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aki0816
#35 空白の日曜日
日曜日は、ほとんど布団の中で終わった
結局、
日曜日のほとんどを
自室の布団の中で過ごした。
軽い脱水症状みたいに
頭がじんじんして、
目の奥が痛かった。
水を飲むのも億劫で、
ただ横になっていた。
夫も外出せず、
自室で何かしていたようだ。
ドア越しに聞こえる
かすかな物音だけが、
同じ家に誰かがいることを
かろうじて知らせてくれた。
同じ家にいるのに、会わない日が増えた
思えば、
最近は休みの日に
一緒に過ごすことがほとんどない。
食事も別々にとったりするから、
同じ家に住んでいるのに
顔を合わせない日だってある。
以前は違った。
結婚して2年間くらいは、
「月記念日」と称して
毎月19日に食事に出かけていた。
予約して、
ちょっといい服を着て、
ふたりで写真を撮って。
それが当たり前だった。
いつからか、その習慣は消えた
何がきっかけだったんだろう。
夫がダイエット宣言をしてから、
外食の機会が減って、
月記念日も
自然と消えていった。
「今日はやめとく」
「外食はカロリーがね」
「また今度にしよう」
その“今度”は
一度も来なかった。
気づけば、
ふたりで出かける理由が
どこにもなくなっていた。
そんなことを考えているうちに、
窓の外がうっすら明るくなっていた
布団の中で、
天井をぼんやり見つめながら
そんなことをつらつら考えていた。
考えたくないのに、
思考だけが勝手に
過去の引き出しを開けていく。
気づけば、
窓の外が
うっすらと明るくなっていた。
夜の気配が薄れ、
空が静かに白んでいく。
もう月曜日の早朝だった。
体は重いまま。
心もまだ沈んだまま。
でも、
新しい一日が
容赦なく始まろうとしていた。
