「御社の決算書を見せてください」——あなたがブラック企業に転職しないための究極の一言【延長戦】ユーザーの一言で『ホワイト企業ナビ』の設計が変わった話
きっかけは「ブラック上司にあたらないための一言もお願いします!!!」というメッセージ
『ホワイト企業ナビ』をリリースして間もない頃、友人から届いたメッセージがプロダクトの前提を揺さぶった。それは、アプリの設計思想の穴を正確に突く問いだった。
「ブラック上司にあたらないための一言もお願いします!!!」
つまり、みんなが怖いと思っていたのは会社ではなく「上司」だった。
『ホワイト企業ナビ』はOpenWorkの口コミとEDINETの決算資料をもとに企業の財務健全性を分析するアプリだが、求職者が本当に避けたいリスクは企業単位ではなく、直属の上司にあると気づかされた。
つまり、見ている単位がズレていた。現場にいる「人」で働く満足度が決まるのだ。
どれだけ財務が健全でも、口コミ評価が高くても、配属された上司ひとりで働きやすさは一瞬で崩壊するが、この現実は数値データだけでは捉えきれない。
設計を2つのレイヤーに分解した
そこで、最終判定画面の設計を見直し、質問生成の役割を「企業を見る視点」と「人を見る視点」に分解することにした。
まず、「財務・事業リスクの確認」だ。
これは従来の延長で、決算書の数字から異常を拾う。赤字継続や事業転換期といった兆候をもとに、面接で直接確認すべき質問を提示する。つまり、求職者が情報の非対称に飲み込まれる状況を回避する設計にしだ。
そして、「上司・職場環境の見極め」に関する質問項目を新設した。
口コミのネガティブ要素をそのまま見せるのではなく、企業特有のリスクを炙り出す質問へ変換する設計に切り替えた。この変更によって、データは眺めるものから使うものへと意味が変わった。
例えば「前任者はなぜ退職しましたか?」
あるいは「目標未達のとき上司はどう対応しますか?」
逃げ場のない問いだ。
重要なのは汎用性ではなく、企業ごとの文脈だ。だから質問も個別化する。
Claudeで「企業ごとの問い」を生成する
そこでClaude APIを使い、OpenWorkの口コミデータをもとに企業固有の質問を動的に生成する仕組みにした。この設計によって面接は評価される場から、求職者側が検証を仕掛ける場へと反転した。
結果として、『ホワイト企業ナビ』は会社を見るツールから、人と会社の両方を見抜くツールへと変わった。
新バージョンの『ホワイト企業ナビ』
以上の経緯から、アプリを改修しました。下のURLからアプリにアクセスし、使ってみてください。
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