「旅するように生きる」は、どこへ行くかの話じゃない
「旅するように生きたい」と言うと、よく誤解されます。
カフェでパソコン広げて、世界中を旅する的なやつでしょ、と。
まあ、間違いではないけれど、それだけじゃない。
それだけじゃないんだよなぁ、と思いながら、うまく説明できませんでした。
やっと言葉にできた気がするので、書いてみます。
相反するように見えた、ふたつの願い
ふたつの気持ちが、ずっと自分の中にありました。
ひとつは、どこへでも身軽に自由に生きていきたいという気持ち。
世界中を旅しながら働けたら、とずっと思っていました。
もうひとつは、誰かと生きていきたいという気持ち。
結婚を強く意識していた時期もありました。
ただ、結婚しても、社会と繋がっていたいという気持ちが強かったし、おんぶに抱っこは嫌だっていう想いがずっとありました。
だから、家にだけいる自分は、どうしてもイメージできませんでした。
自由に動き回りたい自分と、誰かと生きていきたい自分。
一見、相反するように見えました。
でも、よく考えてみると、どちらにも共通していることがありました。
どんな場所にいても、どんな生き方をしていても、
社会と繋がり、制限されることなく自分で選んで生きていきたい。
それが、私の根っこにある感覚でした。
流されて就いた仕事を、あと先考えずに辞めた
10代後半から20代中盤にかけての私は、ずっと自分が何をしたいのかをわかっていませんでした。
やりたいことがわからないまま、気づけば自分に合わない仕事をしていた時期があります。
法人向けの営業で、飛び込みもやりました。
一日が鬼のように長く感じました。
自分がなんのために存在しているのかもわからなくなりました。
その仕事に就いたのは、自分で決めたというより「お前ならできると思う」って言ってくれた上司の言葉。ここで成長していくためには、この道しかないという思い込み。
自分で決めたと思っていたけど、人の期待に応えることを優先していました。
自分の人生をしっかりと考えずに、結局流されてたんですよね。
「これは、私のやりたいことじゃない。」
「こんなの、本当の自分じゃない。」
そんな心の声がどんどん強くなって、はっきりしてきた頃、先のことは何も考えず、逃げるように辞めました。
好きだった英語を学ぶために進学することだけ決めて、社会人学生になりました。
英語教員の道も考えました。でも学んでいく中で、気づいたことがありました。
「自由に生きたいと願っているのに、なんで自らルールに縛られた環境に身を置こうとしているんだろう?」
「何かを教える仕事がしたいとは思っていたけど、なんで英語じゃなきゃダメなんだろう?」
そんなことが頭に過って、これから自分が生きようとしている未来をリアルに想像した時に、
「楽しくなさそう」
「ワクワクしない」
「なんか違う」
そんなふうに感じている自分がいることに気がつきました。
イメージした未来には、楽しそうに仕事に取り組む仲間も、笑っている自分もいなかったんです。
ある日、空港でパソコンを開いた時のこと
今の仕事を始めてしばらく経った頃のことだと思います。
出張か、どこかへの移動の途中だったか。
空港でパソコンを開いて、仕事を進めていました。
その瞬間、自分の理想の働き方のイメージが鮮明になりました。
「あ、これだ。」
インターネットとPCさえあれば、どこでも仕事ができる。
自分が好きな場所にいながら、誰かと繋がって、何かを動かせる。
ずっと頭の中にあった「こういう自分でいたい」という像が、その瞬間にぴたっとはまった気がしました。
動き続ける中で、見えてきたもの
そこから今に至るまで、チャレンジして、人と関わって、動き続けていく中で、少しずつ自分の輪郭がはっきりしていきました。
Webデザイン×教育×コミュニティ。
Webのスキルを人に伝えること。
学び直しや人生を変える挑戦を後押しすること。
人が集まり、関わり合える場をつくること。
私は何を軸に仕事をしているのか。自分は何者なのか。
迷いながらも、「自分には何かあるはず」と信じて動き続けてきた中で見えたもの。
人が自分のやりたいことに向かって進み、できるようになっていく過程に関わること。
自分が自分らしく自然体でいられることで、困っている人の課題を解決すること。
それがようやく一つに繋がった気がしました。
「旅するように生きる」の、私なりの定義
だから私にとって「旅するように生きる」は、ふたつの意味があります。
ひとつは文字通り、PCひとつで旅しながら働くこと。
好きな場所で、好きな時に、好きな人たちと、好きなことをしながら働く。
でももうひとつ、それと同じくらい大事にしていることがあります。
自分が信じる方向へ、柔軟に変化し続けて動き続けること。
考えるのをやめないこと。固まらないこと。止まらないこと。
旅って、行ってみないとわからないことが多いと思っています。
地図を見ていても、実際に歩いてみると全然違う。
予定通りにいかないことも多い。でもそれが、旅の面白さでもあります。
人生も、働き方も、きっと同じだと思っています。
自分がその時できることで、困っている人に寄り添いながら生きていく。
正解を決めてから動くんじゃなくて、動きながら正解を見つけていく。
止まって考えているだけじゃ、見えてこないものがある。
「旅するように生きる」は、そういう姿勢のことだと、今の私は思っています。
これを読んでいるあなたへ
今いる場所が正解かどうか、まだわからなくていいと思います。
私も、流されたことがあった。逃げたこともあった。止まってた時も、腐っていた時もありました。
それでも「自分には何かあるはず」と自分と向き合い続けていたら、自分の軸と呼べるものができてきました。
動いてみて初めてわかることの方が、多いから。
まずは、自分の心の声を大事にすること。
そして、自分の意志で動いてみること。
それが「旅するように生きる」の、最初の一歩だと思っています。
・どう動いたらいいのかわからない
・自分の本音がわからない
・何が正解かわからない
もしこの気持ちに少しでも重なったら、スキだけ押してもらえると嬉しいです。
同じ会社で17年働いた私が、人生を動かすことを決めた話はこちら。
私が人と関わる時に大切にしていることはこちら。
動いてみてわかったことも、書いています。
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