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『1回断ったら終わり』と言われた日│人生分岐点の瞬間を22年ログで検証

上司A:
「1回断ったら2度と声かからないよ。
 将来にも響くかも。」

2011年12月12日 19時56分。
強めの言葉が今より飛び交う時代。
当時26歳の私は、
その一言で人生が大きく変わったようです。


人生の転機
というのは、
いくつか思い出せると思います。
(進学、就職、結婚、病気など)

ですが、
 前日に何をしていたか?
 当日の朝食は何だったか?
 翌日にどんな会話をしたか?

などの詳細はなかなか思い出せません。

人生の分岐点の詳細を思い出せない著者


私は高校3年の「2004年1月10日」から、
日記やチャットなどのライフログを記録し続けており、
その量は小説155冊分になります。
(うち10年分は『分単位』で記録)

今回はそのログを使って、

人生の流れが明らかに変わったポイント

を探してみました。


▼(参考)学術論文化した話(第3話)


■人生の転機なんて、その時はわからない

何気ない会話や
ちょっとした出来事が、
後の人生を大きく変えるかもしれません。

こうした現象を、
社会学や発達心理学では、
『ライフコース理論』と呼びます(Elder, 1998 ほか)。

言い換えると、
自分の行動の人生への影響の大きさは、
その時にはよくわかっておらず、
後に振り返って初めてわかります。

人生の転機の瞬間に気付けない著者

■実験内容(やったこと)

私は18歳から22年間、感情や様々な関心を、
すべてスコア化・偏差値化しています。

友人関心偏差値/子ども関心偏差値のグラフ

そこで今回は、
自分の「人生の転機」を振り返り、
その転機点となった瞬間の生ログを確認することで

「どんな会話が人生の転機になったのか。」

について分析しました。

ちなみに前回記事では、
『人生に絶望したワースト3』
を調べましたので、
今回は、『結果的に良い判断になった人生の転機』を選びました。

▼よろしければ前回記事(絶望)もどうぞ


■第3位『出向するか?断るか?』

(2011年12月12日(26歳))
「コンプラ」や「パワハラ」という言葉が、
まだ浸透する前の時代。

私は2012年から2年間、
環境省(本省)に出向し、
東日本大震災の災害ガレキ処理などに従事します。

※以下は公開情報及び個人体験範囲の記述に留めています。特定の個人・発言内容の評価を目的とするものではありません。

当時の日本について、
今はこう評価されています。

 「戦後最悪の自然災害」(首相寄稿)
 「我が国にとって未曽有の国難」(東日本大震災復興基本法第1条)

当時の霞ヶ関は、
 常に不夜城の庁舎。
 3部署を併任する職員。
 反対運動が鳴り響く庁舎前。
など、非常に過酷な環境でした。

そして当時の私は、
 ・人事異動経験ゼロ。
 ・翌年に奥さんが出産予定。
 ・前任は事務職だが私は電気職。

という状況でした。

出向先の環境省について調べる当時の著者

私は、
『環境省出向を承諾した前日の生ログ』
について確認しました。

<2011年12月12日の週(26歳)>
生ログ文字数:4261字
・偏差値【感情】41.0
・偏差値【家族】40.3
・偏差値【友人】44.8
・偏差値【政治】56.4

--------2011/12/12 00:00:00 ログを開始
00:00 チャンネルに入りました.
00:00 *●●_ join #●●●● (~username@●●●-●●●-●●●-●●.home.ne.jp)

19:53 私  : 来年の異動、国に出向かも
19:53 友人A: 役所内の異動じゃないの?
19:54 私  : 環境省、霞ヶ関
19:54 友人B: 出向wwww

19:55 私  : 前に出向した先輩の話によると、
19:55 私  : 異動初日に職場の官僚から、
19:55 私  : 「キミ、何時が終電なの?最初の月は全部終電で申請しといてね」
19:55 私  : て言われたらしいw
19:55 友人A: ワロスwwww

19:56 私  : てか趣味の時間が無くなる・・・
19:56 友人B: 来年パパになるなら、そもそも趣味の時間無いだろ
19:56 私  : うーん。戻れるのが先か、心がヤラれるのが先か

19:56 私  : ちなみに上司からは、
19:56 私  : 「1回断ったら2度と声かからないよ。将来にも響くかも。」
19:57 私  : って言われたんだが。
19:57 友人A: 怖すぎるwww
19:57 友人B: 将来に響くのは辛いな。

19:57 私  : 残業代は全て支給されるんで、
19:57 私  : 年収200万円アップするとか。
19:57 友人B: 断る選択肢はないのかも知らんが、
19:57 友人B: でも俺は年収200万円アップしても嫌だけどな。
19:58 友人A: 年収200万円アップは・・・爆アド・・・なのか?

