【無料版】スタッドレスとチェーンの境界線 迷いを減らす冬道の物理【生活
みなさんこんにちは、oうしおoです。
冬になると、タイヤのことを考える時間が増えますよね。
あなたの中にある迷いは、たぶんこんな感じです。
スタッドレスって本当に効くのか。
チェーンまで必要なのか。
そもそも何が違うのか。
この迷いは、感覚の問題というより、仕組みの問題です。
冬道で滑る理由が分かると、判断が少し落ち着きます。
ぜひ最後までお付き合い下さいね。
なぜ冬道は滑るのか 氷より厄介な水膜
氷はツルツルだから滑る。
もちろん、それも理由の一部です。
でも冬道を厄介にしているのは、氷そのものよりも
薄い水の膜だったりします。
タイヤが路面を押すと、圧力がかかります。
走れば摩擦で、わずかに熱も出ます。
その結果、氷の表面がほんの少しだけ溶けます。
すると、氷の上に水が広がります。
目には見えないくらい薄いのに、これが強い。
水があると、ゴムは氷に密着しにくくなります。
接地しているようで、ほんの少し浮く。
その瞬間、摩擦が落ちます。
止まれない。曲がれない。発進できない。
冬のいやなやつが、まとめて出てきます。
ブラックアイスバーンが怖いのは、ここです。
濡れた路面に見えて、氷と水膜の条件がそろっている。
気づいた時には、タイヤが先に負けてしまいます。
スタッドレスが効く3つの原理
スタッドレスは魔法ではありません。
でも、効く理由は整理できます。
今回の主参考は、ゴムと氷の摩擦を
いくつかの要素に分けて考える研究です。
その考え方を借りて、3つにまとめます。
原理1 くっつく力を増やす
ゴムは、路面の細かな凹凸に馴染むほど
触れている点が増えます。
冬に夏タイヤが弱いのは、寒さで硬くなって
凹凸に追従しづらくなるからです。
スタッドレスは低温でも柔らかさを保ちやすく、
氷や圧雪の小さな凹凸に触れる点を残す方向です。
原理2 水膜の邪魔を減らす
氷上の敵は、水膜です。
だから水を逃がす道が必要になります。
スタッドレスの表面には
細い切れ込みが無数に入っています。
サイプと呼ばれるものです。
この切れ込みが、薄い水を受け止めて
接触の邪魔を減らします。
水膜が完全に消えるわけではありません。
でも、邪魔が減るだけで踏ん張りは変わります。
原理3 角で噛む 引っかく
サイプが増えると、角が増えます。
角が増えると、噛みどころが増えます。
氷や圧雪は、見た目ほど平らではありません。
微細な凹凸があります。
その凹凸に角が当たると、
わずかに掘るような抵抗が生まれます。
この噛みが、発進や制動の助けになります。
スタッドレスは
触れる点を増やす
水膜の邪魔を減らす
角で噛む
この重ね技で、滑りにくさを作っています。
ただし、ここに勘違いが混ざりやすいです。
どんなタイヤでも、急ブレーキや急ハンドルをすれば
上限はあっさり超えます。
道具より先に、操作が負けることもあります。
まとめ
今回ここまで見てきたように、冬道で滑りやすくなる理由は
氷の上に薄い水の膜ができるから
でした。
そしてスタッドレスが効く理由は
低温でも柔らかく触れる点を増やす
サイプで水膜の邪魔を減らす
角を増やして噛む点を作る
というものでした。
これであなたも、冬の路面を見たときに
ここは雪なのか、それとも凍っているのか。
そんなふうに、少しだけ目が変わるかもしれません。
そして、ここからがさらに迷うところです。
スタッドレスで足りるのか。
チェーンが欲しくなるのか。
有料版では、以下三点をもう一段だけ深掘りします。
もっと詳しく 水膜と摩擦の原理
チェーンに切り替える 科学的な判断基準
チェーンの歴史 いつから使われだしたの?
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。有料版は、無料版の続きとしてそのまま読める形にしています。よろしければ、どうぞ一読ください。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/trol/9/4/9_315/_article/-char/ja/
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ、応援よろしくお願致します🙇
読者の皆様にとってより有益な情報をお届け出来るよう精進いたします🙇