先輩体験談3:模試で初回30%台から合格した逆転劇 ⑭【医学部CBTバイブル──リーフェ医学情報の全50講】
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📊 本記事の構成
・7,000字/読了目安18分
・対象:模試の結果に落ち込んでいる方、伸び悩みを感じる方
・読了後:模試を「武器」に変える具体的な方法がわかります
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記事の概要
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医学部CBT模試で初回30%台という壊滅的なスコアから合格をつかんだ先輩の逆転劇を、時系列で詳しく解説します。
模試の結果に絶望している方に、「模試は終わりではなく始まり」だと伝える、希望と実践のヒントが詰まった体験談です。
「模試で30%台だった。もう間に合わないかもしれない」
医学部CBT対策を進める中で、模試の結果に打ちのめされる瞬間は誰にでも訪れます。
特に初めて受けた模試で低いスコアが出ると、それまでの努力が否定されたような気持ちになり、学習意欲そのものを失いかけることもあります。
この記事では、模試で初回30%台という厳しいスタートから医学部CBT合格をつかんだ先輩の体験談を、時系列で詳しく紹介します。
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この記事で学べること
模試初回30%台から合格をつかんだ先輩のリアルな逆転プロセス
模試の結果を「絶望」ではなく「武器」に変える具体的な方法
低いスコアから巻き返すために何を・どの順番で実行したか
著者:原田
所属:株式会社リーフェホールディングス 経営企画室 部長
資格・経歴:
法学部卒|政治学研究科 修士・博士|政治学者、政治学教員、学生指導歴20年以上
医学生に特化した個別指導塾「医学生道場」のファウンダー
自己紹介:
幼少期より病気がちで、こんにち無事に生活できているのは、医療とそれに関わる人たちのお陰です。将来の医療者として、社会に貢献できる医療系学生の方を積極的にサポートしていきます。
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はじめに
医学部CBT対策において、模試は避けて通れない関門です。
そして模試の結果に打ちのめされる経験は、決して珍しいものではありません。
むしろ初回の模試で満足のいくスコアを出せる学生のほうが少数派です。
問題は、模試の結果をどう受け止め、その後どう行動するかです。
模試で低いスコアを出した学生は、大きく2つに分かれます。
スコアに絶望して学習が止まってしまう学生と、スコアを分析して弱点補強につなげる学生です。
そしてこの分岐が、最終的な合否を大きく左右します。
この記事で紹介する先輩Eさんは、模試初回で30%台という厳しいスコアから、医学部CBT合格をつかんだ実在する一例です。
Eさんの逆転劇には、模試を「絶望の通知」ではなく「合格への地図」に変える具体的な方法が詰まっています。
模試の結果に落ち込んでいる方にこそ、この記事を読んでほしいと願っています。
本論
先輩Eさんのプロフィールと模試の衝撃
Eさんは国立医学部の3年生でした。
決して勉強を怠けていたわけではなく、4月から自分なりにコツコツとQBを進めていました。
しかし学習の方向性が定まらず、「とりあえず問題を解く」という状態が続いていました。
模試初回の衝撃
6月下旬、Eさんは初めての医学部CBT模試を受験しました。
結果は全体正答率33%。
学年でも下位グループのスコアでした。
「画面に出た数字を見て、頭が真っ白になりました。4月から2ヶ月以上やってきたのに、これか、と」
Eさんが特にショックだったのは、「自分なりに頑張っていた」という自負があったことでした。
怠けていたなら結果に納得もできますが、努力していたのにこのスコアという事実が、Eさんを深く落ち込ませました。
模試初回時点の状況
QB演習問題数:4月〜6月で約600問
模試全体正答率:33%
必修問題正答率:40%台
心理状態:「努力が報われなかった」という強い挫折感
Eさんは数日間、QBを開くことすらできなくなりました。
模試後の3日間:絶望からの立ち直り
模試の後、Eさんはほぼ何も手につかない状態が3日間続きました。
しかしこの「3日間」が、結果的にEさんの立ち直りにとって重要な期間になりました。
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「凹む期間」を否定しなかった
Eさんは無理にポジティブになろうとはしませんでした。
「悔しい」「情けない」という感情を、3日間しっかり味わったと言います。
「最初は『早く立ち直らなきゃ』と焦りました。でも友人に『3日くらい凹んでいいんじゃない』と言われて、気持ちが楽になった。感情を無理に抑え込まなかったのが、結果的によかったと思います」
立ち直りのきっかけ
3日目の夜、Eさんはあることに気づきました。
「このまま凹んでいても、状況は何も変わらない」という単純な事実です。
「凹んでいる時間が、合格に1ミリも近づかせてくれないことに気づいた瞬間、『じゃあ動くしかない』と思えました」