19:58 私  : どうしよう・・・。
19:58 友人A: www

23:59 *●●●●_ part (Leaving..)
23:59 チャンネルから出ました.
--------2011/12/13 00:00:00 ログを終了
※匿名加工済


そしてこの翌日、
私は上司に、出向の承諾を伝えました。

当時の友人との会話記録を確認する著者

うーん。今から読みなおすと、
かなり後ろ向きな姿勢です。

被災された方々に合わせる顔がありません。

今となっては、
環境省の出向経験というのは、
『辛くも楽しい、成長に大きく寄与した、素晴らしい機会』
だったと思っています。

であるからこそ、
出向を決めた瞬間も、
もう少し前向きに決断したイメージ』
があったのですが、
生ログを確認すると、実態は、

『妥協と打算による後ろ向きの姿勢』

によって決まったようです(残念)

そして、生ログを読み直して思ったのが、

『人生の大事な転機点だったのに、
 その瞬間は全然ドラマチックじゃなかった。』

ということがわかりました。

当時の判断が全然ドラマチックじゃなかったことに気付く著者

■やってみてわかったこと(新発見)

改めてライフログを見返すと、
出向の決め手は、
「将来に響くかも」
という恐怖が主な要因であることが明らかでした。

先ほどの生ログについて、
『ChatGPT』に分析させても同じ結論でした。

ChatGPT(Thinkingモード):

この人が出向を行く判断をした決め手は、
上司の「1回断ったら2度と声かからないよ。将来にも響くかも。」
という発言だと思います。

この人はおそらく、本当はかなり嫌で不安だったけど、
断ると将来に響きそうで、社会的にも意味のある時期だったので、
周囲に背中を押される形で受けたのではないでしょうか。

つまり、
上司の「1回断ったら2度と声かからないよ。将来にも響くかも。」
という一言が、
私の人生を大きく変えた可能性が高そうです。

出向経験は、
結果的には良い結果に繋がっていますが、
もしあの一言が無く、断っていたら、
その後の人生は、今とは大きく変わっていたのだと思います。

自分の人生の転機となった一言に気付く著者

■次回、『第2位と第1位』

長文になってきたので、
第2位と第1位は次回以降に掲載します。

一生懸命分析しますので、
よろしければ、ぜひご覧ください。

・第2位:人生を変えた瞬間:
 『どこに就職する?(当時22歳)』

・第1位:人生を変えた瞬間:
 『非モテ男だけど彼女欲しい(当時19歳)』

今回は第3位のみ紹介しましたが、
22年間の人生の分岐点を探してみると、

「若い頃の分岐点の方が、
 後の人生への影響力が大きい気がする。」

という発見もありました。

これは、学術的には、
『人生におけるタイミングの原理(timing in lives)(Elder, 1998 ほか)』
と呼ばれているのですが、

こちらについては、
次回以降の記事で紹介したいと思います。

次回以降に向けて第2位と第1位の検証を進める著者

あなたも断れなかった一言、ありませんか?


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▼次回【第2位】の記事投稿しました

▼本シリーズの起点【第1話】

・第1話URL:
 https://note.com/lifelog_lab/n/n2f55c09c19bb


※本記事は個人のライフログをもとにした分析・考察であり、所属組織の見解とは一切関係ありません。
※また当時の会話は、当時の一般的な文化の中で交わされた会話として著者のライブログに記録されています。



▼日本ライフログ研究所 │ 公式サイト

・公式サイトURL:
 https://wide-spirit-498.notion.site/346b4484a04880e8b4b7dbd94f9e602a


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