【カナダで火災】深夜3時、リュック1つで家を飛び出した話
当時、トイレ、シャワー、ミニキッチン付きの一人暮らし用の小さな部屋に、私は住んでいました。
全部で10戸ほど入っている3階建て木製アパートの地下の部屋。
それは、9月のとある日の深夜3時。
私はいつも通りベッドで眠っていたのですが、
突然、廊下の天井にある火災警報器が「ピーピー」と鳴り始めました。
最初は「誤作動」だと思った
正直、最初はまったく焦りませんでした。
「また誤作動かな…」
そう思って、ベッドの中で音が止まるのを待っていました。
でも、待っても止まらない…。
次の瞬間、
家中に響き渡る爆音の火災ベル。
その音を聞いた瞬間、空気が一変。
「あ、これ誤作動じゃないかも!?」
一瞬で頭が切り替わり、体が勝手に動いていました。
寝起きで頭はまだ働いていなかったのに、
なぜか“持って出るもの”だけは迷わずわかったのです。
・MacBook
・携帯
・財布
・パスポート
・ビザ
とにかく必死にそれだけをかき集めて、リュックに突っ込み
「これらがあれば私は生きていける!」
瞬時にそう思ったんです。
廊下に出て、小走りで玄関の方へ向かうと、
そこにはすでに消防士がいました。
外へ逃げるよう誘導されて、
ようやく事態をはっきりと理解しました。
「あ、これ本当に火事なんだ」
そして、
玄関を出た瞬間、思わず固まります。
家の前に並ぶ緊急車両の数々。
消防車4台、救急車1台、パトカー1台。
地下の部屋に住んでいると外の音が聞こえにくくなり、こんな状況になっているとは全く気付きませんでした。
真夜中の住宅街に大量の赤いライトが点滅していて、
想像していたより深刻な光景。

外へ避難してから
外に出て安全な場所に移動したあと
どこが燃えているのか確認すると、
3階のベランダでした。
私が見たときには消火活動が終わりかけで、
白い煙がまだ残っている状態でした。
ふと周りを見て気づいたのが、荷物を持って逃げてきたのは、
私だけ。
他の住人はみんな寝巻き姿で、
手に持っているのはスマホだけ。
その光景を見て、
「自分ちょっと必死すぎたかも」とその時には思ったのを覚えています。
消防士が、住人の名前を一人ずつ確認していたのですが、
私の日本名がカナダの人たちには馴染みのないものだからか、
変なスペルでメモされました。笑
いつ使うメモなのでしょうか…。

部屋に戻ってから
結局、部屋に戻れたのは
だいたい1時間半後くらい。
幸い、私の部屋は地下だったので、煙も水も被害ゼロでした。
でも後から聞いた話では、
2階や3階の住人はかなり大変だったみたいです。
部屋が水浸しになったり、煙や臭いの被害があったり…。
本当に、紙一重でした。
部屋に戻った後も、わたしは全然眠れません。
アドレナリンなのか、不安なのか、
目が冴えてしまい、ほぼ徹夜のまま、朝から仕事へ向かいました。
朝、家を出るときに見た出火元のベランダ。
そこにあったはずのベランダの床が消えている…。
丸焦げで、崩れ落ちていて、
「本当に火事だったんだ」と数時間前の現実を目の当たりにしました。
火事の原因
原因は、タバコの不始末。
火が完全に消えていなかったことが原因でした。
でも、この火災事故にはひとつの奇跡があったんです!
深夜、たまたま家の前を歩いていたご近所さんが
ベランダの火に気づいてくれて、
すぐに911に通報してくれたそうです。
火元は3階だったのに、
上の方の小さい火にたまたま気づいてくれた。
この奇跡があったから、
ベランダが丸焦げになっただけで済んでいたのです。
本当に、そのご近所さま、ありがとうございます!
もしあのご近所さまがいなかったら
もっと火は燃え広がっていたかもしれません。
そして、まさかの2回目!
……実はこの話、これで終わりじゃありません。
同じ家で、火災騒動がもう一度ありました。
1回目の火事から4ヶ月後、真冬1月。
でも、そのときの私は少し違いました。
1回目の夜をきっかけに、最低限の荷物をまとめたバッグを、
すぐ手に取れる場所に置くようになっていました。
そして鳴り響く、再びの火災警報。
普通ならパニックになりそうだけど、2回目の私は落ち着いていました。
前みたいに慌てることもなく、準備していたバックを持ち外へ。
1月は極寒なので、2回目は防寒も必須でした。
そのときのオチは、
火事ではなくもや騒ぎでした。
原因は小さなトラブルだったみたいで、
30分くらいで部屋に戻れました。
前回にくらべると拍子抜けするくらい、あっさり終了。

さいごに
たった4ヶ月の間に、2回の火災騒動。
そんな経験、なかなかないですよね。
でもこの2回の経験で、
「”もしも”を想像する力」と「準備する習慣」が私の中に残りました。
普通に生活していても、予想外の出来事は突然起きます。
でもあの夜、外に出て最初に思ったのは、
「生きててよかった」でした。
今日が普通に終わることって、実は小さな奇跡かもしれない。
そして、あの夜に学んだもうひとつのこと。
「もしもの準備は、今日しておく」
火事は本当に突然やってきます。
火災のときの持ち出し物を、事前に用意している人って、
実はそんなに多くない気がします。
もちろん、一番大事なのは、
何も持たずにすぐ逃げること。
命が一番大切です。
でも、もし少しでも余裕がある状況だったら?
あなたなら、
1分で何を持って逃げますか?
今回は、私が実際にカナダ生活で経験した「火災騒動」についてお話ししました。長く住んでいると、本当にいろんなトラブルを経験します。
まだ他にも沢山トラブルがあるので(笑)、これから投稿していきますね。
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