そしてEさんは、模試の結果を改めて開きました。今度は「絶望するため」ではなく「分析するため」に。これがEさんの逆転劇の始まりでした。
第1段階:模試の徹底分析で「敵」を知る
立ち直ったEさんが最初に行ったのは、模試の結果を徹底的に分析することでした。
科目別正答率のリスト化
Eさんは模試の結果を科目別に分解し、どの科目で何%取れていたかをすべてリスト化しました。
すると、漠然とした「全体33%」という数字が、具体的な弱点の地図に変わりました。
分析の結果、Eさんの弱点は以下のように明確になりました。
内科系(循環器・消化器):40%台(伸ばせば得点源になる)
公衆衛生・社会医学:20%台(壊滅的)
マイナー科:30%台(ほぼ手付かず)
必修問題:40%台(足切りリスクが高い)
「敵」が見えたことで戦略が立った
「全体33%」という数字は絶望でしかありませんでしたが、科目別に分解すると「どこを上げれば点が伸びるか」が見えてきました。
特にEさんが注目したのは、必修問題の40%台というスコアでした。
必修問題は足切り基準に直結するため、ここを放置すると全体が伸びても不合格になります。
Eさんは必修問題の対策を最優先課題に設定しました。
Eさんの気づき
「模試の結果は『自分はダメだ』という証明じゃなくて、『どこを直せばいいか』を教えてくれる地図だった。分析して初めて、模試の本当の価値がわかりました」
第2段階:弱点に絞った集中学習
模試の分析で弱点が明確になったEさんは、7月から弱点に絞った集中学習を始めました。
優先順位を明確にした
Eさんは、限られた時間で最大の効果を出すために、学習の優先順位を以下のように設定しました。
第1優先:必修問題(足切り回避が最重要)
第2優先:公衆衛生・社会医学(20%台からの底上げは伸びしろが大きい)
第3優先:内科系(循環器・消化器)の正答率を40%台から60%台へ
後回し:マイナー科(頻出論点のみ)
「伸びしろの大きい分野」から手をつけた
Eさんの戦略の特徴は、「すでに得意な分野」ではなく「伸びしろの大きい分野」から手をつけたことです。
公衆衛生は20%台という壊滅的なスコアでしたが、逆に言えば「少しの学習で大きく伸びる」分野でもありました。
「20%台の科目を60%にするのは、70%の科目を80%にするより簡単で、点数の伸びも大きい。だから壊滅的な分野こそ、最初に手をつけるべきだと考えました」
必修問題の集中対策
Eさんは7月の最初の2週間、QBの必修カテゴリを毎日30問ずつ解き続けました。
間違えた問題は必ず解説を精読し、翌日に再演習しました。
この集中対策により、Eさんの必修問題の正答率は40%台から、7月中旬には70%台まで改善しました。
7月末時点の状況
QB演習問題数:7月の累計で約900問
必修問題正答率:70%台(40%台から大幅改善)
公衆衛生:50%台(20%台から改善)
内科系:55%前後
数字だけ見れば、まだ合格ラインには届いていません。しかしEさんは「上昇している」という事実に強い手応えを感じていました。
第3段階:2回目の模試での手応え
7月下旬、Eさんは2回目の医学部CBT模試を受験しました。
スコアの大幅改善
2回目の模試の結果は、全体正答率55%。初回の33%から22ポイントの大幅な改善でした。
「画面に55%と出たとき、思わず声が出ました。1ヶ月前は33%だったのに、と。努力が数字になって返ってきた瞬間でした」
特にEさんが嬉しかったのは、必修問題の正答率が75%まで上がっていたことでした。
最大のリスクだった足切りの危険が、大きく後退したのです。
2回目の模試も「分析」した
Eさんは2回目の模試も、初回と同じように徹底的に分析しました。
改善した分野と、まだ弱い分野を切り分け、8月の学習計画に反映させました。
2回目の模試で見えた残りの課題は以下のとおりでした。
内科系の臨床問題(4連問)で時間配分が崩れる
マイナー科がまだ手付かず
必修問題はあと一歩で安定圏
模試を「成長の記録」として使った
Eさんは初回と2回目の模試結果を並べて、自分の成長を可視化しました。
「33%→55%」という伸びは、Eさんにとって何よりのモチベーションになりました。
「模試は受けるたびに自分の成長が見える。だから模試が怖いものから、楽しみなものに変わっていきました」
直前期:スコアを本番につなげる最終調整
8月に入り、Eさんは本番に向けた最終調整に入りました。
残った課題の集中対策
8月前半、Eさんは2回目の模試で見えた課題に集中しました。
4連問の時間配分:毎日2症例を時間を計って演習
マイナー科:頻出論点のみを1週間で短期攻略
必修問題:正答率を安定して80%以上に固める
本番モードへの切り替え
8月後半、Eさんは新しい問題には手を出さず、これまで解いた問題の復習に集中しました。
特にブックマークしてきた「間違えた問題」を再演習し、すべて自信を持って解ける状態にしました。
「8月後半は、新しいことより『できることを確実にする』期間。本番で実力を出し切れる状態を作ることに専念しました」
本番直前の心境
初回模試で33%だったEさんが、本番直前には「やれることはやった」という落ち着いた心境に達していました。
「3ヶ月前の自分なら絶対に合格できなかった。でも模試を分析して、弱点を1つずつ潰してきた今の自分なら、戦えると思えました」
合格発表と、Eさんが語る「模試の本当の意味」
