自然と川へ向かってしまう、川依存症。
ローカルエリアの川辺には、地元の人が静かに過ごしている。

私もそっと腰を下ろし、ただただ、夕陽を見つめた。
何もしない。
何も求めない。
ただ見ているだけ。

すると、ふいに、
ズドン!!!!
と、ものすごい感動が脳天から魂まで貫いてきた。
例えがあれだけど、精神的オーガズムの極みといった感じで、これ以上ないほどの幸福感が、全身を駆け巡った。
42歳にして、まさかの「見るだけで昇天」初体験。

いやほんと、ごめん。
自分でも何を言ってるのかわからない。
けど、この瞬間を形容する他の言葉が見つからない。
思考は完全に止まり、頭は真っ白で、ただ目の前の光景に心が震えていた。
◇サイババの弟?
そんな至福の時間を堪能してると、背後から「ヘロー!どこから来たの?」とインド男が接近。
だりぃー…。
今こっちは、ガンジスとラブラブ中なんですけど?
最初はスルーしてたんだけど、距離感ゼロで着席されてしまったので、やむを得ず会話スタート。
「結婚してる?」
「子供は?」
「何歳?」
「えっ、2人もいるの?!」
はい出ました、
インド恒例・個人情報ゴリ掘りトーク。
さらに畳みかけるように、日本でも何回か聞かれたあの質問がきた。
「じゃあ今、子供の面倒は誰が見てるの? おばあちゃん?」
「いや、夫です」と私、即答。
──沈黙。
インド男、フリーズ。
「夫が…子供を…?二人もいるのに…?おまえは…ガンジスに来て…?」
その顔を見て、私は思った。
やっぱうちの旦那、仏かもな。
日本から遠く離れたインドでも、知らないインド男が目を見開くレベルで、レアキャラなんだな。
旅の楽しみ度合いって、自分のワクワク感だけじゃなく、送り出す人の「よっしゃ、行ってこい!」の器にも支えられてると思う。
私はこの旅の間、旦那から一度たりとも「母親なのに」とか「妻なのに」とかの呪文を投げかけられなかった。
逆に「良い経験して来いよ~」みたいなキラーワードもなく。
ただ淡々と当たり前のように送り出してくれたから、プレッシャーゼロ。
改めて、あの人に感謝だ。

ちなみにインドで浮気はしてないけど……
先ほど、ガンジス川で軽く“精神オーガズム”は感じてしまいました。
すまん、旦那。
君の妻は今、ちょっとだけ仏に近づいた。
インド男、気を取り直しながら言った。
「今夜ダシャーシュワメード・ガートサイババの弟が来てて、手相を見てくれるんだ!一緒に行こう!」
ちょっと待って。
サイババに弟いたの?
いや、いたとしても、私、サイババの家系図について今まで考えたことない。
もしかして、「サイババ」ってワードさえ出しとけば、ついてくると思ってない?
どちらにせよ、今日はもう電池切れ。
「疲れてるから、ごめん」と丁重にお断りして宿へ帰還。
◇インド人最低!
宿に着くと、目の前の川辺で、地元の人たちが満月の礼拝をやっていた。

ささやかな祈りの儀式に自然と心が静まる。
宿のオーナー、ナラインを見かけたので、
「今日サイババの弟が来てるって本当ですか?」と聞いててみると、ナライン、眉ひとつ動かさずに即答。
「来てないよ。それ詐欺。どうせ“手相見てあげる”って言われたでしょ?」と。
「はい……」と苦笑いの私。
「ハハハ、それ、終わったあとで“鑑定料”って言ってくるやつだよ~。インドあるある!」
そう、これがインドなのだ。
「インド人最高!」と思った3分後に「インド人最低!」ってなる、天国と地獄のジェットコースター。

◇いよいよ旅の終わり
礼拝のクライマックス。
壺から立ちのぼる香炉の煙を、インド人たちと一緒になって頭にバッサバサかぶる。
どっかで見たこの光景…。
あ、あれだ。
頭に浮かんだのは、二十歳くらいの時の、東京・浅草寺の香炉のシーン。
「ステキな彼氏ができますように」って、必死で煙を浴びてた私。
おい、あの時の自分、見てるか?
こっちは今、彼氏どころか二匹も産んで、元社長で、東京から沖縄引っ越して、今度は人生迷子になってインドにいるよ。
インドでは、牛のウンコを避けながら歩くスキルも身についたし、知らない人から差し出さたチャイを飲まない警戒心も覚えたよ。
火葬場では、なぜか生きる力を注入され肉食女子になり、ガンジスで足を清めてみたよ。
まさかの仏教界のレジェンド・佐々井秀嶺さんにも会ってきたんだよ。
もうさ、ここまでやったら、そろそろドドーンと人生の答えが降ってきてもよくない?って思うよね。
でもね、インドがくれたのは、超絶シンプルな一言だったんだ。
──「そのままでいい」
もっと、こう、悟りとか宇宙の法則とか欲しかったんだけど。
でも、どうやらこれが“真実”らしいんだ。
ここ数年の私は、「何者かにならなきゃ」「もっと成長しなきゃ」って、ずっと人生を盛ろうとしてたんだけど…。
でも、それ、しなくていいらしい。
すでに十分に「何者」だったらしい。
なぜなら、生きてるから。
生きてるだけで、呼吸してるだけで、毎日少しずつ変わってる。
これぞ、諸行無常のリアル版ってこと。
だから、私は決めたよ。
いまのこの私を、大事にして、人生を旅みたいに自由に面白がって、生きていこうと思う。
42歳、ここからまた再始動です。
ありがとう、インド。
また必ず戻ってくるね。
その時も容赦なく、愛とカオスとスパイスを全力で投げつけてくれ。
──インド旅、完。
ラエコ
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嬉しくて眠れないと思います。