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人生で一番絶望した週はいつ?|22年ログでワースト3を可視化してみた

人生で一番つらかった週といえば、

 骨折した
 大喧嘩した
 大学に落ちた
 パワハラされた
 家族が亡くなった
など。

重大な出来事があった時期を思い浮かべやすいかもしれません。

人生最悪の日を予想する著者

ですが、
大事件ではなくても、

仕事や健康、人間関係など複数領域で
慢性的なストレスが続いた時期
というのも、
総量としては、
『人生のワースト級』に匹敵
するかもしれません。

例えば、
 体調不良が長引く
 家族関係がギクシャク
 仕事のトラブルが続いた
 人間関係がうまくいかない

などが蓄積した時期です。

こうした、
記憶に残りにくいストレスが積み重なり
身体や心に負担が蓄積していく現象を、

心理学や医学では、
『アロスタティック負荷』と呼びます(McEwen, 1998 ほか)。

ただ、多くの人は、
『記憶に残りにくいけど、
 実はかなりしんどかった週』
について、
少し気になる一方で、
あまり思い出したくないかもしれません。

なので今回は、
私が代わりに日記などの超長期ライフログを使って、
嫌なことが蓄積した時期を確認してみます。

人生最悪の日をライフログから探す著者


なお、
シリーズを読まれた方はご存じかもしれませんが、
私は高3の「2004年1月10日」から、
日記やチャット等のライフログを記録し、
学術論文の取りまとめ公開しています。

なので今回は、
この22年間のライフログを使って、
『人生の中で最も感情スコアが低かった週』
を探しました。
つまり、

『人生のワースト3の可視化』にチャレンジしてみました。

▼学術論文化した話(第3話)


まず、このランキングには限界があります


先に補足をしておくと、
これは「人生の絶対的ワースト3」ではありません。

あくまで、

「ログをスコア化して最低だった週」

です。

感情偏差値(週別)

というのも、
実際に分析してみると、
いくつか難しい点がありました。

まず、
本当に嫌な時期ほどログの密度が落ちていました。
というのも、しんどすぎると、
そもそも記録する余裕がなくなる
からです。

また、
0〜17歳までのライフログは残していません。
なので、人生全体を完全にカバーできているわけではありません

さらに、
感情スコア自体に限界があります。
例えば、「ちょっと辛い」と「かなり辛い」というログが、どちらも同じような低スコアとして処理されることもあり、
数値だけでは区別しきれません。

なので今回は、
感情スコアが低い週を機械的に並べたあと、
実際にログ本文を読み返して、

「これは明らかにキツいな」

と思った週から選んでいます。

逆に、
 ただ疲れているだけ
 一時的に機嫌が悪いだけ
 何もしていないのでテンションが低いだけ
みたいな週はスコアが低くても除外しました。

つまり、今回は単なる『低スコアランキング』ではなく、
『生ログの文脈まで含めて選んだワースト3』
です。

人生最悪の週の抽出方法に悩む著者

■ワースト3【深夜残業&審議会】

(2021年3月14日の週(35歳)

この週は、
 深夜残業 × 審議会対応 に追われていました。

あと、
りんごが1個75円で買えたなんて、
今では信じられないです。

<2021年3月14日の週(35歳)>
生ログ文字数:565字
・偏差値【感情】30.0
・偏差値【家族】39.0
・偏差値【仕事】64.3

【ワースト3週の生ログ抜粋(2021/3/14)】
・審議会準備と計画策定の対応で超忙しい。
・審議会準備で超忙しい。
・審議会準備と計画策定と政策レビューの対応で超忙しい。
・審議会本番に通信回線が乱れて事務事故になりかけた。
・来月の予定は超タイトでやばい気がする。
・ドラクエ10を5アカでやってるけどストーリー進めてない。
・子どもが奥さんに怒られて、ふてくされて廊下で寝てた。
・りんごが75円で売ってたので4個買った。
・あまりにも部屋が汚くて部屋掃除をした。
・デパートに行ったらコロナの緊急事態宣言中なのに物凄く人が多かった。

※匿名加工済
ワースト3の週の生ログを確認する著者

■ワースト2【深夜残業&家庭感ゼロ】

(2017年4月16日の週(31歳)

