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絢里シリーズ③-5美人は1人だけ?!


絢里シリーズ③は全14話ですのでお楽しみに!


【前話はこちら】
#4  特技、形態模写


出掛ける直前に、佐々本さんから“超急接近”されて伸彦の血圧は急上昇。
佐々本さんも何か意識しているのだろうか?
それに引き換え天真爛漫な絢里は、まるで自分の所有車かの振る舞いでドアを開ける。(おい絢、大事なもの忘れてないか?)

出発!
🚗

伸彦が運転席に乗込むと…
後部座席には絢里が既に座って、シートベルトまでバシッと締めていた。
「お前さ、俺より先に乗るって…」
「則子早く!」
「俺の話聞け💢」
「大牟田さんありがとうございます」
「どうぞ!笑笑」
(マジでわかりやすい男)

「どう?洗いたての車✨って良いでしょ則子」
「自分が洗った言い方!」
この2人、必ず罵り合いのラリーをしないと前に進まないようです。

どちらに向かうか相談して(ほとんどが絢里の意見だったが)、最初は海辺を走り、それから山に向かうルートが選ばれた。🚗

伸彦がギアを入れて暫く走ると、後部座席から声が上がる。
「あれ?DVD📀忘れた!」
伸彦:「お前は何しに来たんだ?はぁ……」伸彦は心の底からため息をつく。

「則子は?」
「私?何枚か持って来たけど」
「じゃ、それにしよう!何系?」
「洋画の恋愛系が多いかなぁ……でも、絢里の好きな日本語吹替版はないかも」
「そうそう、絢は頭の回転良くないから、字幕読みながら映像観ると頭こんがらがるんだよな」
「んなことないし!勝手に決めつけないでよ💢」
「いいから、決まったらよこせ!」

絢里と則子は二人でゴソゴソ相談しながら、DVD📀を一枚伸彦に渡す。
伸彦はDVDをセットして再生ボタンを押し、前席の画面を消した。

「のぶは観ないの?」
「そりゃ運転中はだめっしょ」
「えー!そうなの?」
「運転中にそんなの見てたら危ないだろ! 警察🚔にも捕まるし」
「のぶが警察に捕まるとこ見たい👀」
「そんな期待するな!」
「見たいじゃん!ねえ則子?」
「私は別に…笑笑」
「手錠掛けられるんでしょ?大牟田容疑者!」
「何の容疑だよ!」
「カツ丼食べたら自白するんだよね?」
「その話、まだ続くのか?…」
「私は構わないけど!」
伸彦は絢里を無視して
「佐々本さん、映画楽しんで下さい」

「でも大牟田さんに申し訳ないです、私たちだけ楽しんで」
則子が心から申し訳なさそうに言う。
「大丈夫、大丈夫」
「絢、何でお前が俺のセリフ言うんだ!」
「代弁してやったのよ。もう一言代弁していい?」
「しなくていい」

今度は絢里が伸彦の発言を無視して、またしても“得意”の下顎と下唇を全力で前に出して

「今日は美人二人とドライブ🚗出来てラッキーです!✨」
「その喋り方やめろ!しかも何だ?どさくさに紛れて美人二人って。どう見ても1人しかいないだろ!」

「え?誰よ?1人しかいない美人って誰?フルネームで言いなよ!」
ルームミラー越しに絢里のギラギラした目が迫ってきた。
「それは……!💦」
伸彦が口籠ると、則子が間に入った。

「いいじゃん絢里、そんなの、ね」
絢里は則子と伸彦を交互に見てから、小さな声でつぶやいた。
「もうちょっとだったのに……」
「えっ、何?」
伸彦と則子が同時に言ったので、絢里は大笑いする。
「何でもない!笑笑笑!」
「何だコイツ?」
「今日の絢里何か変!笑」
(絢はいつも変です!)

「そういえば、則子とのぶに言わなきゃいけないことがあるの💝」
絢里の態度で佐々本さんは興味津々で「何!何かあったの?!」
しかし伸彦は佐々本さんとは対照的に
「俺は絢から聞かなきゃいけない話はないからパス」

さて絢里のお話って何でしょうか?
続きは次話で!



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