『だから俺らで行くんだろ』 2005年の非モテ大学生の人生を変えた一言│ログを振り返る
2005年2月9日 23時00分。
当時19歳、非モテ大学生(オタク)。
※当時埼玉県民
恋愛経験ほぼゼロの私の、
深夜のチャットログ。
--------2005/02/09 00:00:00 ログを開始
00:00 チャンネルに入りました.
00:00 *●●_ join #●●●● (~username@●●●-●●●-●●●-●●.home.ne.jp)
23:00 友人: 渋谷って行ったことある?
23:00 私 : 渋谷か・・・・行ったことないな
23:00 私 : 渋谷って、池袋をワンランクUPしたような所っしょ?
23:00 友人: ああ
23:01 友人: 今度、俺らで行こうぜ
23:01 友人: このままじゃアカンし
23:01 私 : お前、渋谷でデートとかしたことあるの?
23:01 友人: ない
23:01 私 : Σr(‘Д‘n)
23:01 友人: だから俺らで行くんだろ
23:02 私 : 下見ってことか
23:02 友人: そゆこと
23:02 私 : 渋谷、人多そう・・・
23:10 私 : ・・・お台場にする?
23:10 友人: お台場って何があるの?ディスコ?
23:11 友人: てかお前、お台場行ったことあるの?
23:11 私 : 中学時代、親父と行った。
23:36 私 : 新ジャンル、六本木ヒルズとか?
23:36 友人: 六本木か・・
23:43 私 : 取りあえずお前は大宮のアニメイトで良くない?
23:43 友人: (゚Д゚ )ハァ?
23:59 *●●●●_ part (Leaving..)
23:59 チャンネルから出ました.
--------2005/02/10 00:00:00 ログを終了
※匿名加工済
※六本木ヒルズの開業は2003年
※この週の友人関心偏差値:71.3
今より情報が少なくSNSもない、
手探りのガラケー時代。
そしてまだ、
オタクとバレたら
ドン引きされていた時代。
当時19歳の私や友人にとって、
渋谷は、カップルの聖地(怖い)
お台場は、ディスコ?(理解不能)
六本木は、未知の領域(縁なし)
という認識でした。
そして『デートや彼女』というものは、
超高難度の攻略クエスト
でした。
ですが友人の
『だから俺らで行くんだろ。』
という一言から
デートスポット巡りが始まったのは、
今振り返ると、
人生への影響が大きかったと思います。

【補足】
私は2004年1月11日からライフログを分単位で記録し続けています。
その量は、1550万文字、小説155冊分。
(スコア化、AI試作、学術論文の公開なども行なっています)
今回は、
『恋愛に関する人生を変えた瞬間のログ』
を探った話です。
■作戦会議編
2005年6月3日 00時26分
デートスポット巡りの話をしてから
既に『4か月近く』が経過しましたが、
どうやら未だに
実行されていません。
▼作戦会議の様子(当時20歳)
--------2005/06/03 00:00:00 ログを開始
00:00 チャンネルに入りました.
00:00 *●●_ join #●●●● (~username@●●●-●●●-●●●-●●.home.ne.jp)
00:26 友人: おまえ、いつ暇なんだよ?
00:30 友人: 14日の火曜日は?
00:30 私 : その日は今のところ暇
00:31 友人: じゃあ、その日いこう
00:31 私 : じゃ、渋谷とお台場ね
00:32 友人: まあ・・・
00:32 友人: オマエが良いならいいけど・・・
00:32 友人: ・・・ホンキっすか?
00:32 私 : 特攻すべし
00:32 友人: (´-`).。oO(・・・・・・・・・)
00:33 私 : 学校休んでいくか
00:33 私 : お台場⇒渋谷⇒アニメイト
00:33 友人: 正確には
00:33 友人: 学校休む⇒お台場⇒渋谷⇒アニメイト
00:33 私 : 最強だな
00:43 私 : 恋愛ゲームかよ!!!
00:44 友人: コナミ・・・
01:00 友人: ねるお^^
23:59 *●●●●_ part (Leaving..)
23:59 チャンネルから出ました.
--------2005/06/04 00:00:00 ログを終了
※匿名加工済
※この週の友人関心偏差値:62.6
「行こうぜ」と言ってから。
実際に行くまでに4か月以上かかってます。
当時は「デート」や「告白」などの
『恋愛そのもののハードル』が高すぎたため、
代わりに『デートスポットを巡る』
という回り道をしていたのですが、
当時の私たちには、
デートスポットですら気軽に行ける場所ではなく、
それなりの覚悟が必要な場所だったようです。
だから尻込みして、
なかなか実行されない。
40歳の今なら気軽に行けるのに、
あの頃は妙に遠い場所でした。
でもいずれにせよ、
この会話の翌週に、
友人とデートスポット巡りをすることになったようです。
今思うと回り道な行動に見えますが、
当時は真剣であり、
その経験が次の勇気に繋がっていたのかもしれません。

