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陽気な酔っ払い

発光さんが酔っぱらって投稿した発光ラジオがかわいい。

改めて聞き返すと、この日の朝投稿した記事がとても反応がよくて嬉しくなったご様子。
会社の送別会帰りに「みんな大好きですよー!」と言いたくなって録音したらしい。
とてもかわいい。
なんて陽気な酔っ払い。

このラジオを聴いた時に、

二日酔いの我のためもっと電車よ まじめに走れ

という短歌を思い出した。
陽気な酔っ払いが頭に浮かぶ。

という記事を書こうと思って、図書館でこの短歌の載っている本を探した。
見つけた本には

二日酔いの無念極まるぼくのためもっと電車よ
まじめに走れ

福島泰樹
『日本文学全集29 近現代詩歌』より

と、書かれていた。

なんか違う。
また、勝手に脳内で変換している。
しかも、よくよく数えたら私のは、25音しかない。
6音足りない。

ほんとに、テキトー。

しかも、こちらの解説を読んだところ、詠まれた時代は60年代の学園闘争。

ああ、だから「二日酔い」で「無念極まる」なのか。

なんだか、最初に思い描いていた陽気な酔っ払いとは違いそうだけど、それにしてもそんな屈辱のなかでもユーモアを忘れない軽やかさが好きだ。

もっと電車よ まじめに走れ

二日酔いでこんなことを言ってみたい。

私はというと、友達との飲み会(年に1回)、会社の飲み会(年に1、2回)で柑橘系のサワーを飲む程度。
普段はコーヒーとお茶ばかり飲んでいる。
トイレが近い。
お茶飲んで、トイレに行って、お茶を汲む
というどうでもいい句をひとり詠んだこともある。

たまには、ハメを外して記憶をなくすくらい酔っ払ってみたいもんだと思う。
そう思って、飲み会で楽しくガブガブお酒を飲んでも、トイレに行こうと立ち上がった瞬間酔いがグルグル回って吐く。
吐いたら、びっくりするくらい冷静になる。

もうやめよう、とその後は水やお茶で体内のアルコールを中和することに努める。

結果、記憶などなくさない。
吐くまで調子に乗ったことを馬鹿だな、と冷ややかな気持ちで眺める。
翌日は、普段通りの生活を始める。
もっと電車よ まじめに走れ。
とは、微塵も思わない。

つまらない。

昔、友人から聞いた話で、
旦那さんが酔っ払って帰ってきて、
トイレに行ったきりなかなか出てこない。
心配になり、トイレをのぞきに行くと、
「とまらへん!とまらへん!!」
と、半狂乱の旦那さんが。
見れば、トイレットペーパーの先端をトイレの中へ入れたまま水を流しては、永遠と出てくるトイレットペーパーに恐れ慄いていたらしい。
「とまらへん!とまらへんのやー!!」
と。
トイレットペーパーはもったいないが、愉快な旦那さまである。


飲み会の次の日、家中転々と血痕があり、辿った先に血まみれの旦那さまが寝ていたという知人もいた。

事件!?

と、焦った知人は血まみれの旦那さまを揺り起こし、何があったのだと聞いたそうな。
旦那さま曰く、酔っ払って自転車に乗って盛大にコケたのだ、と。

よくその状態で家の布団までたどり着いたものだと感心するやら呆れるやら。
でも、なんだかおもしろい。

酒と自転車といえば、うちの父も囲碁サークルの飲み会に自転車で行き、さあ帰ろうと思ったらサドルを盗まれていたらしい。
憤慨した父は、即交番へ向かい、「今日は飲み会だから、車はやめて自転車で来たんですよ!!」と自分の正当性を訴えた。
お巡りさんは、「いや、お酒を飲んだら自転車もダメですから」と、冷ややかに釘を刺した。
負けず嫌いで世間知らずな父は、「アイツらは全く何言ってんだかだよなっ!!」と、憤慨しながら私に話してきた。
いやいや、父よ。
そりゃそうですよ。
「飲み会だから自転車で!?偉いですねー!」とでも言われると思いましたか?
あなた、毎日新聞2紙隈無く読んでいるのだと日頃から自慢気に話していますが、いったいどこを読んでいるんです?
不思議でならない。

三十代のころ、同じ職場に年の近いお酒の好きな子がいた。
しょっちゅう自宅で飲み会を開いてくれ、子連れお泊りオッケーだったので、お邪魔させてもらって楽しい時間を過ごした。
お酒好きな子達は夜中必ず、「明日死ねばいいんだから!」と言いながら陽気にお酒を飲み続けた。
「いいの!どうせ明日死んでればいいんだから!飲もっ!!」と酔っ払う彼女たちをダイニングチェアに正座し白湯を飲みながら眺めた。
明日には何を話したんだか思い出せなくなりそうなくだらない話を永遠としていた。
笑ったり怒ったり、しんみりしたりしながら。

あの子たちなら次の日、
二日酔いの我のためもっと電車よ まじめに走れ!
と言いそうな気がする。

うらやましい…。


***

発光さんが酔っ払いラジオをした日の朝の投稿がこちら。おもしろいです。

最近、ご自分でもあの時の酔っ払いラジオを振り返った記事を書かれてます。こちら。

最近、疲れた日や元気のない日は無性に発光ラジオが聴きたくなります。
「発光さん、ラジオやってくんないかなぁ〜」とか記事一覧を眺めたりします。
あれは何でしょう。
ご本人はよくラジオより文章で人の心を掴みたいというようなことをおっしゃっていますが、何気ない発光さんのおしゃべりでなんだかホッとできるというのも凄いことだと思うのですが、案外ご本人はその凄さにはまだ気づいていないようなのでそのままにしておこうと思います。

***

#みんなで広げよう笑顔の輪

#次は数字が何に見えますかの巻


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