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新シリーズ「クロは知っている」第1話~愛を騙る女への招待状~

新シリーズ「クロは知っている」は、昼は普通の事務員、夜になると密かに悪を裁く女性、のどかの活躍と彼女の愛猫クロの物語だ。

~愛を騙る女への招待状~

のどかは、都内の小さなデザイン事務所に勤める、ごく普通の女性である。特筆すべきことといえば、常に黒猫のクロを連歩いていることくらいか。クロは非常に賢く、のどかの肩やバッグの中がお決まりの位置だ。
ある晴れた日の昼下がり。のどかはオープンカフェで、クロと共に遅めのランチを取っていた。隣の席には、ブランド品で身を固めた派手な女が座っている。女は電話相手に向かって、甘ったるい声でこう言った。
「ええ、私も愛してるわケンジさん。でもね、急に母の手術費が必要になって……。え? 300万? ありがとう! 助かるわ」
電話を切った瞬間、女の顔から笑顔が消え、冷酷な嘲笑が浮かんだ。「チョロいもんね、還暦過ぎのジジイなんて」。そう呟き、次のカモであろう別の男の写真を選別し始めた。

クロが低く唸った。のどかは静かに紅茶を飲み干すと、女の落とした高級そうなハンカチを拾い上げ、声をかけた。「落としましたよ」。女は礼も言わずひったくるように受け取ったが、その一瞬の隙に、のどかは女のスマホの画面に表示されていた次のデートの予定――今夜、高級フレンチレストラン――を盗み見ていた。
「クロ、今夜は少し忙しくなるよ」
夜が来た。のどかは黒いパーカーのフードを目深にかぶり、闇に紛れるように街へ出た。もちろんクロも一緒だ。

あのロマンス詐欺師の女、レイカは、複数の男性を同時に騙していた。のどかは昼間のうちに、レイカがSNSに不用意に投稿していた情報から、彼女がターゲットにしている数人の男性のアカウントを特定していた。
のどかが行う制裁に、暴力は必要ない。ただ、真実を少し手助けするだけだ。 のどかは、レイカが予約していた高級フレンチレストランの支配人を装い、特定した被害者男性たち全員にメッセージを送った。「レイカ様からのサプライズです。今夜8時、こちらのレストランへお越しください。特別な夜になります」。

指定の時間。レストランには、それぞれの「レイカの恋人」を自認する中高年の男性たちが集結した。彼らは互いに顔を見合わせ、不審に思っている。 そこへ、何も知らないレイカが、新たなカモ候補の男を連れて現れた。「お待たせ、ごめんね……え?」

事態は瞬時にカオスと化した。「君は誰だ!レイカは俺の婚約者だ!」「いや、私の手術費を払うと言っていたはずだ!」。騙されていたと知った男たちの怒号が飛び交い、レイカは顔面蒼白で逃げ場を失った。
通りの向かい側のビルから、その様子を見下ろす影があった。

「愛を弄んだ代償は、高くつくわね」 のどかが呟くと、クロが満足げに短く鳴いた。あの女はこの夜、信用と、金づるの全てを同時に失ったのである。 二人は夜風に吹かれながら、静かに闇へと消えていった。


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こう爺ワールド

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監督:こう爺
お話とプロンプト:Gemini
画像と動画:Whisk
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