■決行編
2005年6月14日 19時39分
実際にデートスポット巡りをした日のログ。
--------2005/06/14 00:00:00 ログを開始
00:00 チャンネルに入りました.
00:00 *●●_ join #●●●● (~username@●●●-●●●-●●●-●●.home.ne.jp)
19:39 友人: ただいま
19:46 私 : ふう
19:46 私 : おう●●。お台場行って、渋谷のアニメイトにも行ってきたよ
19:47 友人: お台場での卓球はけっこー楽しかった
19:47 私 : てか卓球が一番面白かった
19:48 私 : まあ、実際にデートで行くとしたら
19:49 私 : 映画⇒ 公園⇒ 飯⇒ ゲーセンorスポーツ⇒ 観覧車
19:49 私 : ってな感じか
19:54 友人: いや、飯食った後にスポーツはないだろ
19:54 私 : えっ、卓球とか、ビリヤードとか・・・
19:55 友人: あと公園は蚊がうざそう・・・
19:55 友人: てか観覧車も・・・混んでそう・・・
19:58 私 : 4人で卓球しねー?
21:35 私 : 37時間ぶりに寝る
23:59 *●●●●_ part (Leaving..)
23:59 チャンネルから出ました.
--------2005/06/15 00:00:00 ログを終了
※匿名加工済
※この週の友人関心偏差値:66.9
悲しいことに、
当時の私の最強デートプランは
「映画 ⇒ 公園 ⇒ 飯 ⇒ ゲーセンorスポーツ ⇒ 観覧車」
だったようです。
今考えると突っ込みどころだらけです。
と、それは置いといて、
この後も何度か、
友人とのデートスポット巡り企画は開催されました。

そして、
このイベントをきっかけに私は、
「デートスポットに行ったことがある人間」
という謎の自信が芽生え、
恋愛に対して少し積極的になりました。
こうした現象を心理学では、
『自己効力感(Albert Bandura, 1977)』
と呼んでいます。
これは学術的には、
一度できたという経験が、
自分にもできるという認識を生み、
次の行動のハードルを下げるというものです。
つまり、
あの日のデートスポット巡りは、
恋愛の成功ではなく、
「挑戦できる自分を開放するイベント」
だったのかもしれません。
なお後日談として、
その後、私も友人も彼女ができて、
結婚し、子供もいます。

■あの日は結局なんだったのか
私の22年間のログを見返すと、
今回の出来事をきっかけに、
私の関心の向きが確実に変わっていました。
今回の『恋愛』に関するきっかけ意外に、
私はこれまで、『仕事』や『就職』に関する
人生転機の瞬間も探ってきました。
▼『就職』に関する人生転機ログ
▼『仕事』に関する人生転機ログ

これらに共通するのが、
人生の転機の瞬間となった会話というのが、
どれも『若い頃』に集中していたことです。
これは社会学では、
『人生におけるタイミングの原理(Elder, 1998 ほか)』
と呼ばれます。
人生の早い段階での経験ほど、
その後の進路や選択に強い影響を与えるというものです。
今振り返ると、
あの日の会話はただの雑談ではなく、
『人生の進む方向(角度)を少しだけ変えるスイッチ』
だったのかもしれません。

人生はもちろん、
大きな決断で変わるときもありますが、
それだけではなく、
何気ない一言で進む方向が少し変わります。
そして若い頃ほど、
その角度の変化は小さくても、
年数を重ねた後の到達地点は大きく変わるのかもしれません。
あの時の一言が、今の自分に繋がっていませんか?
もしよろしければ、
スキ、フォロー、コメントなどをいただけると、とても励みになります。
▼本シリーズの起点【第1話】
・第1話URL:
https://note.com/lifelog_lab/n/n2f55c09c19bb
▼日本ライフログ研究所 │ 公式サイト
・公式サイトURL:
https://wide-spirit-498.notion.site/346b4484a04880e8b4b7dbd94f9e602a
