新シリーズ「のどかとクロのぶらり旅」第1話 山と海のあいだで
第1話 山と海のあいだで
電車を降りると、潮の匂いと山の風がまじりあっていた。小さな駅舎の向こうに、海がきらりと光る。

「いいところだね、クロ」
足元で黒猫のクロが尻尾を立てる。のどかは露天風呂を目指して、坂道をのんびり歩いた。

町は静かで、どの家の軒先にも花が揺れている。坂の先に、岩づくりの露天風呂があった。山の緑と、遠くの水平線が同時に見える。
湯に浸かると、思わず声がこぼれた。

「はあ……生き返る」
クロは岩の上にちょこんと座り、立ちのぼる湯気に前足を伸ばす。ぱしゃ、と小さな水音。
「こら、あんまりはしゃがないの」

そのとき、戸を開けてもう一人の女性が入ってきた。落ち着いた雰囲気で、静かに会釈する。

「こんにちは」
「こんにちは。景色、きれいですね」
二人は自然に並んで湯に浸かる。

「旅ですか?」
「はい。思いついたら、すぐ来ちゃうんです」
のどかが笑うと、女性もやわらかく微笑んだ。

「うらやましいですね。私は少し考えすぎるほうで」
「考えるのも、大事ですよ。でも、たまには流れに乗るのも楽しいですよ」

クロが女性のほうへ近づく。女性はそっと手を差し出し、追いかけずに待つ。
「やさしい子ですね」
「人を見る目は、あるみたいです」

波の音が遠くで響く。山の風が、湯気をやさしく揺らした。
「また、どこかで会えるといいですね」
女性が言う。
「きっと会えますよ。旅は続きますから」

湯から上がる頃には、空の色が少し変わっていた。
振り返ると、女性は静かに手を振る。のどかも大きく振り返す。

クロが先に歩き出す。
次の景色が、もう待っている。
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監督:こう爺
お話とプロンプト:ChatGPT
画像と動画:Whisk
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