色の白いは七難隠すが、蚊の執念は隠せない
私は肌が白い。
昔から「色白いね」と言われ続けて生きてきた。
色白の宿命なのか、蚊に刺されるととにかく赤く目立つ。
厄介なことに倍くらいに腫れ上がり、痒みも長引く。
たぶん軽いアレルギーなのだと思う。(最近は効き目の強い薬のおかげで、すぐに塗ればそこまで酷くならずに済んでいるのが救いだ。)
だからこそ、庭に出るときは細心の注意を払っている。なのに、なぜか刺される。
対策は徹底的にやってきたつもりだ。
「足の裏をアルコールで拭くと蚊が寄りにくくなる」と聞けば、入念に拭き上げた。
それだけでは飽き足らず、高濃度のアルコールを靴下に染み込ませて履くという完璧な布陣で挑んだ。
しかし、刺された。
しかもアキレス腱のすぐ下という、一番かゆくて絶望的な部位を。
虫よけスプレーを全身に撒いても、吹き漏れた僅かな隙間を狙い撃ちしてくる。
期待を込めて背中に「オニヤンマくん」を装着してみたが、視界に入らない角度から容赦なくやられた。
蚊のステルス技術と執念を舐めてはいけない。
「気温が高いと蚊も活動できない」なんて説も耳にしたが、我が家の庭の蚊には都市伝説だったらしい。
猛暑の今年も、既にしっかり3箇所やられている。
私の血はそんなにコクがあって美味しいのだろうか。
体温が高いのも原因かもしれないが、なんだか悔しい。
ちなみに、ありがたいことに顔だけは今まで一度も刺されたことがない。
……えっ、「面の皮が厚いから」?
ん? 誰だ!いま言ったのは。
まあ、否定はしないけれど。
そんな私がいま一番効果を感じているのは「虫よけウェットティッシュ」だ。
満遍なく肌に塗れるので重宝している。
だがこれにも一つ問題があって、お気に入りのネイルが溶けるのだ。
虫よけのDEET(ディート)成分でトップコートが溶けて曇る絶望だ。
爪の輝きをとるか、快適な皮膚をとるか。毎回究極の選択を迫られている。
多分、外で蚊が自分の腕に止まった瞬間にあんなに騒ぐのは私だけかもしれない。
叩き落として、ジャンプして、ブルブル体を震わせているのは自分でも異様だと思う。
風で自分の髪の毛が触れただけでも蚊だとおもって、全身鳥肌になって、同じ行動をしてしまうのだ。
あんな小さな蚊に脅かされるなんて、自分でも悔しい。
「色の白いは七難隠す」
…七難……七難??…七???
わたしの難は七どころではすまない。
圧縮しても収まりきれない。
軽く越えている。
なので来月からは、無制限に契約変更してもらおうと思う。
◇
そんな「蚊」Mosquitoの猛威に怯える日々だが、そういえば昔(20代の時に)好きだったブランドは『MOSCHINO』だったことをふと思い出した。
服、バッグのMOSCHINO率がかなり高かったのだが、懐かしくなって検索してみたら
『モスキーノは、1983 年にフランコ モスキーノによってミラノに設立されたイタリアの高級ファッション ハウスで、派手で野蛮なデザインで知られています。』
……何もいえねー。
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