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『死を前提にした仕事』 友人の言葉が人生に与えた影響│2007年ログで振り返る

2007年。当時22歳。
ありふれた理系のオタク大学4年生。

私はこの翌年、
『大学院を中退し、市役所職員』
という選択を選びました。

今回は前回に続き、
『人生の分岐点となった会話ログ』
 
を紹介します。

▼前回記事『1回断ったら終わり』

※私は高3の「2004年1月10日」から、
日記やチャット等のライフログを記録し、
学術論文に取りまとめ公開しています。


■『大学院中退』という選択肢

2007年当時、
物理系を専攻していた私は、
『大学院進学率100%、
 民間or博士進学率100%』
の研究室に入ったのですが、

その後私は、
大学院を中退し市役所職員』
という選択を取りました。

『そのきっかけとなった瞬間』
について私は、
2004年1月から記録し続けているライフログから探しました。

大学院を中退して市職員という選択をとる著者

2007年8月22日 深夜1時3分。

この日私は、
福祉・介護系企業に就職予定の友人の言葉に、
大きな影響を受けました。

--------2007/08/22 00:00:00 ログを開始
00:00 チャンネルに入りました.
00:00 *●●_ join #●●●● (~username@●●●-●●●-●●●-●●.home.ne.jp)

01:03 友人: 「私たちの相手にするお客様は死にゆく人々です」
01:03 友人: の第一声から始まった。※企業説明会
01:04 私 : ほう

01:05 友人: つまるところ
01:06 友人: 「死を前提に置いた仕事・サービス」ってのが
01:06 友人: いかに人生の最後を満足できるように過ごすか。って話。
01:06 私 : ああ

01:07 友人:  死ぬときに、
01:07 友人: 「俺様の人生はなかなか良かった」って思えるかどうか。
01:08 友人: まあ、そんな簡単じゃないんだろうけど。
01:08 私 : ああ

01:09 友人: 人生の終着点はどうあるべきかっていう、
01:09 友人: その辺を追求する姿勢が共感できた。
01:08 私 : デスノートの夜神月のような死に方はしたくないな。

23:59 *●●●●_ part (Leaving..)
23:59 チャンネルから出ました.
--------2007/08/23 00:00:00 ログを終了
※匿名加工済

この友人の『死』に関する発言、
哲学的には、
マルティン・ハイデガーの
『死への存在(Sein zum Tode)』
に近い考え方ですが、

当時22歳の私は、
まだ『死』など遠い存在として、
友人の話を軽く聞き流していました。
(というか「ほう」と「ああ」と「デスノート」しか発言してない。)

ですが今から振り返ると、
この友人の『死』に関する言葉は、
後の人生に、
じわりと大きな影響を与えたようです。

2007年8月22日深夜1時3分に友人と『死』について会話する著者

■友人の言葉が人生に影響した理由

当時の私は、
この会話をそこまで深く受け止めていたわけではありません。

「そういう考え方もあるのか」
と思いながら、
いつも通り、
就職活動や研究室のことを考えていました。

ですが、
22年分のログを見返していると、
この前後の時期から、

「仕事」や「社会」といったテーマに対する関心の向き方が、
少しずつ変わっていることに気づきました。

具体的には、

・変化前:

 1流企業で高年収が理想。
 深夜残業は当たり前。

・変化後:

 どう生きて、どう死にたいか。
 (そのためにどんな仕事がいいか)。

という心境の変化へのきっかけです。

当時の私は、
そんなことを深く考えていたわけではありませんが、
その後の選択には、
こうした価値観が少なからず影響していたように思います。

なんにせよ、私は、
『大学院進学率100%、民間or博士進学率100%の研究室』
という環境の中で、翌年に、

『大学院を中退して市役所職員』

という選択を取りました。

友人の会話が人生に与えた影響を考察する著者

■やってみてわかったこと(発見)

改めてログを見返して思ったのは、

「人生の分岐点は、
 ありふれた日常の会話の中にもあり、
 後に来る重要な人生の選択に、
 大きな影響を与えてるかもしれない。」

ということでした。

実際に進路を決めたのは、
この友人との会話の日ではなく、
もっと後の、別のタイミングです。

ですが、
その判断の前提になる考え方は、
こうした何気ない会話の中で、
少しずつ、
形づくられていたのかもしれません。

こうした、
無意識に触れた情報がその後の判断や行動に影響する現象』
というのは、
学術的には、
『プライミング効果』(Bargh et al., 1996)
と呼ばれています。

今回は生ログの逆参照によって、
この学術理論の一旦を垣間見ることができました。

人生の分岐の瞬間について考察する著者

■次回、人生を変えた瞬間『第1位』

前回は第3位、
今回は第2位を紹介しました。

次回
は、
・第1位:
人生を変えた瞬間:
 『非モテ男だけど彼女欲しい(当時19歳)』
を紹介したいと思います。

▼次回記事

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▼本シリーズの起点【第1話】

・第1話URL:
 https://note.com/lifelog_lab/n/n2f55c09c19bb


▼日本ライフログ研究所 │ 公式サイト

・公式サイトURL:
 https://wide-spirit-498.notion.site/346b4484a04880e8b4b7dbd94f9e602a


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