すでに見た。④
来世は、もう、絶対に、
日本人じゃなくて、フランス人!
神様、できれば、、、金髪で、ブルーの眼、、、
あ、いや、、、髪も瞳も茶色でもいいです!
フランス人で、パリに生まれさせてください!
パリを縦横無尽に散策しながら願った。
モンマルトルの丘、
画家たちが観光客たちの似顔絵を描いている。
ちょっと落ち着かない。
少し早足で丘を上がっていく。
人気が少なくなったあたりで、
ふと、周りの景色を懐かしく思った。
と同時に、この上り詰めた先の景色を知ってる。
初めて来る場所なのに、、、
でも、、、。
坂道を登り切って
新たな道が現れた瞬間。
過去の記憶が蘇る。
身なりは綺麗とは言えないドレス。
庶民、家の手伝いだろうか、働いている。
看板娘といえば聞こえはいいが、、、。
時代は、フランス革命真っ只中。
大好きなマリーアントワネットの悪口を言っていた。
ワタシは、貴族側ではなく、市民側だった。
ワタシは、ここに住んでいたんだ。
前世、ワタシは祈ったのだろう。
どうか、平和な国に生まれたい、
それがどんな人種だって構わない。
平和な農耕民族に生まれたいと
強く願ったに違いない。
何度目に今の人生が来たかはわからない。
でも、明らかなデジャヴ。
すでに見た景色。
1989年、フランス革命から200年後。
エッフェルには200と電飾で飾られていた。
ワタシは、このエッフェル塔を雑誌で見た瞬間
ここに来なければと、強く感じた。
何がなんでも行かなくてはと。
全てのタイミングがちょうど良く折り重なっていった。
過去の自分が、今の自分を呼んだのだ。
ワタシを、思い出して、、、
すでに見た世界を見せてあげる。
思い出して、、、
今生きているのは、強く強く望んだ場所。
Déjà-vu (デジャヴ すでに見た)
