宇宙からの探訪者|第一章すべての始まりは一つの光だった
あらすじ
宇宙の根源から生まれた二十一の意識体のひとつが、混沌を抱えた星・アクアスターへの降臨を志願した。すべての記憶と力を封印し、「エル」という名の人間として転生することを選んで。
愛に包まれた幼少期、初恋の痛み、母の死、不幸な結婚、そして愛娘との別れ——幾多の苦しみと喜びを経て魂は転生を重ねていく。
これは、一つの意識体が使命を完成させるまでに歩む、七つの転生の物語。生きるたびに傷つき、愛し、気づき、そして光へと還っていく魂の旅。永久に巡りし生命の輪の中に、あなた自身の記憶も眠っているかもしれない。
小さな光から始まった宇宙の物語。
愛のエネルギーから星々が生まれた、その最初の記憶。
第一章
宇宙からの探訪者 〜プロローグ〜
宇宙がまだ、静かな呼吸だけをしていた…
そもそものはじまりは、
点のような小さな光のエネルギーでした。
まるで誰かがその想いを、
小さく静かに思ったかのように。
それが、すべての始まり。
その意思の波は、
愛のエネルギーの根源として
静かに回転をはじめます。
右回りに、ゆっくりと。
小さな円を描きながら、
やがてその回転は次第に速さを増し、
大きく、大きく広がっていきました。
そして——
最大へと達した瞬間、
その愛のエネルギーは外へと解き放たれ、
光を飛び散らせながら、
無限へと拡がり続けていきます。
飛び散った新たなエネルギーたちは、
それぞれに意思を宿し、
一つ一つの塊となり、
個性ある星として誕生していきました。
根源から最も遠い星は、
まだ固まりきらぬ混沌を抱え、
深い闇の世界を形成し。
二番目に遠い星は、
薄暗い灰色の大地を、
静かに創ろうとし。
三番目の星は、
かろうじて届く根源の光を受け取りながら、
ぼんやりとした世界を映し出しています。
一方で——
根源に近づく星ほど、
その光をより鮮明に受け取り、
美しく、澄んだ輝きを放っています。
そして中間に位置する星々は、
自由という選択を手にし、
歓びに満ちた世界を創造しているのです。
