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大阪市立美術館(日本国宝展)と慶沢園

大阪市立美術館において開催中の日本国宝展に行ってきました。

今回の旅は「京都で寺社巡りをする」という2泊3日の計画でしたが、神戸空港からまず向かったのは大阪市立美術館

動物園などもある天王寺公園の中にある美術館です。(3月には近くのホテルに泊まった)

「日本国宝展」ということで国宝がたくさん揃う機会はそう多くはないはずなので、京都観光よりも大阪市立美術館を優先することにしました。

やっていたのは「ニッポンの国宝 OSAKAに煌く 国宝展」

奈良国立博物館「超国宝 祈りのかがやき」も気になりましたが、時間的に難しかったこともあり、奈良は諦めることに。

大阪市立美術館に着くと当日券売り場は長蛇の列。平日ということで時間指定の前売り券がなく、先着順での入場となっていました。(土日は時間指定前売券があるようです)

「インターネットでの購入をお勧めします」と何度もスタッフからの呼び掛けがあったので、列に並びつつ公式オンラインチケットの購入手続きを進めると、ネットの方が先に購入完了。

入場料は2400円。

会場はすごい混雑になっていました。

予想していたとはいえ、国宝に興味を持っている人の多さにはビックリでした。



大坂市立美術館に到着した



最後尾に並ぶ



そんなに混んではなさそうと思ったのですが



ロッカーに荷物を預けて2階の第一会場へ




第一会場前には入場を待つ人の列が




第2会場である1階に降りる




第3会場も1階だった



展示会場は1階(第2と第3会場)と2階(第1会場)の3つの会場に分かれていました。

順番通りに回ったのですが、第1会場の前ですでに行列になっており、展示室に入ると大混雑でした。第2会場、第3会場と徐々に人の姿が減っていくのを不思議に思いましたが、必ずしもみんなが順番どおりに回っているわけではないということにあとで気付きました。

展示物は基本的に国宝(一部重文もあった)で、建造物を除く国宝の14%が展示されるのだそうです。かなり見応えがあったのですが、それでも14%しかないということを考えると残り86%をどこかで見るというのは絶望的に難しいことですね。

奈良や京都などで国宝の仏像などをいくつか見てきましたが、それを含めても率が大幅に上がるということにはならないようです。

ボクがもっとも興味があるのは仏像などの寺社にまつわるものなのですが、絵画、彫刻、工芸品、書なども国宝級となるとやはり見応えがあります。

さすが国宝です。

国宝展の展示構成は「Ⅰ ニッポンの国宝―美の歴史をたどる」「Ⅱ おおさかゆかりの国宝-大阪の歴史と文化」となっており、大阪の美術館ということもあってか大阪ゆかりの国宝などの展示室もありました。

大阪の方には嬉しいのかもしれませんが、そのこと自体に特別な何かを感じるということはありませんでした。

観るのに夢中になってしまい、スマホでメモをとるということをしなかったたことをあとになって少し後悔することに。

「書」については正直よくわからなくて、美術館などでも素通りすることが多いのですが、ときおり「これは」という妙に惹かれるものがあったりします。

国宝ということで、ただ単に文字があるというわけではなくて、誰が書いたのか、何のために書いたのか、そしていつ書かれたのかなどの歴史的な背景やその当時の製紙の技術という観点からも観ることができたので、これまであまり熱心に観ることがなかったことを反省。

特にひらがなができた初期のものに美しさを感じました。書もいいですね。

個人的に注目した国宝は次のとおりです。(他にもいくつかありましたが、とりあえずこれだけあげておきます)

➢金光明最勝王経
➢四天王立像のうち持国天立像
➢普賢菩薩騎象像
➢動植綵絵のうち秋塘群雀図・群鶏図・芦雁図
➢色絵雉香炉
➢孔雀明王像
➢古今和歌集



〇薬師寺東棟 水煙

写真を撮る人で賑わっていた




全体を撮るのも一苦労であった




天人が何人も確認できた


唯一撮影を許可されていた国宝が薬師寺東塔の水煙

塔の一番上に立つのが水煙ですが、ここに薬師寺の水煙があるということは、薬師寺はレプリカで代用しているのだろうかと思ったら、2021年に完成した大修理の際に新しいものに換えられたのだそうです。

塔のてっぺんの細かい部分まではなかなか見る機会がないので、こうやって目の前で見ることができるのはありがたいことです。

三方(正面と左右)からしっかりと観て精巧な作りに感心しました。当時の技術もしっかりしていたようです。


〇クライマックスは「鑑真和上像」

実は入った時点ではこの日に鑑真和上像があるということに気付いていませんでした。(期間限定だった)

その展示室に入って一瞬何があるのか分からずにちょっとしたパニック。

昨年10月に唐招提寺に行ったときには当然ながら鑑真和上像を観ることはできませんでした。

唐招提寺では開山堂に鑑真和上像の「御身代わり像」というレプリカがあって、普段はこのレプリカを拝観することになります。

本物の鑑真和上像は6月の2日間の特別公開でしか見ることができないので、見る機会はないと思っていました。

その鑑真和上像がいきなり目の前に現れたのですから落ち着けというのがムリな話です。

「えっ、まじ」

冷静さを装いながら近づくと紛れもない鑑真和上像でした。

「よく唐招提寺が展示を許可したな」

隣の夫婦らしき二人の会話が聞こえてきました。

お寺の事情などもあったのかもしれませんが、この日本国宝展で鑑真和上像を見られたことは素直に嬉しかったたです。

結局、ここだけでも20分くらい留まって、しっかりと目に焼き付けました。

写真が撮れなかったのが残念です。

ボクの中では鑑真和上像の国宝展というくらいの価値があったのですが、もちろんほかの国宝も素晴らしいものばかりでした。

ゴールデンウイーク中の期間限定で展示された金印「漢委奴國王」(弥生時代・福岡市博物館蔵)はすごい人だかりだったようです。

ゆっくり見ることができなかったという人もいたようですが、できれば一度は見てみたいもの。

この日は金印はありませんでしたが、屏風絵なども素晴らしくて魅入ってしまいました。

国宝を観て何かを感じる、そんな時間が持てたことが幸せでした。



〇慶沢園

慶沢園に入ってすぐのあたり




あべのハルカスが近くにある




飛び石があった




和服姿の方も




大阪市立美術館のそばにある




外国人の方が多かった


天王寺駅に向かいながら気になったのが「慶沢園」

素通りするかどうが一瞬迷いましたが、二度と入る機会はないだろうということで入ることに。

日本国宝展のチケットを見せると100円引きになっていました。

慶沢園は大正15年(1926)、江戸時代からの大阪の豪商・住友家15代吉左衛門から大阪市へ本邸とともに寄贈されたものなのだそうです。

本邸の敷地には大阪市美術館が建っており、かなり広い敷地を寄贈したようで、昔のこととはいえ、このようなお金持ちの行為には好感が持てます。

池の周りに遊歩道が整備されており、写真を撮りながらゆっくり歩いて10分ちょっとくらいで一周できました。

日本庭園も結構好きなので、いろんなところで見るようにしています。代官山の旧朝倉家住宅も魅力のある庭園でしたが、慶沢園は広さがあって見応えがありました。

あべのハルカス展望台からもハッキリと見えそうですが、3月に展望台にあがったときには天王寺公園が見えるなと思ったのですが、慶沢園には気づきませんでした。

京都のホテルを予約してあったので、あまりのんびりはできませんでしたが、できればどこかにでも腰かけながら心静かに過ごしたいと思った日本庭園でした。




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