この週は、とにかく、
「帰るのが遅い。忙しい。仕事した。」
を連呼してる週でした。

というか、
それしかほとんど書いておらず、
家庭に飢えていたようです。

当時の子供達は4歳と2歳。
まだ小さかったなー

<2017年4月16日の週(31歳)>
生ログ文字数:459字
・偏差値【感情】24.1
・偏差値【家族】47.6
・偏差値【仕事】85.7

【ワースト2週の生ログ抜粋(2017/4/16)】
・帰るのが遅かった。
・帰るのが遅かった。※別の日
・帰るのが遅かった。最近は子どもに全然会えてない。
・帰るのが遅かった。残業代だけは期待できそうだ。
・仕事した。
・とにかく仕事した。
・歓送迎会の2次会に行かず文句を言われたが、酒飲めないのに2次会行くのは嫌だ。
・久々に土日出勤が無くて良かった。たくさん寝た。
・子どもと一緒に幻想水滸伝2をクリアした。

※匿名加工済
ワースト2の週の生ログを確認する著者

■ワースト1【深夜残業&コロナ】

(2020年6月21日の週(35歳)

この週は過去の記事(第5話)でも紹介しましたが、
コロナ初年度」、「職場異動」「昇進プレッシャー」、「残業過多」が複合的に重なり、
かなり疲弊していた時期
でした。

また、仕事の疲労の影響で、
プライベート時間がほとんど確保できていなかったようです。
(細かいことは覚えていませんが、辛かった印象は残っています)

<2020年6月21日の週(35歳)>
生ログ文字数:665字
・偏差値【感情】22.1
・偏差値【家族】39.7
・偏差値【仕事】85.7
・偏差値【政治】65.6

【ワースト1週の生ログ抜粋(2020/6/21)】
・今月の残業が●●時間を超えそうだ。
・コロナ対応もあり、マジで疲れたぞ。
・いやとにかく疲れた
・部屋があまりにも汚くて大掃除をした。 
 多少マシになったけどまだ汚い・・・
・●●(娘)と一緒にマリオしたけと仕事で疲れて途中から眠かった。。
・●●について悩んでいたけど個人的には●●をするつもり。
・休み明けの仕事で非常に疲れた・・・
・帰宅して●●(ゲーム)をやったけどいつの間にか寝落ちしていた。。
・最近は娘の口が達者になり、今日は奥さんとピアノで口喧嘩している。
・仕事とゲームやりすぎて目が悪くなりそう。

※匿名加工済
ワースト1の週の生ログを確認する著者

■分析してわかったこと(新発見)


いずれも、
 31~35歳(子どもが幼少期で可愛い時期)
 仕事で忙しい
 家族に会えない
 学生時代ではない

 ログ文字数が少ない(残す余裕がない)

という特徴がありました。

つまり自分にとっては、
仕事で心身が疲弊し、さらに家族との時間も奪われている時期」
こそが、
『記憶に残りにくい人生のワースト3』
だったようです。

記憶に残りにくい人生のワースト3を分析する著者

そして、予想したとおり、
よく覚えている最悪な日」
は1つもランクインしませんでした。

例えば、
 パワハラに悩まされた日
 第一志望の大学に落ちた日
 おばあちゃんが死んでしまった日

などは詳しく覚えていますが、
同時にショックも強く、
そもそもライフログを残していませんでした。


つまり「記憶に強く残る最悪の日」については、
今回の検証では探し当てられませんでした。

やはり、
「記憶に強く残る不幸」と「ログに残る不幸」は、
必ずしも同じではない。

ということがよくわかりました。

その一方で、ライフログ分析は、
「記憶にあまり残らないけど辛い時期」や
「記憶に残らないけど楽しい時期」
などを探し当てたり、
「生ログで要因分析ができる」
ということも改めて実感しました。



皆さんは、
人生で辛かった時期を、どこまで覚えていますか?



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▼次回、人生の分岐点の瞬間のログ

▼本シリーズの起点【第1話】

・第1話URL:
 https://note.com/lifelog_lab/n/n2f55c09c19bb


▼日本ライフログ研究所 │ 公式サイト

・公式サイトURL:
 https://wide-spirit-498.notion.site/346b4484a04880e8b4b7dbd94f9e602a


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