#5【実録】ヤクザの息子との恋がもう後戻りできなくなっていた頃の話
「許してほしかったら誠意みせろ」
こんなこと彼氏との喧嘩で言われたことある?
―――
あの頃のあたしは、とにかく
自分が選んできた道がズレてたとしても
それを「正解」にしたくて必死だった。
「家を出たのは間違いだったのかも」
そう思う時があっても
自分で決めてしまったのだから
親に頼るのはかっこ悪い。
色んな理由をつけて
あたしはその世界に染まっていった。
―――
付き合ったのは
【実録】ヤクザの息子と付き合って18歳で家を出た話でも書いたけど
ほんとに軽い気持ちだった。
最初は、凄く優しい言い方だったと思う。
「友達も大切だと思うけど、俺の事も大切にしてね」
そのくらい…
でも付き合って1年くらいした頃から
少しずつ変わっていった。
―――
彼氏がうちに来てる時にメールが鳴った。
「誰?」
「ボーイさんだよ」
「休みの日なのになんでメール来んの?
俺の女だって知っててメールしてきてんの?」
そのボーイさんは中学の頃の彼氏の後輩で
どんなに説明をしても納得してくれなくて…
「これからそいつんとこ行くから車乗れ」
―――
本当に何もないし、仕事がやりづらくなるから
やめて欲しいとお願いしたのを覚えている。
それでも怒りがおさまらない彼氏は
高速に乗りながらブチギレていて
あたしの携帯を、高速から捨てた。
絶望…🥲
―――
何もないのにボーイさんが
この人に怒られるのが嫌だったあたしは
死ぬほど謝った…
「謝ってすむわけねーだろ」
「じゃあ、どーしたらいいの?」
「許してほしかったら誠意みせろ」
―――
…せいいって、なに?
20そこそこのあたしには
「誠意」って言葉が初めてで
全く何のことか分からなかった。
でも、このキレてる彼氏を
なんとかしたくて
「わかった」
って言っちゃったの…
これがいけなかった。
でも、これしか
あたしの中では選択肢がなかった。
―――
ボーイさんのところに行かない代わりに
お金を渡すことになった。
「誠意」って
嫌なことをされたりした時に
謝る気持ちを物やお金にして渡すんだって。
なにそれー!って今なら思うんだけど
男性にキレられたこともなかったあたしには
そんな事言い返せず
「お金で済むなら」って
なっちゃったんだよねー😭
今なら、絶対しない!
―――
ここからは立場が逆転…
男友達と遊んだら、怒られて。
先輩にホストに連れてかれたら、怒られた。
まぁ、ホストは怒られるかもだけど
怒り方が尋常じゃないの😇
でも、優しい部分も好きな部分もあって。
喧嘩するたび悲しくなって、泣けて…
泣けるってことは
やっぱりまだ好きなのかなって、、、
かなり勘違いしてた🙄笑
―――
揉めるのが嫌で。
怒られるのが嫌で。
彼が嫌がることや
怒られそうな事は
徹底的に我慢した。
自分軸じゃなくて
「彼にどう思われるか」が
判断基準になっていった。
―――
しかも自分では気づかないうちに
少しずつ、少しずつ
あたしは侵食されていって…
そのうち
侵食されてることも分からないくらい
それが「普通」になった。
どこか行く時はおうかがいをたてたし、
なにか決める時は先に彼に相談をした。
―――
言うこと聞いてればいいんだって…
そしたら無駄に怒られなくてすむって
そっちの方が楽だな…って
当時の私は
「それが恋愛なんだ」
と思っていたんだと思う…
―――
あの頃の私は
自由を少しずつ手放していった。
友達との時間。
仕事の人間関係。
自分の意見。
自分の感情。
少しずつ。
本当に少しずつ。

―――
もし最初から
「友達と会うな」
「携帯を見せろ」
「全部俺に従え」
と言われていたら
たぶん私は逃げていたと思う。
でも実際は違った。
優しさの中に、少しだけ束縛が混ざる。
愛情の中に、少しだけ恐怖が混ざる。
その繰り返し。
だから気付いた時には
もう何が普通なのか
分からなくなっていた。
―――
今思えば
あの頃の私は
彼が好きだったんじゃない。
嫌われたくなかっただけ。
怒られたくなかっただけ。
____________
もし今、
誰かの顔色ばかり見ている人がいたら。
誰かに怒られないように生きている人がいたら。
誰かに嫌われないことを基準に選択している人がいたら。
昔の私と少し似ているかもしれない。
大丈夫。
今は気付けなくてもいい。
私も当時は全然気付いてなかったから。
でもいつか、
「あれ?なんで私はこんなに我慢してるんだろう」
そう思えた時が、抜け出すスタートになる。
―――
だから今、辛い人に伝えたい。
あなたの人生なのに、
誰かの機嫌を取るためだけに
使わなくていい。
ちゃんと自分の人生を
生きていいんだよ🤍
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しかしこうやって文章にすると
ほんと変な恋愛してたなぁー😀笑
でもあの時のあたしも
あの時なりに精一杯だった。
今なら違う選択をすると思う。
でも
あの頃の自分を否定する気もない。
好きって気持ちに
嘘はなかったから。
だからきっと
遠回りだったけど
あの恋も
今のあたしを作った一部なんだと思う。
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朝方ドライブは怒られなかったの😌笑
#6【実録】父にキャバクラを辞めされられた話につづく…