医学部CBT本番を終え、数週間後の合格発表でEさんは合格を確認しました。模試初回33%からの逆転合格でした。
Eさんが語る模試の本当の意味
「模試の結果が悪かったことが、結果的に一番の財産になりました。あの33%があったから、自分の弱点が早い段階で全部見えた。もし最初から60%取れていたら、危機感を持てずに弱点を放置していたかもしれません」
Eさんは、模試の本当の意味を次のように語ります。
「模試は合否を決めるものじゃない。模試は『今のままだとどうなるか』を教えてくれる予行演習です。だから模試の結果が悪いほど、本番までに直せることが多いということ。模試で30%台を取った人は、むしろチャンスなんです」
模試を武器に変えた学生と、模試に潰された学生の違い
医学生道場の指導現場では、Eさんのように模試を武器に変える学生と、模試に潰されてしまう学生の両方を見てきました。両者を分ける違いは、以下の3点です。
違い①:模試の結果を「分析」するかどうか
武器に変える学生は、模試の結果を科目別に分解して弱点を特定します。潰される学生は、全体スコアだけを見て一喜一憂し、分析しません。
違い②:弱点を「伸びしろ」と捉えるかどうか
武器に変える学生は、低いスコアの分野を「伸びしろが大きい」とポジティブに捉えます。潰される学生は、低いスコアを「自分の限界」と捉えて諦めます。
違い③:模試後に「行動」するかどうか
武器に変える学生は、模試後に学習計画を修正して行動します。
潰される学生は、凹んだまま行動が止まります。
3日凹むのは構いませんが、その後動けるかどうかが運命を分けます。
結論&むすびに代えて
Eさんの逆転劇を振り返ります。
模試初回33%:絶望したが、3日凹んだ後に「分析するため」に結果を開いた
第1段階:科目別に分析し、弱点という「敵」を明確にした
第2段階:伸びしろの大きい分野(必修・公衆衛生)から集中対策した
第3段階:2回目の模試で55%まで改善し、成長を可視化した
直前期:残った課題を潰し、本番モードに切り替えて合格
Eさんの逆転に特別な才能は関係ありませんでした。
あったのは「模試を絶望ではなく地図として使った」という一点だけです。
模試の結果に落ち込んでいる方へ。
低いスコアは、あなたの限界の証明ではありません。
それは「本番までに直せること」を教えてくれる貴重な情報です。
模試で30%台を取ったあなたは、Eさんと同じように、むしろ大きなチャンスを手にしています。
まず模試の結果を、絶望するためではなく分析するために開いてみてください。
そこから先は、Eさんと同じように、弱点を1つずつ潰していくだけです。
次回の記事では「医学部CBT外科系・救急医学の効率的な学習法:最短で得点源にする戦略」をお届けします。
引き続き、リーフェ医学情報の医学部CBTシリーズをご活用ください。
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FAQ
Q1. 模試で30%台を取りました。本当にここから合格できますか?
可能性は十分にあります。Eさんのように初回30%台から合格をつかんだ学生は実際に存在します。
重要なのは、模試の結果を「分析」して弱点を特定し、伸びしろの大きい分野から集中的に対策することです。
特に必修問題は足切りに直結するため最優先で取り組み、20%台などの壊滅的な分野は「伸びしろが大きい」と捉えて早めに手をつけてください。
模試から本番まで1〜2ヶ月あれば、戦略的な学習で大きく巻き返せます。
30%台は終わりではなく、むしろ弱点が全部見えたという意味でチャンスです。
Q2. 模試の結果が悪くて、学習意欲が湧きません。どうすればよいですか?
まず2〜3日は凹んで構いません。
無理にポジティブになろうとせず、悔しい気持ちを一度しっかり受け止めることが、立ち直りの第一歩です。
そのうえで「凹んでいる時間は合格に1ミリも近づかない」という事実を思い出してください。
Eさんも3日間凹んだ後に動き出しました。
立ち直るきっかけは「分析」です。
全体スコアではなく科目別に結果を見ると、「どこを直せばいいか」が見えて、絶望が具体的な行動計画に変わります。
感情を受け止めた後、結果を分析するために開き直してみてください。
Q3. 模試は何回くらい受けるべきですか?また、いつ受けるのが理想ですか?
医学部CBT対策では、本番までに2〜3回の模試受験を推奨します。
1回目は6月下旬〜7月初め(弱点を早期に把握するため)、2回目は7月下旬(本番1ヶ月前の現状確認のため)が理想的なタイミングです。
重要なのは受験回数より「受験後の分析と活用」です。
模試は受けるだけでは意味がなく、結果を科目別に分析し、弱点補強の計画に反映させて初めて価値が生まれます。
Eさんのように初回と2回目の結果を並べて成長を可視化すると、モチベーション維持にも役立ちます。
参考文献・出典
公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)公式サイト:医学系CBTの実施概要
株式会社メディックメディア「QB Online クエスチョン・バンク・オンライン」公式情報
文部科学省「医学教育モデル・コア・カリキュラム」
リーフェ医学情報・医学生道場 指導現場での観察事例
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